「長男の私が思っていること」
今日は、年の離れた妹や弟の世話を、両親の代わりに見ていた、または見ている長男、長女の方々への私の想いを綴ります。
両親が下の子のわがままやぐずぐずした態度を可愛がってあげるように、彼らのわがままやぐずぐずした態度も可愛がってあげてください。
察しの良いお兄さんやお姉さんは、親の期待を無意識的に受け止め、さらにそれを叶えてしまう能力があります。
妹さんや弟さんの面倒を見てくれるのは、決して当たり前のことではありません。その姿を「いいお兄ちゃんだ。」「いいお姉ちゃんだ。」とか「頼りになるよ。」などと褒めないで下さい。
褒めれられれば、褒められるほどに、本人はありのままを認められない苦しみを、だんだんと抱えていくことになります。
日々のお仕事や家事に忙しい両親をみて、彼らは自分自身のことで親に迷惑をかけてはいけない、と思っているかもしれません。
「なんでも卒なくこなせる」
「手のかからない子」
その様に感じるかもしれませんが、実は背伸びをして、無理をしています。
お兄さん、お姉さんは、本当は両親に甘えたいのです。でも、それをありのままに表現すると親を困らせてしまうかもしれない、と我慢しています。
妹さんや弟さんに注がれている愛情をお兄さん、お姉さんにも同じだけ注いでほしいのです。
「あなたは強い子だから。」
そう言ってないがしろにしないであげてください。
彼らはただ愛してほしいのです。誰かの役に立っているから愛する、といった「条件付きの愛」は辛いです。悲しそうな顔、辛そうな顔を見逃さないで、もしサインに気付いたならば、何も言わず抱きしめて、頭を撫でてあげてください。
それは、親であるあなたにしか出来ないことです。