強迫性障害と聞けた日
私は強迫性障害と診断を受けた。
そんなに珍しくもないと思う。
それでも、「診断名を聞けた」そのこと自体が、私にとって大きな進歩だった。
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私が精神科に通ってから、あと少しで1年が経つ。
理由は今は置いておくが、病院に行くことが得意ではない私にとって、「病院に行く辛さ」より「今のままでいる辛さ」が上回った非常事態だったために、精神科に通うことになった。
当時はご飯が喉を通らず、ただベッドに横になっているだけで、何もかもどうでもよくなっていた。
そして、その状態を家族や恋人が心配してくれたために、病院に行くことになった。
病院での私の第一声は「診断名は要りません」だった。
名前がつくことが怖かった。名前をつけてはいけないのだと思っていた。名前を聞いたら、今後も名前に甘えてしまうのではないかと信じていた。
そんな私が、ついに、「強迫性障害です」を聞けた。