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硫黄

東京ミネラルショーで手に入れた硫黄です。色・形とも気に入っています。
なぜ購入したのかを書いてみます。
鉱物マニアの購入理由はいろいろありますが、今言われているコスパ(支払った金額に対する効果や満足度、つまり「費用対効果」)がいい事がまず挙げられます。
この産地のこの一面ですが結晶面が出ているものを採集に行って取ってくるとしたらとてもついている値段(ちなみに1500円でしたが)とは比較にならないお金がかかります。
私は栃木県在住で北海道まで行くのは大変です。
私が興味を持っている火薬の原料としての硫黄を考えるため多くの産地の硫黄を見たいためが理由です。
コレクションをつくるにはいろいろな方法があります。
今書いた採集・次に交換・ただでいただく(配布・おねだりを含む)などありますが困難や面倒くささが伴います。購入する方法は一番手間がかからず手っ取り早いです。
硫黄のコレクターは少なくて硫黄が産出しても硫黄は採の対象になりづらいです。
産地別の標本を集めるコレクターはいますが、標本の数量が膨大になるため多くはいないようです。この人たちはありふれた硫黄や黄色鉱なども産地が違えば集めます。
硫黄は保管が大変です。他の鉱物と一緒にしておくとひどい悪さをします。自然銀などは真っ黒になってしまいます。
せっかく巡り合ったお宝です。大事にします。

2024年12月東京ミネラルショーにて購入
精進川鉱山 大沼(七飯町)の南東側・横津岳の北側山麓に位置し 精進川坑と雨鱒川坑の二つの鉱床の総称。 昭和35年頃に閉山。 当時の硫黄鉱の採掘は坑内掘りと露天掘りであったが 坑内掘りは柱房式とシュリンゲージ法を併用、 露天掘りはグローリーホール式を採用し、品位35%を標準とし、 削岩機を用いた採掘、手押し・ガソリン機関車併用の運搬方法をとった。 硫黄製錬は焼取式精錬法で、遊離硫黄を蒸発させ、その硫黄蒸気を導管を用いて沈殿管に導き、液化して硫黄を冷却固形した。 当時の設備としては、石炭式製錬窯10基を有していた。 昭和27年には硫黄と硫化鉄の産額がそれぞれ7,346t/17,463tとピークを迎えるも、 鉱毒問題、労使問題で事業不振に陥いり、昭和34年をもって閉山と相成る。


那須硫黄鉱山の標本 ガラス製の瓶でないと気化して悪さをする。
上蓋のラベル


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