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東方 朔(とうぼう さく)

きょうのお題は東方朔です。私の好きな江戸時代黒羽藩のお抱え絵師小泉檀山の作品です。
東方朔は司馬遷の『滑稽列伝』で、朝廷コメディアンとして紹介されています。
東方朔は、後の世でも愛されて「笑いの神様」に祭り上げられ、時に道教の仙人のようにも扱われています。
小泉檀山も席画を描いたり富士登山の絵を京都の高貴な人に見せたりするなどパフォーマンスは得意でした。また藩主の趣味やプライベートな相談事になり深い信頼関係を持っていました。また門弟も分かっているだけで140人もおり、黒羽にいながら関西も含めて広い人脈を持っていたことが分かります。
なぜか東方朔の生き方と小泉檀山の生き方似ているように私には思えます。東方朔の生きた時は漢の武帝で最盛期であり小泉檀の生きた時代も安定した文化・文政時代の江戸時代安定した時代でした。
黒羽藩12代大関 増儀(おおせき ますのり)は大の中国画題好きであり小泉檀山の画題も中国の画題を描いたものが多くみられます。

軸の巻き止に日野実家よりとあるので吉祥のお祝のプレゼントとして伝来したものでしょうか
今にも動きそうな子供の手の位置と表情が吉祥を顕しています。
この寿老人の描き方は京狩野派から高田敬輔・島崎雲圃への画題の流れなのでしょうか。。


子どもの表情が丸く柔らかです。福を招きます。長寿の象徴桃の位置、子供の手と足がいい構図になっています。

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