AIは管理栄養士の仕事を変えるのか? 4
令和6年度は(特に栄養関連)診療報酬が大幅に改定になってます。
記事の内容が診療報酬に関係してくるので、
確認作業に時間がかかってまして、
なかなか続きがUPできず、すみません。
そしてAI関連について、
専門家の方から見れば私の記事は突っ込みどころ満載だと思うので、
ダメじゃん、なところについてご指摘があればよろしくお願いします。
では本題。
栄養診断できたら何に使えるか
栄養指導するときに、今までは食事記録はメモとか、
記録用紙に書いて持ってきてもらったところが多いと思いますが、
スマホで食事の写真を撮ってもらえば、
クライアントの負担の軽減につながりますよね。
アプリ使わなくてもスマホの写真を見て、
管理栄養士が摂取量を推定すれば、
栄養指導はすごくラクになります。
ただ、栄養計算は管理栄養士がしなくちゃいけないので、
経験値による差が出るかも、ですけど。。
さらに、アプリを使って
食事の写真を画像解析して栄養診断できれば、
本当は管理栄養士にとってもメリットはあるわけです。
自動的に計算してくれるから、ね。
このあたりは誰でも考えることで、
当然ですが、アプリ開発メーカーさんのターゲットは
栄養指導のクライアント、です。
だけど、ここに至る段階で栄養士会は深く悩んだのでは?と思われます。
令和6年度の診療報酬改定にその悩みがにじみ出ています。
アプリ使用の栄養指導で診療報酬がGETできるのか
えー、アプリの使用も診療報酬がもらえるんですけど、
ちょびっと安い。
そして、必ず初回は管理栄養士が面接しなくちゃいけない、
って規定になってます。
(要綱を見ると入院時に指導してる場合はスルーしてもOKらしい)
その他、遠隔指導も可なんですが、栄養計画を立て直す必要あり。
さらに、遠隔指導の際には院内からのアクセスで行うことが必要。
どうなんでしょう?
優秀なアプリが市販されたり、無料で使えるようになってきたら、
お金を払って栄養指導受けるのかなぁ。
たぶん、
現状ではクライアントは管理栄養士の栄養指導を受けると思うんですね。
ただ、アプリがもっと普及してきたら、
医師から「栄養指導受けてね」と言われても、
「市販アプリ使うから大丈夫ですよー」っていう人が
出てきそうな気がするの。
第一、アプリだって「管理栄養士」監修になってると思うし。
ここをどうやって診療機関の指導とつなげていくか、
管理栄養士のアチーブメントをどこに求めるのか、
細かい規定じゃなくて、
もっと根本的なところで考えていかなきゃいけないんだと思うんですね。
その解決策の1つが、認定制度かもしれない、です。
(この話はまた)
で、アプリ使っても、使わなくても、
指導料が取れるように誘導しやすいのが
特定検診ですよね。
だから、今、特定検診の指導する管理栄養士の募集、すごく多い。
かなり前から開発会社も力を入れてます。
近未来を予想する
じゃ。
今後どうなっていくのか?ということです。
システム開発にかかわる管理栄養士も増えてきていると思うんですが、
私が知っている時代は
スマホアプリを利用してコメント付けたり、
アプリで提示される献立作成したり、ってことがほとんどでしたね。
たぶん、今は
システム開発そのものに管理栄養士がかかわってる会社もあると
思われます。
えーと、ここまで書いてくると、
なんとなく流れがわかってくるのですが、
食事記録による診断は管理栄養士が直接やらなくても、
すでにアプリでできるようになっているってことです。
ならば、
これに個人の医療情報を組み合わせることは簡単。
AIを組み合わせて開発することも、それほど難しくないはず。
アバター設定したり、
状況に応じたレコメンドが提示できたりするまでには、
10年とかからないのではないだろうか?
その中で、管理栄養士の栄養指導を
どうやって専業として維持していくのか?
いや、維持していくと考えることでは解決できない問題がでてくると思う。
今は、
おそらくですが、
栄養診断アプリの進化をストップさせている何かがあるのかも。
でも、そんなもの産業の発展の力には勝てないからね。
さて、また書ききれなかった、です。
終わりそうで終わらない。。
続きもお付き合いしていただければ、うれしいです。