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TOMMY &お湯校長によるシータヒーリング基礎DNA講座合宿1日目「未知との遭遇」
ついに合宿当日が来てしまった。
なんせ遠いので朝5時起きで飛行場に走る。(車で)
雪が降らなくて本当によかったなぁと思いながら飛行機に乗る。しばらく乗っていたら窓の外に富士山が見えてにこにこしてしまった。隣の見知らぬお姉さんにあそこですあそこ、と指を刺して盛り上がる。いいよね、富士山。
合宿場所までは初めて行くところだらけなので、本当に辿り着けるのかと思いながらてれてれと歩いていたら本当に存在した。
当たり前である。
何というか、言い訳をすると、普段あまり遠出しないので北海道以外の土地が本当に存在しているという実感が薄いのだ。
その上行く先はスピリチュアル合宿先で、画面ではたくさん見ていたお湯さんやYouTubeで見たことのあるTOMMYさんやらが本当にいる場所らしい。本当?とと思ってしまっても仕方ないと思う。津軽海峡の深さを1番体感しているのは道民なのだ。コンサートもライブも展覧会も展示会もよほどのビッグタイトルでないと海を超えてこないので、本州で何かが起こっても遠い外国で起こっていることのように感じる。私が特にそう感じるだけかもしれないけど。
話が盛大にそれたがついに到着した。100メートル先にそれっぽい入り口が見える。ライトワーカー大学って書いてある。
・・・・・私は引き返した。いや、方向を変えて、ひとまずお手洗いに行くことにした。とても入れるような心の準備ができていなかったのだ。この長い旅路の中で整えておけよと思われるかもしれないが整い切れなかった。
もう入り口からして何か違う空気が漂っている。お手洗いを出て、もうどうしようもないことを自分に確認してから入り口に入った。
入り口で名札などをもらい、写真等に映りづらいと言われる左後ろの方に座る。
あ、ヨッシーだ、ヨッシーですかとライトワーカー講師の方々に声をかけてもらった。なんで知ってるんだろう(私は人の名前と顔を本当に覚えられないため、人もそうだと思ってしまう。そんな訳ないのだけど、この考え方の癖がまぁ治らない)と思ったが、そりゃ何度もZOOMで見てたりするもんねと思い出したが、もしかして。
「備忘録見たよー!」
今すぐこの場から消えたい気持ちに駆られる。
ありがたい気持ちと嬉しい気持ちと爆発的に恥ずかしいような気持ちと深い恐れに似た感情が入り混じってもうもう。
衝撃の後ボーッとしていたらまた次の衝撃がやってきた。
お湯さんである。生お湯さん。歩いてる。「あ、ヨッシー!」しゃべった。生きてる。
その後、またもぼーっとしていたらなんか眩しい人が席の中をにこやかに歩いているのがものすごく目に入ってきた。
なんでそんなに目に入ってくるかというと、なんというか、黄色い。
鮮やかな黄色の髪に黄金の帽子を被り、黄色のもふもふしたふさ状の集合体を首周りから腰近くまでつけている。ドレスも黄色い。黄金だったかもしれない。存在感がすごい。
私はオタクなのでコスプレに偏見はないが、コミケ等のイベント会場以外で初めてこんなに眩しい人に出会った。ちなみに普段からこの格好だそうだ。突き抜けていて好感しかない。TOMMYさんの会社の方だそう。
こんにちはと言えたかどうか記憶にないが、にこやかに会釈をした。
ここまで読んでくださった方にはもうお分かりかと思うが、普段の私は割と静かだ。初めての場所では特にそうなる。
心の中ではこのようにたくさん言葉が溢れているが、瞬時の言葉があまり出てこない。現実を受け止めるのが精一杯で、失礼な言葉を出さないためになるべく静かでいるようにしている。なぜなら、嘘がつけないのだ。
嘘を発すると絶望的に自分が嫌いになるため、よほどの場面でないと嘘が言えない。嘘を言わないと目の前の人が死んじゃうとかそんな場面でないと。
でもね、人って本当のことを聞きたいばっかりじゃないことは私も知っている。
なので、目の前の人に慣れてこないと喋り出さない特性を持つ。
合宿で友達できたらいいな〜と思っていたが、この特性のため難しいかもなと思っていた。
先に結論を言うと、友達はできた。
新学期の学校の教室みたいだが、周りに座っている人と友達になった。
いや、よかった。
そして講座が目の前で始まった。
初めお湯さんが始まりの挨拶やTOMMYさんとその会社の方々の紹介など、和やかかつ賑やかに場は進む。
明日はTOMMYさんの仲間のコスプレ衣装が増えるのだそうだ、楽しみだなぁ。
会場の壁側にはそこここに怪しい(本当にすみません)機械やマットが置いてあり、ゴージャスな美しい鉱石のアクセサリーも多数並んでいた。私も鉱石好きなので少しわかるが、こんな大きさのものがアクセサリーになっているなんて見たことない、という大きさだった。標本レベルだ。ミネラルマルシェでこんなの売ってたら鍵付きガラス箱入りで見張りがついている。値段もそりゃそうでしょうねという感じだった。ちなみに会場では商売はできないらしく、展示扱いだけど、後で購入も可能らしい。いや買えんわ。
そしてついにTOMMYさんのシータヒーリング基礎DNA講座が始まった。
始まった。・・・・始まったの?と思うくらい雑談が長かった。
でもこの雑談が面白いため、勉強という名のつくものに拒否感のある私はあまり気にならない。
私から見て右隣に座るキラキラ艶々の副社長さんが目配せで何度か進めないのかとテレパシーを送っているように見えるが、見えているのかいないのか雑談はなかなか終わらない。
だんだん夫婦漫才のように見えて面白くなってしまった。無言の漫才、みたいな。ツボに入って顔を背けて静かに笑っていた。
TOMMYさんが、まず体の何とか(曲線?って言ってた気がする)を整えるので、順番にどうぞと言われる。TOMMYさんの会社の方がやってくれるそうだ。靴下の方は脱いでね、と言われる。足からなんかするらしい。
やばい、爪が伸びてたらどうしよう、と思わず口にすると、私はかかとがガサガサだよ・・・と前の人が言う。さざなみのように私も、私もと声がする。ちなみに私もかかとがガサガサである。踵がガサガサじゃない人っているの?
これはもう、申し訳ないが見ないふりをしていただくしかない。
順番になり、申し訳ない気持ちになりながらもお願いした。手を交差して、足を持ち、何かを整えてくださった。
その際、「体を温めるといいですよ」とアドバイスいただいた。そうだよね、冷たかったろうなと思っていたら追いコメントが。「エネルギーが大きいので・・・」聞き捨てならない。
「エネルギーが大きい・・?ですか?小さいじゃなくて?」
あまりにびっくりしたのでクレーマーみたいになってしまった。
「はい、大きいですね〜」とのことだった。こんなに元気がない人類なのにどういうことだ。どこかに無駄に貯蔵でもしているのだろうか。
他の人の順番もあるので詳しく聞けなかったことが心残りだ。
なぜなら、その後もことあるごとにエネルギーが強いと言われたのでどうやらエネルギーが強いらしいのだ。見つけ出したい・・・体内のエネルギー。っていうかエネルギーって何だろう。もはやエネルギーの概念がわからない。
その後、恐らく少し押しつつも1日目の講座が終わった。
終わってからみんなでご飯を食べ、ホテルに帰り着く。(夕飯はカキフライだった)帰り着いてお風呂に入った後くらいに気づいたのだが、LINEに講座生あてのメッセージが。
お湯さんのご親戚にご不幸があり、この後の講座の一切をTOMMYさんが引き受けてくださったこと、途中で抜けることになってしまい申し訳ないこと等が綴られていた。
そういう事情なら仕方ないし、どうかゆっくり見送られてきてほしい。
全てをいいよいいよ全部引き受けるよと言ったTOMMYさんとその仲間たち、ライトワーカー講師陣も素晴らしいなと思う。
という感じで、しみじみと1日目が終了した。