SUIの胡散臭さ
世の中には数えきれない程ののlayer 1 chainがある訳ですが、
その中身も玉石混合で、王者BitcoinからEtherium、新興勢力Solanaや古参のCardano等々と様々ある訳です。
色んなインフルエンサーを活用したマーケティングがあるのですが、
ここ1~2年でよく見るSui Chainのマーケティングはやや露骨で、最近胡散臭さを感じています。
もちろん化ける可能性もある訳で、ここで記述した記事が非難される未来もある訳ですが、現時点での考察を備忘がてら残してみます。
1. 開発チームの透明性
SUI Chain:
匿名性: SUI Chainの開発チームは匿名であり、開発者の名前や経歴が公開されていません。これは、プロジェクトの信頼性に対する大きな懸念材料です。プロジェクトの公式ウェブサイトやソーシャルメディアにも開発者の詳細な情報はほとんど見当たりません。
他のChain:
Ethereum: Ethereumの開発チームは非常に透明で、ヴィタリック・ブテリンをはじめとする主要な開発者の情報が公開されています。ヴィタリック・ブテリンは、暗号通貨コミュニティで広く認識されており、その実績も評価されています。
Cardano: Cardanoのチャールズ・ホスキンソンは、ビデオやブログで定期的に更新情報を共有し、プロジェクトの進捗や技術的な詳細を説明しています。
2. ホワイトペーパーの詳細度
SUI Chain:
曖昧な記述: SUI Chainのホワイトペーパーは技術的な詳細が曖昧であり、具体的な実装方法やロードマップについての記述が不足しています。例えば、スマートコントラクトの実装方法やセキュリティ対策についての詳細な説明がありません。
他のChain:
Bitcoin: Bitcoinのホワイトペーパーは、分散型デジタル通貨の概念を詳細に説明しており、技術的な仕組みやプロトコルについて具体的に記述されています。
Ethereum: Ethereumのホワイトペーパーは、スマートコントラクトや分散型アプリケーション(dApps)の概念を詳細に説明し、その実装方法やユースケースについて具体的に述べています。
3. マーケティングの手法
SUI Chain:
過剰な利益強調: SUI Chainは、主に利益の強調に焦点を当てたマーケティングを行っています。具体的な技術的詳細や実際のユースケースについての情報が少なく、多くの広告やプロモーションが「短期間での高いリターン」を強調しています。
Sui単品惜しのインフルエンサーがやたらと多いのがなんとも引っ掛かります。私がSuiに違和感を覚える最大の理由はここにあります。
他のチェーン:
Polkadot: Polkadotは、クロスチェーン相互運用性や技術的な革新性を強調したマーケティングを行っています。具体的なユースケースや技術的な詳細についても詳細に説明しています。
今一つ飛びぬけたプロジェクトは無いですが、なによりユースケースの多さが目立ちます。Solana: Solanaは、高速なトランザクション処理能力や低コストを強調し、その技術的な強みと具体的なユースケースを明確に示しています。
4. パートナーシップの透明性
SUI Chain:
不明確なパートナーシップ: SUI Chainは多くのパートナーシップを主張していますが、その詳細や証拠は不明確です。公式サイトやホワイトペーパーには、パートナー企業の名前や具体的な連携内容についての情報が少なく、実際に存在するのか疑わしいと感じる投資家も多いです。
他のチェーン:
Chainlink: Chainlinkは、GoogleやOracleとの具体的な提携を発表しており、その連携内容についても詳細に説明しています。これにより、Chainlinkの技術と実用性が明確になっています。
Ripple: Rippleは、多くの銀行との連携を公式に発表しており、実際に使用されている事例や成果についても公開しています。これにより、Rippleの信頼性が高まっています。
5. コミュニティの反応
SUI Chain:
賛否両論: SUI Chainに関するフォーラムやソーシャルメディアの投稿を見ると、賛否両論があります。特に、否定的な意見が多く見られ、詐欺の可能性を警告する声も少なくありません。これにより、プロジェクトに対する不信感が広がっています。
やたらとイベント告知がされる割には大きなサプライズもない印象です。
他のチェーン:
Bitcoin: Bitcoinのコミュニティは非常に活発で、プロジェクトに対する信頼と支持が高いです。多くのフォーラムやソーシャルメディアで技術的な議論が行われ、透明性が高いです。
Ethereum: Ethereumのコミュニティも活発で、開発者やユーザーが定期的に情報を共有し、プロジェクトの透明性を確保しています。技術的なアップデートや将来の計画についても詳細に議論されています。
結論ですが、この違和感の正体が、大きな勢力(大企業)によるステマ的なものであれば、Suiはどこかのタイミングで大きく飛躍すると思いますが、そうでない場合は超壮大なラグ案件なのではないかな~とあえてうがった目で見てみました。(自分のポートフォリオのごく一部にSuiを組み込んでいます。)