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【第5章 そんな攻めたタイトル、勘弁してよ】

季節は同年の12月
千里さんの4枚目のアルバム「乳房」がリリースされた

いつもの駅前のレコード店でちゃんと予約しておいた

部活終わりに、LPレコードを購入して、予約特典の千里さん等身大のポスタ一をクルクル巻いてもらって

あぁ早く家に帰りたい!!

バス通学のに僕は、いつもより遅めのバスに乗り、一番後ろの席に座った

あわよくば、最後部でLPレコードをチラチラと見たかったからだ(笑)

そこへ、幼なじみのさっちゃんが隣の席に乗り込んできた
「あれ?さっちゃん、今日は実家に帰るの?」

某私立女子高に通うさっちゃんは
学校が遠いので、普段は親戚の家から通学している

「りんたろう君、そのLPレコード、誰のん買ったん?」

何しろ、当時のLPって、でかいし、ビニールの袋も店ごとに色やデザインが凝らしあって、いかにも「私、今日はレコード買いましたよ~」ってことを世間にPRするような体裁だったな(笑)

「これ?大江千里やねん」

「あぁ~~ オオエ⤴センリなぁ」
何故か、さっちゃんのオオエのイントネーションのエの音が上がってる

オオエ⤴って……それな、関西弁のまゆげ⤴のイントネーションと一緒やし(笑)

それになぁ、さっちゃんって、軽音楽部でバンドをやってるのに、あんまり大江千里のこと知らんのかなぁ?

もう結構、メジャーなんやで

「見せてよ、LP」

「えっ、ちょっと待って……タイトルがちょっとな……タイトルがな……変やねん💦」

やっぱり、僕みたいなウブな高校生には「乳房」は少々きついですよ
千里さん(笑) 

このタイトルって攻めてるわ~

「それがな一、乳房ってタイトルやねん」

「そうなん?おもしろいやん」

(さっちゃん、割と堂々としてるなぁ)

「これこれ……」

ビニール袋からLPをスライドさせてジャケットの写真をさっちゃんに見せた

「オオエ⤴センリなぁ、わぁ~りんたろう君に似てるやん。そっくりやん」

「えっ、ほんまに??」(心の中では、やっぱり??)

あのさっちゃんの一言

あれよかったなぁ
凄く効いたわ~

僕にとっては、人生を左右するくらいの効き目やったかも(笑)

けど、さっちゃん、ホンマありがとうね~~‼️
……………to be continued

#大江千里 #大江千里ファン #大江千里さん好きと繋がりたい
#大江千里好きと繋がりたい #大江千里ファンでした #senrioe #oesenri

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