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①過去の自分を振り返る

ここのところ、昔を思い出さざるを得ない出来事が多くて。
もう何年も経過して自分でも忘れてた気持ちや記憶が蘇って。
ずいぶんと平気な気持ちで過ごしていたのに、やっぱり涙が出るって、何でだろう?

自分の為に、ちゃんと振り返って客観的に見て、そしたら少し感情が変わるかも。
今は幸せなのに、当時だって幸せなつもりだったのに、昔を思い出してまた泣くのはもうしたくない。



いつも笑顔だった。
天真爛漫で家族の太陽!そう言われていた。
会社経営をしていた父は、家族に不自由な生活をさせる事はなかった。
父が43の時に産まれた私は可愛がられて、8歳上の姉はとても優しかった。
父の11歳下の母も天真爛漫な人で、専業主婦だった。
そこそこお金のかかるスポーツを12年した。姉の影響で自然な流れだった。
けどあまり競争は好きではなかった。
毎年、数回家族旅行やキャンプに行き楽しい思い出は沢山ある。
みんなが持っていた、ファミコンは買ってもらえなかった。
父がいる時はアニメも見れなかった。
父に不満は言えなかったが、母に言ったら「よそはよそ、うちはうち!」で終わった。

小学3年生の時、父は大きな家を建てた。
その頃会社が拡大して、地元だけじゃなくいくつかの県に事務所を構え、月の半分は自宅、半分は出張に行き、姉も大学進学でいなくなり、母と2人の事が多くなった。
母は楽しそうだった。当時、私の仲の良い友達はウチと同じように父親が忙しく、母親は専業主婦が多かった。
だから、数組の友達と母子の組み合わせで夜ご飯を食べに出かけたり、みんなでお風呂に行ったり、私も父が居ない半月を楽しんでいた。
勿論、父が居る時も緊張感はありつつも、美味しいご飯屋さんに連れて行ってもらったり楽しく過ごした。

高学年になり好きな子が出来た。
学校帰り、いつも数人の友達と両親が共働きの友達の家に寄り道していた。
母には、親が留守の家にはお邪魔しないよう言われていたけど、無視していた。
いつものメンバーにその子はいて、大好きだった。その子も私の事を好きだったし、お互いそれがわかっていて仲良しだった。
いつものように、友達の家でみんなでテレビを見ながら、その子は突然私にキスをした。びっくりした。
みんな気付いてないとその時は思ってたけど、今思うと私以外みんな彼の協力者だったのかも。
中学に上がると環境も変わり、その子とは喋らなくなり自然消滅した。
優秀だった彼は、地元の進学校に進み恐らく大学も良いところに行ったのだろう。

つい先日、地元に帰った際に同窓会があり33年振りに彼と会話したけど、楽しくて無邪気なあの頃を思い出してふんわり幸せな気分になった。

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