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ちょっと下乳と喫煙家に風当たり強くないですか?

下乳は埼玉県限定

 いつの話してんねんという話やろうがあんまりそういう流行に敏感じゃないから許してほしい。各県で厳しいジャンルとか決めていくんかな?住んでるところが銀髪ショートカット美人か鼠径部か絶対領域に厳しくなったら引っ越します。あ、パンツ描写も追加で。
 で、話を戻して煙草の話。まず嫌煙家ないし非喫煙者の方に言いたいことがあります。

ご迷惑をおかけして申し訳ございません。

 言いたいことを言ってくれるやつがまたでてきたかと思った愛煙家の同志諸君!!
 一緒に謝ろ。お母さんも一緒に謝ってあげるから。ちゃんと謝っとこ。ほんで後で一緒に一服しよ。怒られた後の煙草って美味いよな。

一部のマナー悪いやつのせいやん

 わかるよ。ポイ捨てとか禁煙の場所で吸うとかありえへんよな。みんなはちゃんとルール守ってるもんな。でもそうじゃないのよ。その土俵にいないのよ。そういう内面的なところまで辿り着いてないの我々は。
 もうマッチングアプリでなしのほうにフリックされてるんよ。トークにまで行けてないの。マッチング率0%やねん。
 でももし可能であるならば我々アホがなんで煙草を吸っているのか。ちょっと見ていってほしい。

なんでやめへんの

 これはもう単純で依存症です。病気です。こういう文章を書いている最中とかやばい。尋常じゃない勢いで煙草が減っていく。絶対に俺以外のやつも吸ってるわ。こんな減るわけないもん。昨日帰りしに新しいやつ買ったよな。
 じゃあまあ仮に依存性が完全に無かったとして今すぐやめられますよってなったとしてやめんのかって言われるとそれはまあやめない。
 なんでやねん。
 結局「なんで煙草なんか吸ってんの?」とか「なんで煙草吸い始めたん?」っていうところに帰ってくる気がする。

ストレスがとか先輩との付き合いでとかあれ全部ウソやからね

 はい。もう全部嘘です。加えて言うと集中力がとか言うてるんもウソです。正確には吸った状態で非喫煙者の8割くらいの集中力しかないです。ヤニが切れると2割くらいです。なんやこの体たらくは。
 じゃあなんでそんな体裁を繕ったウソを吐くのか。恥ずかしいからなんよね。本当の理由を言うのが。

次元9割

 こういうことよね。9割が次元大介に憧れて吸い始めてる。残りは松田優作やったりイーストウッドやったり(パーフェクトだ)ウォルターやったり色々。まあ要はかっこいい人たちに憧れて吸い始めてる。どんなにスカしたやつでも。
 誰しもが一度はポールモール通ってるよな?え、ゴロワーズ通った?ちょっと世代が違いますね。シネマの見過ぎでは?
 かっこつけてるんよ。かっこよくないのもわかってるけど。
 でもどうしても忘れられないヤツらがいる。

『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』より
『HELLSING』より
『BLACK LAGOON』より
『フリクリ』より
『BIOHAZARD RE:4』より

あかん。きりがない。
俺が頑なにアイコスに変えないものこれが理由。部屋の中やとアイコスやのに。だってベランダは吸えないからね。それでも完全に乗り換えたりはしない。絶対に。だって画にならないから。お前が吸ってる時点でとかは凄いわかってるから。うん。

仮に俺の人生でこの先こういう場面があったとしよう。

「おい。一丁前にいいライター使いやがって。俺にも貸せや」
意気揚々と洞窟を先導しながら煙草を吹かす野郎に呼びかける。
「嫌だね。こいつはお守りなんだ。道に迷わねえようにな」
甘ったるい煙を吐きながら答える奴の横顔にはすかした微笑が貼りついている。
「ライターも何もあんた煙草きらしてんだろ?」
やっぱりどうも気に食わない野郎だ。甘い煙草は趣味じゃない。
「だいたいいったいなんで俺たちがこんな目にあうねん。そもそもあいつらは何もんや」
「知らないねえ。まあ逃げ出せただけで御の字だな」
飄々としてやがる。
「そもそもお守りってライターが?どういう理屈や?」
「さあな。妻がくれた時に言ってたんだ。もうすぐ子供も産まれる」
「じゃあ禁煙しんとあかんな」
「待て」
野郎がぴっと指を立てる。いちいち仕草が芝居がかってやがる。
小径から男が躍り出る。
野郎の死角だ。
手に持ってるのはなんだ?まあよくないものだろう。
よくわからない。
何故俺は飛び出している?
もっとよくわからない。
腹にかつてない衝撃と耳に聞いたことのない爆音。
野郎の手には拳銃みたいなものが握られている。
あるならさっさと使えよこの野郎。
目の前には生気のない男の目がある。つまり俺も倒れている。
「おい」
野郎が俺を抱き起す。
「子供産まれるとか言うなや」
ちゃんと言えたか。掠れてたような気もする。
たぶん血とか凄い出てるんだろうな。寒いし。
まあいい。無性に煙草が吸いたい。どこにしまってたっけ?
ああ。切らしてるんだった。間が悪いなほんとに。
「甘いのは嫌いだろうが。最後の1本だ」
野郎が煙草を取り出し俺の口に運ぶ。
甘いのは趣味じゃないんだよ。ライターはどこだ?もう頭が回らん。
「ほら」
洒落たライターだ。腹が立つな。
慣れた手つきで火を点けると俺の手にライターを押し付ける。
「やるよ。どのみち禁煙しないとあかんしな」
下手な関西弁だ。最期まで人を馬鹿にしやがって。
「それにほら。道に迷っちゃいけねえ」
お前が迷っちゃ元も子もないだろう。
まあでも。甘い煙草も悪くない。

おいなんやこれ

 書いてる本人が恥ずかしい。割と喫煙者はこういう妄想をしている。まじで。学校にテロリストがきたくらいの確率でやってる。
 絶対泣き喚いてるやん刺されたら。てかなんで捕まってんねん。でもそういう問題じゃないのよ。もし仮にこういう場面に出くわした時のために俺は煙草を吸い続ける。憧れたヤツらになるために。
 そんな確率は万に一つもないって?
 ”例えそれが那由他の彼方でも俺には十分すぎる!!”

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