すべて満月のせい。
6月の満月。
昨日は満月で、6月の満月はストロベリームーンと言うのだとか。
これは、赤く見えるからではなく米国の先住民の風習に由来するものだとか。
魔女だと名乗っているくせに、天体については詳しくない。
けど、漠然と天体の動きが自分に影響してる。ということは感じてる。
満月の影響。
昨日は久しぶりに抑うつの症状が現れて、自分でも半分「嗚呼、抑うつが出ているなぁ」と感じているものの対処するほどの氣力体力を持ち合わせておらず、結局抑うつの泥沼にはまってしまった。
そんな状態なもんだから、今日が満月で感情にも身体にも影響を与えてるせいだと氣が付くのがとっても遅れてしまって、満月に氣付くまでの間久しぶりに「もう無理だ」と弱音を吐きそうになった。
もう、来世へ旅立ってその頃に生まれた子も成人を迎えようとするほど年月が経っているというのにひたすら師匠に会いたくなった。
もう一度名前を呼んで欲しいと寂しくて心細くて、無駄に師匠よりもずいぶんと歳を重ねてしまったこと、なのに未だに師匠に縋っていること、自分自身のことなのに自分でどうにもならないこと。
物質(肉体)があるせいで、動けなくて師匠に会う為の大きな壁となっていること。
それだけ縁(よすが)としているというのに、顔も声もきちんと思い出せない自己嫌悪。
普段の自分ではびっくりするような言いがかりのような、支離滅裂もいい所な訳の分からない不満や自己嫌悪だった。
兄の想い。と現実逃避。
この間、「きーちゃんの時間ってのは、きっとうちらの時間の流れ方が違うと思うんやわ。だからあの時、無意識のうちに寄ってたかってうちらの時間に合わせてきーちゃんを焦らせた」と私の父親的兄(便宜上、兄と言うけど血縁の兄ではない)に言われた。
兄は、師匠が来世へ旅立った時私についていてくれたけど、その時に抜け殻となっていた私が早く日常に戻れるようにと焦らせてしまって、結果、今でも私の人生から抹殺して思い出したくも無い黒歴史を作らせてしまったと未だに後悔してくれていた。
もちろん、そんな風に思っていたとは知らず、そしてそのせいで当時自分がどんなに正常な判断が出来ない状態であったとは言え、黒歴史が幕開けしたのは兄のせいでは無い。
自分自身が早く日常に戻らなければ、早く1人でも生きていけるようにならなければと焦った結果、黒歴史を経て現在に至っているわけで。
幸運なことに割と黒歴史期間は短く数年で終わったわけで、現在は悠々自適な(と言うんだろう)生活を送っているし、師匠のことも良く知っている相手と共にいる。
それでも、昨日は寂しくて仕方なかった。
師匠が隣に居るパラレルな世界を思い描いた。
師匠との間を隔てている自分の肉体を恨み、私から師匠を奪ったと神に抗議して何故奪ったのかと何度も問うた。
それは、まったくの現実逃避。
それもよく分かっているけど、一度回り出した感情は止まらず延々と抑うつ沼にはまっていた。
おそるべし、満月。
未だに師匠のことを縁(よすが)としていること、寂しいと思うこと。
これは私の中でずっと禁忌としていたけれど、自分で思っていただけで、態度としてはバレバレだったんだろう。
だから、兄にしなくても良い後悔をそれこそ長い間させてしまったんだろう。
本当、それは自分の未熟さに申し訳なく思う。
満月の夜が明けて、お天道様が出たから完全復活。
なんて切り替えの良さは持ち合わせておらず、未だになんだか鬱々としている次第です。
ただ、久しぶりの抑うつの泥沼からは抜けたはずだと思いたい。
満月に揺さぶられてわかったこと。
この抑うつ沼な満月の夜を過ごして思ったのは、どれだけ時間が経過していようがどう足掻いたって未だに師匠を縁として実際に触れられないこと、声が聞けないこと、笑った顔が見られないこと、それは悲しいのは悲しいし、それを「もう大丈夫だから!」と言い切るのは無理だということ。
周りの人たちにしたらこの上なく鬱陶しい話かもしれないけど、平氣であるフリをするのはそろそろやめようかと。
もちろん、四六時中言うつもりもないし、家族はじめ周りの人たちの前でメソメソするつもりもない。
ただ、三次元的に側に居ることが出来ないことが悲しいし寂しい。と思ってはいけないと自分で禁忌にするのをやめようと思う。
何年何十年経とうが、悲しいもんは悲しいし寂しいもんは寂しい。
しばらくの間、1人の時は自分でもびっくりするほどお通夜モードになるだろうなと思う。
それもまた、有りにする。
そんなことを思って泣くのはきっと全部満月のせい。