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初のひとり旅

行ってきました、初ひとり旅!
正直なところ、控えめに言って、天国でした!!

最初は、計画だけでも愉しむべしとしていたのが、だんだんと本当に行けそうになってきて、ただ驚いていました。
だって、息子は中3、爺は要介護の主婦にはありそうで無さそうな自由時間なのです。
現実逃避の妄想「バケットリスト」、それさえも日々に追われ、一つしか書けなかったその一つが叶っちゃったもん、び・つ・く・り‼

近づいてくるごとにソワソワモヤモヤし出したのは、家族に申し訳ないという後ろめたさや、息子が心細くならないかなという心配、そして爺の体調へのごくわずかな不安でした。
でも、たぶん一番怖かったのは、「私のためだけの」が人生初だったからです。give-and-take の典型的なダメGIVERとして、自分のためだけの何かは未経験で、振り返ってみると、そもそも私のことだけ考えればいい時間が人生初だったのです。
だから大袈裟かもしれませんが、私にとっては、そりゃ怖いわ、なんです。

美術館巡りももちろん楽しみでしたが、それよりも実際に旅中どんな気持ちになるのかが知りたくて、エイッと思い切りました。
交通ICアプリも初、箱根も初、バスで自由観光も初、ひとり居酒屋も初、はじめてづくしでした。
この歳で "初" が豊富に残されているなんて、これまでフツウじゃないアウト人生で良かったな、と思いました。


おひとり様、いヤッホー! です


2泊3日中、どうだったかというと…清々しいほど他事が過りませんでした。
スピリチュアル的に言うところの「今ここ」を実感した3日間で、たったの1秒も心配事が浮かびませんでした。
夕方、帰宅した息子がLINE+通話もしてきたのが、ちょっともう早く切りたいなと思っちゃうくらい満喫しました。愛息にそんなこと、ゴミカス母です。

いつもの昼寝もできるしのんびりしようの予定が、妙にアクティブになっちゃって、朝食一番乗りして夕方までみっちり美術館巡り。夕方暗くなってから部屋に帰っても全然疲れも寂しさも感じませんでした。
ひとりって、最高やん。これこそ本来の私、という調子でした。信じられないほどのラクさで、軽やか過ぎて元の生活が思い出せないくらいです。
なんであんなにモヤモヤソワソワしてたんやろう?
あ、あれやったんかな、コンフォートゾーンから出るときの抵抗、ホメオスタシスというやつ? 挑戦するときに起こる現象らしいけど、「らしさに還る」のに現状維持バイアスが作用する私って、なんかおかしいけど、それも私らしいです。快適じゃないコンフォートゾーンですしね、苦笑。


最終日の3日目はなんとなく気が重くなっちゃって、帰りの新幹線でお昼を食べるのに食欲さえ湧かず、なんでもいいやと330円のぱっさぱさミニサンドイッチを買ってモサりモサり食べました。
行きはハイボールとつまみを買い込んで、あんなにヒャッハーだったのに、心って正直。

達成感と充実感と名残惜しい気持ちをのせて走る新幹線。
窓の景色を眺めていると、「夢しか叶わない」と大きな看板の文字が見えてきます。
!!!
ほんと本当、ふと思いついただけの箱根旅、完全ノープランでただただ良いなぁと思っただけなのに。
夢はコレです、と明示したから叶ったのかもしれません。

そう思い付いた次の瞬間、「鰻…」の看板が。
ハイ、気を取り直して、次回、静岡鰻旅に決定。また妄想スタートです。



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