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大人のメイクは禊になる
断捨離と捨て活が進んで、さらにもっと少なくしたくなった私。
洋服やバッグ、靴、さらにはアクセサリーやメイク用品まで、減らせば減らすほど、心が軽くなります。
でもやっぱり食欲だけは捨てられず、気づけば「ババちぃおばちゃん」!…若いとき恐れていた姿に。
自然志向というより、ただ生息している日々。
怠け者に「頑張らない mind 信仰」が加わり、新生物(旧生物?)ついに誕生です。
楽ではあるけれど、どこか気分が冴えない日々が続いていました。そりゃあ当たり前ですよね。
そんなある日、ふと急に変化を欲します。ちょうどタイミングよく、可愛らしい若い娘さんの日々のメソッドを知ることになり、早速マネしてみることに。特に「自分のために毎日メイクする」が心に響きました。
眼鏡で隠れていた顔面の緊急度に驚愕しつつ、久々にコンタクトレンズを装着。メイクをすると、なんだか不思議と気分が良くなりました。
翌朝、鏡に映るのはいつものオバサンじゃなく、なんとあの頃の私!
独身時代の根拠のない自信、あの頃は世界的スタア☆にでもなった気で、いつでも幸運に備え準備万端、期待ワクワクでいました。自分ひとりしか映っていない鏡に向かって思いきり褒めちぎり、気分アゲアゲ祭でした。
あれからン十年…いつから2番手、3番手、ついには人類最下位になってしまったのか…。
もちろん自己犠牲期間に失ったものもあれば、得たものも多々あります。
人生がひと段落した今、過ぎ去ったモノを再び取り戻す術もなく、一番切望していたのに忘れてしまっていた感覚を取り戻せた朝でした。
青春が再来した☆くらいのときめきでした。
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数日後、従姉とおセレブなランチ会をすることになりました。
いつも少し背伸びして合わせるこの時間は、特別なゆえにやはり気が引けてしまいフィットしなかったのが、今回はリラックスして私らしく楽しむことができました。
今では少しお酒でも入らないと余裕持てないお店も、あの頃はお手の物だったはず、またそうなれるかも。昔を思い出したりして、メイク一つで心持ちが画期的に変わったのが面白かったです。
その翌日、なんと12年ぶりに母と偶然すれ違いました。
近所のモールで買い出し中、母が私の視線を避け通り過ぎました、ほんの数秒の出来事でした。
良くない母子関係を後味悪く解消した経緯に、これまで色々と思う所もありましたが、実際に遭うと意外と心穏やかでいられる自分に驚きました。
それなりに幸せそうな雰囲気の母にホッとしたのも意外でした。
この朝は普段使わないお気に入りピアスをつけてみたくなり、用もないのにおしゃれをしていた日でした。
数日後には、昔の知人に偶然遭遇しました。この時は少し会話を交わすことになり、私らしく大らかに対応できたこと満足感を覚えました。
これまた辛い思い出で、相手は気まずさを滲ませていましたが、私は全く何も感じることなくいつもの天然自然で居られました。
ちゃんと心からの笑顔を向けられた自分に、密かに拍手を贈りました。
考えてみたらここ数週間、こんな風な忘れ去った記憶が次々フラッシュバックしてきて、対処に困り持て余していたのでした。
それが、こうした出来事に見舞われ、私自身の成長を誇らしく思える、もっと私を好きになれるという結果を手にしました。
相変わらずの反省しすぎで病み病みしやすい癖はそのままで、でもその対処法がベテランになったんだと明らかにもなりました。
そして、病み病み記憶のフラッシュバックも不思議と消えていったのです。
何気ない日常の中で、メイクをすることが私の心を大きく変えるための「禊」となりました。
その後も、苦手な集団行事も不思議と余裕でこなせるようになっていたり、自信を持つための証拠が集まり始めています。
このメイクのプロセスは、まさに「禊」のようです。若い頃は外の世界に主張するためのメイクでしたが、今では私が私に元気を与えるための儀式的なものになったようです。
不思議な事に、自分なりに身なりを整え万全態勢にすると、その時点で課題となっている事柄が現実世界に『神様テスト』として現象化されます。
同様のテストが数回続くので、1度目に思うように出来なくても、2度3度とTRYできるのが有難いです。
心の姿勢が整ったことが、進級試験の受験申込になっているのかなぁ。
毎日を準備万端にしておくと、小さなテストが開催され、それによって成長していく、そういう挑戦の日々になっているみたいに思えてきました。
今ではもっと調子に乗って、ちょっとおしゃれもしてみようかな、なんて気も起きています。