あなたの夢はなんですか?_子供に、素敵な夢をひとつもらった話
あなたの夢はなんですか
子供たちが行っている保育園では、毎年、七夕の時期に
「七夕制作」と「短冊」を作っています。
短冊は、
・子供が自分の願い事を書くもの
・親がかくもの
の2枚があります。
楽しく見える作業ですが、
実は短冊を描くのは苦手です。
小さいころから、夢がない子供だった
とても恵まれた子供時代ではあったのですが、
私は昔から、自分の夢を考えること、
意見をはっきり伝えることが苦手です。
自分が何をしたいのか、
何が好きなのか、
何になりたいのか、
どういう風になりたいのか
逆に、何が嫌いなのか
そういうことを問われると、
「本気で何もない」ということが多かったり、
大人が良しとする優等生な回答をしてしまったり、
真剣に考えたつもりでも
「私にはきっと無理」と思ってトライするのをあきらめてしまう、
なんでも受け入れてしまって、Noと言えない。
そういうことが、昔からとても多い子供でした。
よく言えば
「空気を読める」
「無理なことをしない優等生」
「いい子」
そんな感じ。
でも、周りを気にせず、わがままに
「あれ、やりたい!」と言える子供だったら、
「これは嫌!」と言える子供だったら。
もしかすると人生がかなり違ったんじゃないかなと思ったりします。
夢を形にして文筆業をしている夫や
やりたいことを素直に言えたり、貫いてる人に
強く心惹かれるのは、きっとそのあたりに
コンプレックスがあるからだと思ってます。
人を励ますのは得意だし、人の良いところを見つけるもの得意で、
相手に優しくするのも息をするようにできるけど、
自分自身のために何かを願ったりするのが、今も苦手です。
「自分の意思・意見がはっきりしない」っていうところは、
変えたいなと思いつつ、なかなか変えられない
自分の欠点です。
だから、短冊に「願い事を書いてね」と言われると、
気軽な気持ちで書けばいいとわかっていながら、
自由に書くのをためらってしまうのです。
軽々とボーダーを超える子供に夢をもらった
そんな感じで、親が書く短冊の内容を考えているとき、
娘に「大きくなったら何になりたいの?」と聞いたら
こんな答えが返ってきました。
「大きくなったら、プリンセスになって~、
お花屋さんになって~、宝石とかゆびわとかおけしょうとか、
あ、あとドレスのお店やる!」
「そっかー。じゃあ娘ちゃんがお店屋さんやるの、
ママ手伝おうかな」と冗談でいうと、
「いいよ!一緒にお店やろう!!いつやる??」と言ってくれました。
夢見るのが苦手な母に、
まだ恐れも不安も知らない4歳の娘は、
いとも簡単に夢を一つプレゼントしてくれたのでした。
拍子抜けするくらい軽々とボーダーを超えて。
子供の言うことで、いつまでも覚えているものではないことは
わかっています。
でも、夫に似て絵を描くのが上手で、色彩センスがよく、
もしかするとデザインやアートの道に行くのも、
割と現実的な路線だなと思える娘だから、
それを手伝って、形にするのも悪くない。
今、本当にそう思っていて、なんだかわくわくしてしまって。
娘の力を借りて、私も一つ夢がうまれた瞬間でした。
あなたの夢がかないますように
さて、実際に短冊を書く段になり。
とはいえ、何を書こうかな‥‥と思っている親をしり目に、
最近、字を書くこともできるようになり始めた4歳児は、
「ぷりきわになりたい」(プリキュアになりたい)という夢を
堂々と短冊に書きました。
それを見ていたら、なんだか幸せな気持ちになってしまって、
親が書く短冊の裏側には、
「ママと一緒に宝石屋さんになる」という彼女の夢を
書くことにしました。
その子供らしさを、なんでも自由に夢を見る気持ちを忘れないで。
あなたの夢がかないますように。