シンカリオンから鉄に入りかけている人向け鉄道コンテンツ3選
どうも、あほみたいに詳しくはないライト鉄道ファンをしているマジンです。
「シンカリオンを見て鉄道に少しはまりかけている」
という方を最近Xで見かけるなぁ・・・と思いまして、個人的にそういった鉄初心者の方でも楽しめる鉄道コンテンツを3つご紹介しようと思います。
なお、今回は誰でも見られるということをコンセプトにしているので、有料かつちょっと難易度が高くなるCSの番組に関しては除外しています。
(CSだと日テレプラスさんの「鉄道発見伝」とかテレ朝チャンネル2の「鉄道の時代」おすすめです)
①「鉄子の旅」シリーズ
まずは漫画から。
JRのみならず私鉄や第3セクターなどすべての乗降できる駅を制覇されたトラベルライターの横見裕彦氏が「旅の案内人」として登場するノンフィクション漫画。
2001年から連載が始まり、初代の菊池直恵先生から二代目ほあしかのこ先生、3代目霧丘晶先生で断続的ではあるものの、2019年まで続いた鉄道漫画界の金字塔的作品であり、女性の鉄道ファンが一般的になったきっかけの一つとも言われるほど。
旅の内容としては毎シリーズ初回としてお馴染みのJR久留里線全駅踏破をはじめとして、時刻表やダイヤをフル活用した強行軍的なものがあったりとちょっと初心者にはオススメしにくいものがありますが(特に菊池版)、
JRの大都市近郊区間制度を使った首都圏大回り乗車(初代1巻2旅、2代目1巻2旅)(大回り乗車について詳しくは検索ケンサクゥー)や小田急線の箱根旅(3巻15旅)など鉄初心者にもおすすめのものも。
あっ、大回りに関しては改札内から出られない、一筆書きなどルールがありますので漫画で描かれているような盛りだくさんルートではなく、まずは短めでやったほうがええかと思います。
(なお、掲載当時の情報なので廃線やダイヤ改正等で現在ではできないものもありますのでご注意を)
あと、個人的にこの作品のいいところは駅鉄、乗り鉄、スイッチバック鉄など「鉄」にも様々あるというのを描きまくっているという点でしょうか。
あと、連載当時の横見さんがまあオタク特有のハイテンションっぷりを披露し、本人が「これってもうギャグマンガじゃない」と言い出すほどで、大変軽い感じで読めるかと。
なぜか、眞鍋かをりさんがゲスト出演したり、まだ「鉄」に染まる前の村井美樹さんや元フジテレビアナウンサーの笠井信輔さんなど登場するゲストも豪華。
漫画は菊池版6巻とプラスの全7巻、ホアシ版全5巻、霧丘版全4巻の合計16巻が出版されており、各漫画配信サイトで発売中です。菊池版とホアシ版に関しては作者セレクション集もそれぞれ1巻ずつ出ていますので、気になった方はそちらから読んでみてはいかがでしょうか。
なお、菊池版に関しては2007年にCSのファミリー劇場でグループ・タック制作のアニメ版も放送されており、配信は行われておりませんが、ツタヤのDVDネットレンタルでレンタルできますのでこちらもどうぞ。
漫画だとこの他には、2.5次元ミュージカルなどにもなっており、根強い人気を誇る鉄道擬人化コンテンツ「青春鉄道」もオススメ。
こちらは、路線や鉄道会社の歴史、最近の鉄道事情について詳しくなれますよ(だいぶ誇張表現等も目立ちますがそこは青春なので(笑))。
②NHKBS各鉄道番組
3つとか言っておきながら、早くもここで軽く脱線。
いや、NHK-BSの鉄道番組ってバラエティ豊かでなかなかコレをっ!とするのが難しくてですね・・・
ということで、いくつかご紹介。
鉄オタ選手権
NHKの鉄道番組の中でも看板的存在のこの番組。
内容としては毎回基本的には各鉄道会社1社を取り上げて、それにまつわるクイズを出しながら車両や施設を巡るというもの。
司会は鉄オタで知られる中川家のお二人。シンカリオンでも無印で礼二さんが車内アナウンス役を務められていましたね。
クイズの内容は相当にマニアックなものが多いですが、その道中におけるレアな車両やなかなかお目にかかれない施設の映像などは見応えアリ!
あと、ゲストに必ずそこまで鉄道に詳しくないタレントや芸人の方が参加されるので、そういった意味でも初心者には見やすいのかなぁと思います。
六角精児の呑み鉄本線・日本旅
「相棒」の米沢守役で知られる俳優の六角精児さんが鉄道旅をする番組。
「呑み鉄」、つまり鉄道で旅しながら車中でお酒を少し嗜んだり、降りた駅で酒蔵を巡りながら旅をする「鉄」の一種で、この番組から一気に広まりました。
六角さんがのんびりと酒を嗜む姿がたまりません。車の旅だとこうはいきませんから、まさに鉄道や公共交通ならではの旅風景と言えましょう。
基本はそういった飲んで食べてが中心ですが、道中で鉄道遺産を巡ってみたり、六角さんの鉄道知識がちょこっと披露されたりと鉄分も十分。
そして流れる音楽も自らバンドを組むほどの音楽フリークでもある六角さんオススメの楽曲が流れ、旅情を盛り立てます。
家でのんびりと見るにはいい鉄道番組です。
中井精也の絶景!てつたび
鉄道写真家の中井精也さんが各地の鉄道に乗りつつ、絶景の鉄道写真を撮りに行く番組。
鉄道といえば風景は見逃せないという方も多いかと思いますが、まさにこの番組はそんなタイプの方にオススメ。
基本的に地方鉄道を取り上げているのですが、中井さんの自然と鉄道を組み合わせた美しい鉄道写真だけでなく、各地の鉄道と人々の関係性が映し出されていて、人がいて鉄道があり、鉄道があり人がいるというのがこの番組から感じ取れます。
写真を撮ってみたいという方には、番組内で中井さんの写真技術を紹介するコーナーもあり、一眼レフとかじゃなくスマホで撮る際にも応用できるものも紹介しておりますよ。
この他にも「ニッポンぶらり鉄道旅」や「沁みる夜汽車」、「運転席からの景色」など盛りだくさん。
ただ、これらの番組は基本不定期放送ですので、NHKの各番組公式サイトで放送時間など確認していただければ幸いです。
③鉄旅・音旅 出発進行!〜音で楽しむ鉄道旅〜
またしてもNHKの番組、しかも今度はラジオ番組。
こちらは上記のBSの番組とは違い、不定期ではなく毎週土曜日午前10時5分からラジオ第1放送で放送中。
内容はまさに「鉄道の音を楽しむ」。
列車の走行音はもちろんのこと、車内や駅のアナウンスなど列車にまつわる音を毎週各地の鉄道路線から「トレベリン」と銘打ってゲストが紹介していきます。
コーナーとしてNHKアーカイブスに残る鉄道にまつわる音源を紹介する「貴重なてつおと発掘隊」というものもありますが、こちらは最近だと不定期になっており、基本は上記のトレベリン1本ということになっています。
パーソナリティは鉄道好きで知られるミュージシャン土屋礼央さん、元STU48の瀧野由美子さん、番外編でも紹介する「SUPER BELL"Z"」の野月貴弘さんのお三方。
この番組のいいところは、あえて耳だけで鉄道音を楽しめるということ。
映像がないからこそ、より細やかな音に気を配って聞くことができますし、情景を思い浮かべながら聞くというのもまた乙なものではないでしょうか。
そして、これはラジオ全般に言えますが、ながら聴取ができるので作業しながら「静かすぎるな・・・」と思った時に聞けるのもいいいですよね。
個人的には、防水ワイヤレススピーカーとスマホを使って入浴しているときによく聞いています。
トレベリンの前と合間合間で野月さんによる詳細な鉄道紹介もあり、その鉄道について手軽に知れるのもポイントです。
聴取方法としては、普通にAMラジオを使って聞く方法もありますが、NHKが提供しているラジオ配信サービス「らじるらじる」や「radiko」で聞くと、より高音質のステレオで聞けるのでオススメ。特にらじるらじるだと、放送から1週間以内であれば何度でも繰り返し放送を聞けますので、放送時間にリアルタイムで聞けないよ~という方はぜひらじるらじるで聞いてみてください。
番外編「MOTO(e)R MAN」シリーズ
初心者にオススメかというとちょっと違う気がするので番外編ということで音楽からこのシリーズをご紹介。
「旅鉄・音鉄」の項で先述した野月さんが車掌DJとして作詞・作曲・ボーカルを務める鉄道系テクノユニット「SUPER BELL"Z"」が展開している鉄道を題材にしたテクノポップ楽曲シリーズになります。
見出しの部分でピンときた方もいらっしゃるかもしれませんが、SUPERBELL"Z"が最初にリリースした「MOTOR MAN(秋葉原~南浦和)」が1999年12月に発売し、28万枚以上を売り上げるヒットになったため、もしかしたら聞いたことがあるという方はいるんじゃないんでしょうか。
なお、ヒットしたとは聞いたけど著者である私は1998年生まれなので、当時がどんな風にヒットしていたのかがなんとなくイメージしにくいのが・・・
当時を知る方がいたら誰か教えてください・・・
さて、話は戻しまして。
デビュー以来、数多くの鉄道路線を題材にしてきたSUPER BELL"Z"。
シンカリオン関係の新幹線路線だと「北海道新幹線(※)」「東北新幹線(東京~新青森間)」「秋田新幹線」「山形新幹線」「北陸新幹線(東京~金沢)」「東海道新幹線」、以上の路線は発表されていますが、山陽や九州、西九州に関してはまだCD上では発表されておりません。
(※MOTORMANシリーズだとほぼ青函トンネル区間しか触れられず、道内区間に関して題材になっているのは「MOTOR MAN2017」収録の「新函館あんさあ」くらいかと)
もちろん、新幹線だけでなく、というより在来線区間を題材にしたものが多く、皆さんが普段お世話になっている路線が題材になっているかも・・・?
なお、サブスク系サイトで配信されているのは一部の作品だけとなっており、どんな感じかなぁと聞くにはいいのですが、新幹線関係で聞けるのが東北新幹線くらいですので、もし他の路線も聞いてみたいという方はレコチョク等の音楽配信サイトかツタヤのネットレンタルを利用するのをオススメします。
終わりに
ということでいかがでしたでしょうか。
あくまで個人的におすすめというだけですので、皆さんが気になる鉄道コンテンツがあれば、ぜひ積極的に浸ってみるといいかと。
本に関して紹介していませんでしたが、シンカリオンでおなじみの「JR時刻表」「コンパス時刻表」を出版している交通新聞社さんが出している「交通新聞社新書」だと、幅広い目線から鉄道について考え、学ぶことができますので、読書好きという方はぜひ。
あと、気軽に見られるものとしてはYouTubeも見逃せません。
オススメとしてはやはり大変人気のある「スーツ交通ch」さんや「西園寺」さん、「ZAKI」さんあたりでしょうか。
コンテンツとして毎回しっかり作ってきていますし、特に西園寺さんはバラエティ系企画も多く特におすすめですかね。
以上でオススメコンテンツ紹介は終わり!
皆さんもよき鉄ライフをお過ごしください!!