12/4伊丹を行く(クロスロードカフェ~コトリ会議~みどり園~まちなかイルミネーション)
こんにちわ、劇団超人<正直に言います!>予備校主宰の魔人ハンター<まだ年内2本舞台を残しているので、今、2本稽古してます>ミツルギです。
伊丹に行ってきました。
私が27歳のとき阪神大震災が起きて、尼崎の家が全壊しました。
私は大阪の桜ノ宮へ、私以外の母と兄二人は伊丹へ引っ越しました。
なので母に会うために伊丹に来てたのです。
そんなに頻繁じゃなかったですが。
大概、アイホールに芝居観に来るついでみたいなものでしたが。
その母も今年の3月にあの世に逝きました。
伊丹に行く理由もほとんど無くなりました。
今回も芝居目当てです。
まず、腹ごしらえです。
『クロスロードカフェ』へ。
伊丹に来ると、ほぼここに来ます。
ここ好きですねー。
ガーナ人のシェフが作ってくれるご飯が美味しいです。
白米と玄米選ばせてくれるのもいいです。
ここはギャラリーでもあるので、毎回違う雰囲気で食べられます。
おススメ!!!!!
そして、今日のお目当てです。
コトリ会議『みはるかす、くもへい線の』です。
目を離してるうちに山本くんがまともなことを書き出さないか心配で、観てきました。相変わらずだったので安心しました。
まともな演劇人にしてたまるかーと思ってます。
コトリ会議のお芝居を知らない人に伝えるなら、
「ドギツイギャグ漫画みたいなんだけど、なんか哲学的に思えてくる。」
という感じかな?
私は赤塚不二夫の漫画に近いと思ってます。
私は昔、
「コトリ会議の作品は『死生観』の『生』の無いやつ』を描いてる。
と書いたことがあります。
この作品はまさにそうでした。
「死にたくない」
という言葉が出てきましたが、どう見ても死に向かって行ってるように見えました。
ホラーだと思います。
カマドウマという虫と結婚した男、その子供たちの話です。
???
ですが、そんなことどうでもよくなります。
舞台は会場の真ん中です。
それを挟むように2方向に客席があります。
照明は薄暗いです。
ぼんやり真ん中の舞台が暗い中浮かび上がっています。
2階のエントランスも使います。
客席の後ろを歩いている気配も感じます。
アイホール自体をおばけ屋敷にしているかのようです。
空間自体が歪んでいるので抜け出せません。
「どうせえ言うねん! 」
と思っても、なんの解決もくれません。
死に向けて一直線です。
しかし、カマドウマのような虫にとっての生涯とはそんなものかもしれません。
芝居が終わったときに感じた気持ちは、虚無感かな?
「コトリ会議を観たー。」
というのが感想です。
それが一番正しい感想な気がします。
この空間作りが、コロナ禍を生きた山本くんの芝居の在り方なのかもしれません。
『TSU・NA・GU いたみ まちなかイルミネーション ~ヒカリの煌路~』をやっているというので観てみました。
覆面レスラーかな?
タイヤかな?
オープンリールにも見えるなー(私が入った頃、まだ小劇場の音響さんはオープンリール使ってました)。
ん? 原発か?????
自転車の後輪でクルクルするやつです。
三軒寺前広場には、いろんな映像が映ってました。
これは『たみまる』ちゃんです。
お子様に踏みつけられてました。
阪急伊丹駅の方へ出ました。
お茶でもしたくなったので、何かないか探しました。
そして、入ったのが『みどり園』です。
ほんとにお茶屋さんです。
日本茶がいろいろ飲めます。
和菓子とのセットもあります。
私は『寒牡丹』。
妻は『秋の庭』でした。
和菓子って綺麗ですよねー。名前も。
抹茶オーレとのセットにしました。
和菓子は私には同じ味に思えました。
そして、声を大にして言いたいことは、
「和菓子食べるんやったら、渋いお茶の方がええでー!!!!!」
と言うことです。
抹茶オーレだと甘いと甘いのコンビなので、
「甘かったー」
以外の感想は出なくなってしまいます。
和菓子には渋いお茶ですよ!!!!!
二度書きました。
JR伊丹に戻ります。
三軒寺前広場まで戻ると
『たみまる』は留守で、ハートだらけになってました。
これは見てるとなんだか恥ずかしくなるのですが、負けずにハートを踏んで歩いていきました。
『ニトリ』前の塀にも映像が映ります。
冬に見る花火もいいものです。
炸裂してます。
春になりました。
梅です。
桜です。
プロジェクションマッピングによる和風な風景です。
この違和感がいいです。
何度も歩いてる道が別世界に見えます。
最後はここにしようと思ってました。
有岡城跡です。
かぐや姫が大群で生まれたようです。
石垣の前にたくさんの照明が立ってます。
こういうことがないとここまで来ません。
初めて来ました。
照明に文字が書いてあるのわかります?
歴史と灯の共演です。
色のついた光を浴びた木と手前から明るく照らし出された石垣が不思議なムードを生み出します。
昼には見えない風景です。
石垣ぐらいしか残らなかった有岡城の無念さを噛みしめたりしたくなります。
やっぱり綺麗な中にも淋しさを感じてしまいますねー。
ほんと凄く綺麗なんだけど・・・
でも、それがここを特別なものにしているのだと思います。
陽気なノーテンキなイルミネーションやプロジェクションマッピングにはない憂いを感じました。
伊丹、楽しみました。