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『落語家になれなんだ男』③終わりました
こんにちわ、劇団超人<正直に言います!>予備校主宰の魔人ハンター<えっ?まだ
みつカネかい?のクリスマスかい?
『しょっぱいクリスマス』
の予約してない?
急いで予約しないと・・・>ミツルギです。
前回、前々回はこちら
『落語家になれなんだ男』①チケット発売開始|魔人ハンターミツルギ (note.com)
『落語家になれなんだ男』➁まもなく|魔人ハンターミツルギ (note.com)
そして、以前書いた月亭文都独演会については
月亭文都独演会と天満天神繁昌亭|魔人ハンターミツルギ (note.com)
『INDEPENDENT:23』無事終了いたしました。
ということは
月亭文都一人芝居『落語家になれなんだ男』
も終了したということです。
皆さん、ありがとうございました!!!!!
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全国から選りすぐりの一人芝居が集まる『INDEPENDENT:23』。
そのフェステイバルにプロの落語家が参加するのは初めてなのです。
それも作演出家55歳、役者64歳というおっさんコンビをよく選んでくれたと思います。
最強の一人芝居フェステイバル『INDEPENDENT』は懐が深いです。
小屋での最終通し稽古の写真をお楽しみください。
![](https://assets.st-note.com/img/1701447087342-CSI9b2984j.png)
今回、なぜ月亭文都さんに声をかけようと思ったのか?
それは昨年の『INDEPENDENT:22』まで遡ります。
参加していた福田恵さんが
「異分野の人が入ってきたらもっと面白くなります。」
と言ってたのです。
彼女はその時、「どくさいスイッチ企画」というとんでもなく面白い芸人さんを作家として起用しました。
それで凄い面白い芝居ができたのです。
それがなんだか羨ましく、自分なりにやりたいなーと思ったら、身近に居た月亭文都さんになったのです。
10年以上、文都さんがウチの劇団に出たり、私が創作落語書いたりしてました。
そこで声をかけたわけです。
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正直、さほど金にならないことに付き合わせてええんやろか?と思いましたが、それよりも
「やったら面白そう」
というのが勝ちました。
文都襲名10周年ということで、何かしたいというモチベーションもあり、引き受けてくれたわけです。
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やるからには襲名10周年にふさわしい作品にしようと思いました。
それは文都さん自身を演劇化しようということです。
落語家になるまでの経緯を描こうと思ったのです。
なかなかドラマティックでいつか作品化すべきだと思ってました。
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「正直、未だにトラウマなってるとこあるけど、ミツルギさんやったら面白いことやってくれると思うからいいですよ。」
とOKもらいました。
「やったー」
と思った反面、
「しまったー、大変なことに手を出してもうた。」
と思ったのでした。
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まず、文都さんの取材から始めました。
2時間ぐらい一緒に飲んだだけですが。
成果はメモ用紙1枚に書き取っただけですが。
でも、そのメモ用紙1枚がこの作品の背骨になりました。
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「観客の皆さんに面白いものを提供しよう。」
まあ、これはいつも持ってます。
が、今回は落語しか普段観ない人達もお越しになります。
その人達にも面白いと言わせたいのです。
いつもは思いっきり変な作品を作って、ポカーンとさせたいという意識が強かったのです。
たくさん観るんだから、誰ともかぶらない変った作品を作って孤高の存在であろうとしてたのです。
今回はやりませんでした。
このフェスティバルの中の文都さんがすでに孤高の存在だったのです。
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だからといってオーソドックスなものが作れるかと言ったらできないのが私です。
妙なものでないと・・・
で、行き着いたのがあの感じです。
架空の人を作って、文都さんのことを語らせるのです。
まあ、それも本人ですが。
ちなみに文都さんには、サラリーマン経験ありません。
私は5ヶ月ほどあります。
どちらが勝ちとかありませんが。
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落語とは違う文都さんが観せられたと思います。
背中をまず観ることができない人の背中を見せられたのです。
歩き回る文都さんも。
演劇人、演劇ファンに文都さんを紹介できたことが嬉しいです。
面白くて、哀愁があって、おっさんのリアルがあって。
あれだけ喋れる役者ってなかなかおりませんしねー。
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このベンチ、作ってもらいました。
なんだか落語の見台のようにも見えます。
唯一の美術がいい味を出してくれてました。
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文都さんの歌声も堪能してもらえました?
歌手志望だった文都さんの本領発揮だったのではないでしょうか?
私はこの作品のアイデアを練ってる時、なんか足りないなーと思って書けませんでした。
動き出す何かを探しました。
そこで出会ったのが
名曲『見上げてごらん夜の星を』
です。
調べたところ、文都さんが生まれた年にできた歌だそうです。
こんなところにも偶然があったのですねー。
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今回、なるだけ多く観ようと思いました。
最終日の2つ目のブロック以外は全部観ました(稽古時間を取ったため観れませんでした)。
嫌な作品がありませんでしたし、観ればちょっとした「芸談」ができて、それが面白かったりします。
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2014年に初めて参加しました。
そのときにも参加していた。
犬飼憲子さん
おぐりまさこさん
二朗松田さん
とまた一緒でした。
このお3方は、INDEPENDENTの功労者です。
私はまだまだそこまで行けてません。
もっと極めたいですねー。
でも、私の作品に憧れる人も少ないしなー。
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一人芝居はちょっと特殊で、普通にお芝居作る感じではない気がします。
今回やって思ったのは、落語作るのにちょっと似てるなーと思いました。
やはり一人芸ですから。
でも、そこともちょっと違うのですよねー。
私は落語の場合、あえてストーリーに流さないようにしてます。
一人芝居は、キャラにいろいろな面を見せることを重点を置いてる気がします。
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今回、落語を扱った作品が他に2本ありました。
一人芝居を考えると落語がよりどころになる面があるのかもしれません。
この2作品もそれぞれのアプローチで落語してます。
面白かったです。
演劇人からの一味加えた感じが。
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芸歴37年の人に演出しました。
なかなか恐れ多いことです。
いつもの超人予備校の本公演ではそれほど細かく演出することはしません。
方向があってたら、そう演出はしませんし、充分できる人なのです。
が、今回は細かく演出しました。
特に動き。
そのために台本の解釈についても時間をかけました。
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その一方、私の事実の誤認の修正もしてくれました。
細かいリアルにもこだわります。
私が勝手に想像しているところが多数あります。
そこはかなり大らかに対処してもらった気がします。
架空のサラリーマン、宮田さんは全部私の想像ですからねー。
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文都さんは落語家で時々歌も歌います。
そして、一人芝居も手に入れました。
歳を取るのも悪くないなーと思わせてくれます。
64歳であれだけやられたら、私も負けてられません。
希望を持った演劇人多いんじゃないかな?
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落語と演劇のいい感じの融合ができたんじゃないでしょうか?
「文都さんの落語も見てみたいなー」
と言う人いてくれました。
それが答えの気がします。
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毎年、いろんなパターンを考えて来る人がいっぱいいて、それで一気に一人芝居が育ったんでしょうねー。
今、凄く一人芝居は実っていると思います。
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今回も『INDEPENDENT』からたくさんの刺激をいただきました。
ほんと皆様、ありがとうございました!!!!!
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小屋を後にする前の文都さんと私です。
いろんな感情が混じってなんとも言えない顔になってしまいました。