10/1奈良を行く1(采女神社~興福寺~~猿沢池)
こんばんわ、劇団超人<正直に言います!>予備校主宰の魔人ハンター<アントニオ猪木さんも三遊亭円楽もお亡くなりになっちゃったんですねー。なんだか世の中の形が変わっちゃった気がしました>ミツルギです。
10月1日、奈良に行ってきました。
私は奈良の大学に行っていたのです。
もう30年以上前になりますが。
なので懐かしい場所でありますが、全く変わってしまって初めて来たところに迷いこんでしまったような不思議な気分になります。
大昔の寺院や神社はあるのに、私が学生時代行っていた喫茶店や飲み屋は無いのです。
行基様です。
近鉄奈良駅の前にずーっと立ってます。
そこは変わりませんが、カラオケの前に立つようになりました。
あれ? これは学生時代もあったかな?
私の所属していた落語研究会では、学外でやる大きな落語会があるとき、この前で看板持って、ビラを配って、
「お誘いあわせの上、お越しくださいませー! 」
などと声を出しておりました。
今もやってるのかな?
コロナ禍じゃ無理か?
ひがしむき商店街を歩きます。
朝、早く出たものでろくにご飯を食べておりません。
腹ごしらえすることにしました。
『cafe Fluke』のブッダボウルです。
これ、結構いろんなところにあるんですか?
私は初めて知りました。
野菜をたくさん取りたくなったので頼みました。
奈良で食べるならブッダボウルでしょ?
という気分になったことが大きいですが。
年々脂っこいものが苦手になる私にはちょうどいい感じでした。
コーヒーもつけました。
朝の準備バッチリです。これで歩き回れます。
ひがしむき商店街、かなりチェーン店が増えてました。
学生時代はマクドとミスドしかなかった感じでした。
ひがしむき商店街を抜けて、猿沢池方面へ。
『かめや』の前でなんだか気になる光景がありました。
看板に隠れたタヌキと
食品サンプルの下のカメが
にらみ合ってます。
・・・仲良くしようよ。
そして、見えてきたのが
『采女神社』です。
中に入れないし、お社は池に背を向けるように立っているのであまり写りばえしないのが残念です。
ほんとは猿沢池に向けて造ったそうなのですが、采女様は池に入水自殺したため、見たくないらしく、一晩でお社が背を向けてしまったという伝説があります。
学生時代、『采女祭』に参加したことがあります。
大きな花扇が街を練り歩き、その後、猿沢池に浮かべた船に乗り、何周かしてから、その花扇を池に落とすのです。
「えっ? 」
と驚いた覚えがあります。
采女様の魂を慰めるためのお祭だと思うのですが、最後にこれはさぞ辛いんじゃないかな? と思いました。
その光景を見て、我々が采女様を忘れないようになるのでこれでいいんでしょうねー。
年に一度、花が届くと嬉しいのかもしれません。
久々に見た猿沢池。
グルリ一周したかったのですが、先に行ったのが
興福寺です。
学生時代の思い出は、節分のときの豆まき(餅まきだったかもしれません)、で、凄い押し合いへし合いで、アバラの辺りが打ち身でしばらく痛かったことと・・・そのとき、先輩がメガネを壊されたことです。
・・・・・・いい思い出ないですねー。
目立つのはこの五重塔。
結構遠くからでも目立ちます。
ん?
歩いてるうちにみつけました。
五重塔は今、公開中なのでした。
これも縁なので、観ることにしました。
どうせならいろいろ観ようと東金堂も併せて観ることにしました。
東金堂には、真ん中に重要文化財、銅造『薬師如来坐像』。
その両隣に重要文化財、銅造『日光・月光菩薩立像』。
その隣には、国宝、木造『維摩居士坐像』と『文殊菩薩坐像』。
その隣には、国宝、木造『四天王立像』
(持国天、増長天、広目天、多聞天)、
その四天王を取り囲むように国宝、木造『十二神将立像』が並んでます。
やっぱり圧倒されますねー。
外側の像が怖い感じで、内側に行くほど穏やかな顔になるのです。
私が注目したのは、四天王が踏んづけている邪鬼です。
いや、怖い感じで作られているのですが、なんかユーモラスな雰囲気を醸し出してます。
五重塔に移動します。
中に入るのは初めてです。
公開と書いてるので、てっきり上まで行けるもんだと思いこんでましたが、1階だけでした。
残念。
実は5階建てに見えるけど、1階部分以外は吹き抜けで、1階建ての5層建築なんだそうです。
・・・地下はないけど太陽の塔と同じと思っていいのかな?
真ん中に心柱がすとーんと建っています。
仏像の下の部分の覆いが外されていて、心柱が地面から建っているところも見えます。
丸い柱がすっくと建ってます。
仏像の後ろのは四角です。
その辺のこだわりも面白いです。
心柱の周りを仏像が背を向けて座っているのです。
西 阿弥陀如来坐像 WITH観音・勢至菩薩坐像
北 弥勒如来坐像 WITH法苑林・大妙相菩薩坐像
東 薬師如来坐像 WITH日光・月光菩薩坐像
南 釈迦如来坐像 WITH文殊・普賢菩薩坐像
公開終了後、約120年ぶりの大規模修理に入るそうです。
今のうちに内も外も見ておきましょうね。
見応えあるのですが、東金堂と五重塔、合わせて20分もあれば見れるのです。かなりゆっくり見てです。
もういっそのこと国宝館も見てみたくなりました。
五重塔のチケットを見せたら700円のところ、600円になるのです。
こういうお得情報に弱いです。
ポストカードを購入したので、そちらで紹介します。
何と言っても『阿修羅像』でしょう。
阿修羅は怒りを顔で表すものが多いのですが、こちらの阿修羅像は少年ぽさ丸出しで何か考えを秘めているようなのです。
表情が不思議なのです。
憂いを感じるというか・・・
あっ、私の買ったポストカードは展示形態では見れないバックショットですが。
『迦楼羅』です。
顔がトリです。
私は楳図かずおの漫画を思い出すんですよねー。
『金剛力士立像』です。
思ったより生きてる感が強いのです。
筋肉や骨の質感が美しいです。
力士だけど、ダンサー体型です。
暗黒舞踏してる人みたいな感じですねー。
血管まで走ってるリアルさです。
写真でどれも見たことありましたが、本物はやはり違いました。
存在感があるのですねー、当たり前の話ですが。
そして、見られてる感。
なので、どこか怖い感じもするのです。
体験しないとわからない感覚だと思います。
学生時代、奈良にいたのに仏像なんて見ようと思いませんでした。
そこまで興味なかったのです。
お金払ってまで見る気がなくて・・・
卒業間際、慌てて大仏を見に行ったぐらいです。
そのころから見てたら、人生変わってましたかねー?
まだ、みうらじゅん&いとうせいこうの見仏記も知りませんでした。
興福寺にもいました。
ちょうど良さそうな子供を見つけて猪突猛進です。
鹿だけど。
恐喝のような勢いで鹿せんべいをもらおうとしてました。
争ってました。
角が無くて良かったです。
今、こんな看板があるんですねー。
私は鹿は「ちょっと猛獣」だと思ってます。
夜、一人で歩いているとき、取り囲まれた恐怖体験があるからです。
なんか儀式してました。
夜、東金堂の前で薪能するからでしょうか?
そして、猿沢池です。
好きですねー。
とりあえず一周しました。
休憩しようと猿沢池のすぐそばにある茶店へ。
妻が子供の頃、入ったおぼろげな記憶があるそうです。
こんな感じです。
床の間もなんかいいでしょう?
秋向けです。
わらび餅と抹茶をいただきました。
奈良に来るとどうしてもこういうのがいただきたくなるのです。
この時点でかなり満足してます。
が、まだまだこんなもんではないのです。
つづく
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