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40歳のカナダ留学(10) 就職活動

40歳でカナダにのんびり留学する生活を記録します。

時間が過ぎるのが早いですね。もうこちらは秋です。街の至る所で紅葉がきれいです。

1.模擬面接

ビジネスカレッジは一学期目を終えて、久しぶりに期末試験に追われる日々を過ごしました。
基本は筆記試験ですが、先生(科目)ごとに試験の形式もかなり異なり、模擬ジョブインタビュー、つまり模擬就職面接の試験がとっても実用的でした。
あなたはどういう背景を持つ人で、長所や短所は何で、同僚との衝突にはどう対処してきたか。
”カナダならでは”という質問はないんだと思いますが、簡単な英語であれば説明できるという自信を得ることができました。

まあ、実際には簡単な英語程度では企画やプロジェクトマネジメント系の仕事はできそうにないので、私のいまの英語力ではこちらでの希望職種での転職は厳しいなと感じてますが。。

ちょうどその直前に、依頼を受けてリファレンスチェックというのに答えていたので、そういうのが重なって就活モードでした。
リファレンスチェックというのは、求職者がどんな人か、その人の同僚などに会社側がヒアリングするもので、電話が一般的らしいのだけど、私の頼まれたのはWebでの回答でした。その人の性格を5段階で回答したり、その人がストレスを感じていた場面はどういうときで、どうしていたかなど、詳しい事例の質問が多くて1時間くらいかかりましたね。。私としては優秀で頼りにしていた部下でしたので、自分がどれだけ頼りにしていたかを伝えたかったのです。この人いいですよ~って自慢したいだけ。

就職にあたっては、具体的にどんなトラブルがあって、どう対処したのか。どんな成功体験を持っているのか、かなり具体的に答えることが求められるのだなあと改めて感じた2件でした。

2.期末試験の不正対策

試験の話に戻ると、筆記試験についても時代を感じたのは、生成AI対策ですね。もはやみんな当たり前のように授業中もchat-GPT使ってますので(とりあえずなんでも聞くんでしょうね。私はとりあえずwikipedia開く癖が抜けませんが)、試験中の不正にどう対処するかというのは悩ましいようです。

基本的に提出課題に対しては、システムが自動で「生成AIの答えを使っていないか」「自動翻訳を使っていないか」かをすべてチェックしています。
試験は基本的に「授業内容を理解して咀嚼できているか」というチェックであることが多いですので、「PC、スマホを閉じて、紙に書いてください」という授業が多めです。
もしくは、PCで回答するんだけど先生がうろうろしているとか。私にとっては「何も見ずに英語で考えを書く」ということが単純に大変でした。

3.バイト面接

倹約生活をしているものの、収入が欲しい毎日。日本での仕事はすっぱりやめて、バケーション気分でのんびりとこちらに来てしまった私は、こちらでバイト(こちらにはパートタイム・フルタイムという区分けしかないようです。)というかパートタイムの仕事を探してみました。
パートタイムジョブは学生時代以来ですが、「あなたを雇った場合の我々のベネフィットはなんですか?」という質問が結構衝撃でした。
転職であれば聞かれる可能性はあるかなと思うものの、バイトや新卒で聞かれることは考えられなかったなと。

飲食店がほぼ未経験のような私が提供できるベネフィットなんてあるのだろうか。。真面目に仕事するということ以上のことを求められているということなんだろうなあ、と考え込んでしまいましたが、なぜか採用していただけました。

私は長らくBtoBしかやっていなかったため、BtoCしかも接客業との風土の違いに面食らっている毎日です。営業をやっていた時代、まだ新規開拓がテレアポ、飛び込みの時代に「私は新規開拓、フロント営業向きの性格ではないのだろうなあ」と感じていました。もちろん向いているか向いていないかと、実績を出すかどうかは別問題なので、「好きかどうか」くらいの違いだとは思うのですが。
新しい人に会ってガンガン話しかけて、その人のニーズを引き出して形にするには、かなりの勢いをもって話せるというのは重要なことだなと感じていて。勢いというのは、スピード感だったり、熱量だったり、熱量も相手に興味があるのか、自社製品に自信があるのか、様々なタイプが複合するのですが。
私はその中でも明らかにスピード型ではなく、慎重型、じっくりコトコト熱量型だったので、単価低め×即決型×多数のお客様の担当、よりも「決済に時間のかかる大型顧客と関係醸成」みたいなほうが好きだったんですよね。実際BtoBの社内決済には数か月は時間が必要だったりしますので受注前、受注後含めた全体計画が重要で。まあそれで、徐々に仕事がフロントからバックに向かっていったのだと思います。

でもBtoCは、基本的に一期一会。もちろんリピーターのお客様はたくさんいらっしゃいますけども毎回、いかに無駄なくてきぱきと適切に動いたかみたいなことが求められるんだなあと。そして対お客様だけでなく、そもそもすべてに手際が求められている。完全にスピード型。そしてこれが主流なんだろうなあと感じます。
仕事ではないですが、自分が家で料理しているとき、どれだけのんびりしているか改めて自覚しました。

やったことのないことをやると、自分の今までのやり方を見直すことができて刺激的ですね!
慣れない仕事で失敗も多く、へこむことばかりです。でも今はまだまだこの後の人生への休憩期間&助走期間。周りを見て焦ることも多いですが、引き続きマイペースにやっていきたいと思います。


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