命日と思ったあの瞬間

前回の続きで、中学生から診断を受けた高校生になったあの頃の自分について回顧してみようと思う。

高校生になった私、今度また書いてみようと思うけど、中学生のときに片思いしてた彼に玉砕されて、「高校生になったら、絶対彼氏を作って楽しい高校生活を送るぞ!」と意気込んでいた私。
のちに、幼馴染の彼とお付き合いすることもあったが、それもまた私の恋愛観について次号記事を綴ってみたいと思う。

今回の話題は、高校生活を送っていたときに徐々に病気が悪化した頃の話を書いてみたいと思う。

私は高校1年生のとき、陽キャラの人たちと仲良くなりたかった。陽キャラの人たちに沢山話しかければ、自分もその地位になって、明るい人たちに囲まれている自分に酔いたかったのと、明るい人たちを自分の周りに囲んでいれば、男子たちと仲良くなれてもしや交際に発展するのでは?と企み作戦を考えていた。

しかし、現実はそう思い通りに動くはずがなく、私は陽キャラの人たちに省かれている実感がありつつも、私自身がその人種の人たちの感覚やノリについていけなくなり、このまま一人ぼっちになる自分が怖くなって、こんな落ちこぼれの私でも迎えて受け入れてくれた、落ちついた友達と一緒にいてもらうことができた。 
この時期ぐらいだったと思う。それまで陽キャラの人たちと仲良くなってた自分のプライドが傷ついて
、自分の地位が下がってゆく状況や落ちついた子たちと一緒にいる環境への適応やその環境に受け入れることができず、ジレンマな気持ちと漠然とした不安が募る日々を送っていた。たまに陽キャラの人たちに話しかけられたりすると、浮かれて、まだ自分はイケていると陶酔した気持ちになったりもした。

そんな不安定の中で、高校2年生に進級。
自分と波長が合うかも?の子たちのグループに入り、私はその中で一方的に仲良くなりたい友達ができた。顔が可愛く、気さくで話しやすい友達。私にニコニコ話してくれる友達と独り占めしたい気持ちにもなった。もちろん、その友達と仲良くなりたい人たちはたくさんおり、勝手にその周囲の人たちへ敵対心やライバル意識を感じていた。
そのグループの一人に嫌われているのでは?と感じた5月頃。なんか話しかけてもそっけないし、会話が一言で終わってしまう。「何かしたかな?」と考えても、心当たりがなかった。お昼のとき、机を囲んで、そのグループの人たちと食事していたが、自分だけ会話に入れず、食事が味気ないと感じていた。 

そして突きつけられたあのとき。
嫌われているのでは?という一人とは別の一人が私を呼び出した。「コメットのこと、生理的に受け付けられない。これから、事務的な事以外は話さないから。」その人は私へそう言い放った。
思わぬ人から言われた衝撃や、他にも私を嫌う人が居たのかという落胆、どうしたらいいか全く分からなかった。
そのような衝撃の告白を受けてから、私はそのグループで無理やりお昼だけ一緒にいさせてもらっていたが、誰も私に話しかけることのない一人になった疎外感と私はなんでここにいるのだろうという孤独感に襲われた。
もうその状況を受け付けられなくなった日のある日、自宅に戻ると、ついに両親に「し、にたい!」と狂ったように泣き叫んだ。
母が「今後子供欲しくなったときに心配だけど、心療内科に通ってみる?」と言ってくれて、高校生で初めて母と一緒に心療内科に通い始めた。
初回から服薬し始めたが、服薬を始めた頃に、体力が落ち、授業中に居眠りするということが日課になってしまった。でも、居眠りしているその瞬間は現実逃避できている実感があって、罪悪感を感じなかったことは覚えている。

私はのちに勇気を持って、一緒にいる子を変えたのだが、周囲に「一緒にいる人変わってない?」って思われたり、気を遣われるのでは?と周囲からの対応が変わっていく不安があった。本当に怖かった。あのとき、学校に行くのが死にものぐるいだった。
眠気が抑えられず、体力もついていけなくて、2人ペアにならないといけない体育の授業とかは嫌になって、保健室で過ごすことも時にはあった。

そして、年明けに修学旅行があって、そのグループ分けや、体験学習の話があったのだが、そのとき漠然と「私の命日だ!」と思い、「私はあのときにしんでしまう」と本気で何故か思っていた。

もちろん、修学旅行でしぬことはなかったし、一緒にいてくれた友達とそれなりに楽しむことはできたが、「本来だったらあのグループにいたはずの自分」が受け止めきれなくて、本当に苦しかった。

高校2年生は怒涛な1年で、省かれても、そんな自分と一緒にいてくれた友達がいて本当に救われたけれど、何か渋みが残るような、青春コンプレックス?になった高校生活だったのかなと思う。

次号どんな話をしたいか、私もワクワクしている。NOTEに記していって、どこか誰かの励ましになれたら嬉しい。


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