ケースメソッドの効率的な勉強のしかた
こんにちは。
私、実は今までに2回ほど名古屋商科大学MBAのコースに通っています。
今回通っているコースを含めると3回目。
今までの受講期間を合わせると9か月ほどですかね。まぁまぁ通っていました。
MBAに通いたいなぁ…
でも二年間も通うのは、子供もできたしちょっと難しいかも…
と考えていたので、数か月で終わるコース履修生として勉強していました。
・MBAの授業が気になっているけど勉強が大変そう…
・実際どんなかんじで勉強するの?
・MBAの授業が始まったけど課題に追われて大変!
そういう方に参考にしてもらえたら嬉しいです。
受講したコース
一回目は第一子妊娠時。MBA基礎コースを受講。
週末2日間で一科目を勉強します。5科目受講しました。選択する授業の開校日の関係で三か月程度通ったと思います。
この当時コロナ下ではなく、リアル授業を受けに梅田キャンパスまで通っていました。
土日の二日間、9:00~17:00近くまであるんですが妊婦には本当にきつかったですね(笑)おすすめしません。
とはいえ初めてMBAの授業を受けて衝撃を受けたのを覚えています。妊婦じゃない人にはぜひぜひおすすめしたいリアル授業。
二回目は育休復職明けに技術経営コースを受講。
こちらはフルオンライン授業でした。受講期間は半年程度。
Modure1講義(3科目)を三か月、Modure2ケースライティング(論文執筆)を三か月という構成です。
今受講中の女性キャリア支援コースと似ています。子育て中だとオンライン授業は本当に助かります!他校でもオンラインの授業を行っているMBAもあるのでぜひcheckしてみてください。
二年間MBAに通ったわけではありませんが、MBA特有の「ケースメソッドで学ぶ」勉強スタイルの経験が増えてきたのでこうすれば効率よく勉強できるな、というポイントが自分なりに見えてきました。
今日は自戒も込めて(笑)その勉強法についてのご紹介です。
ケース予習前に
名古屋商科大学ビジネススクール(以下略してNUCB)だと受講者にそれぞれGoogleアカウントが付与され、NUCBのアカウントでGoogleクラスルームにログインします。
だいたい講義の2週間前にGoogleクラスルームに講義資料がアップされます。
ケースのイントロダクション(講師紹介、講義の目的、ケースクエスチョンと呼ばれる課題)、各講義で使用するケースがアップされます。
ケースはA4で5枚~20枚程度。土日の授業だと一日に2ケースほど行うパターンが多いので計4ケースを読みます。結構なボリュームです。
ケースが公開されたらすぐさまダウンロードします。
可能ならば印刷すること。
もしくはPDFからGoogleのスプレッドシートに落とせるようなら落とします。
そして課題図書が記載されていたら即購入します。
受講生が多いとAmazonで中古品はすぐに売り切れたりします。とりあえず読めたらいいのでなるべく安く早く届くものを購入します。これめっちゃ重要です。
課題図書が無いと自分の前提知識が足りなさ過ぎて課題が解けない場合もあるので、惜しみなく買います。そして授業ごとにガンガン買うので結構課題図書で散財します。なのでとりあえず読めたらいいレベルのものを早く安く買います。授業でしか活用できなかったら授業終わりにメルカリに出品しましょう笑
課題図書について、シラバスに記載されている場合もあります。授業前にシラバスをチェックして、課題図書を購入しておくのも手です。
予習する
予習するときのポイントは2つ。
① ケースを読むときの1回目が重要です。初めて読むときにクエスチョンに対する情報をできるだけ拾ってやるぞ!という意気込みで読みます。
② 「稚拙でもいい!自分なりの答えを最短で出す!」を念頭に頑張ります。ケースを読んで課題図書を読んでいるとインプットして体力を使い果たし気味です。でも大事なのはアウトプット。自分なりの答えを出すことなので、体力の分配を間違えないようにします。
以下、ケースを解く際に私が気を付けながらやっている手順です。
(1) まずケースクエスチョンを読む。今回のケースの課題を頭に叩き込みます。
(2) ケースを読む。1回目に読むときにマーカーでクエスチョンに関わりそうなところに線を引きながら読みます。
ケースは長いもので20ページを超えます。ここからいかに課題(クエスチョン)に対して重要な情報を読み取るかが大事です。クエスチョンを解くために無駄な情報は記載されていませんが、自分の中で情報の優先順位を明確にするためにも、マーカーしながら読むとわかりやすいです。
(3) ケースを読んだだけでは答えられないクエスチョンは課題図書を読む。
経営戦略や財務・ファイナンス系は予備知識が必要なので課題図書を読まないと解けないものが多いです。
課題図書を読むときの注意点ですが、クエスチョンに関わりそうな章だけ読むこと!
課題図書っておもしろくて全部読みたくなるし、最初から読まないとちゃんと理解できないのでは…と思い初めのころは全部読んでいたのですが、時間が圧倒的に足りません(笑)
なので冒頭に書きましたが「自分なりの答えを最短で出す!」を念頭に課題図書も読んでいきます。ていました。
(4)クエッションの回答はなるべく演繹法か帰納法で回答する。
これ、自戒を込めて書いています…
これが本当に難しい。でもたぶん演繹法・帰納法で完結に答えるというのがMBAの授業で根底に必要なスキルかと。ビジネスではどの業界・どの職種にも必要ですね。
追加:個人的におすすめの方法
ケースを解く時はだいたい手書きでガーっとクエッションの解答をまとめていきます。
まとめていくときになるべく図解思考を取り入れます。
表・図・フレームワークetc、自分が一番理解しやすい方法ならなんでもいいです。なるべく文字を減らします。
この本は分かりやすくておすすめ。
そしてパワポやGoogleスプレッドシートのスライドに図と解答(文章)をまとめます。ここで自分の解答だけ書かない方が後々ラクです。
時間が追われているとき、スライドにまとめるなんて!無理!と毎回心がくじけそうになっていますが(自戒を込めて…何度目だ…)でもここでスライドに自分の考えを図と文章でまとめておくと講義の時にラクです!
たとえば私の場合はこんな感じ↓
今回は組織学なので文字多めですが、マトリックスにまとめて状況から問題を推測します。
またGoogleスプレッドシートにまとめておくと、通勤時間や土日の子供とお出かけした時に運よくお昼寝した時など、どんな場所でもタブレットでササっと予習ができます。
10分でもあったらケースを読む!という意気込みが重要です。逆に2時間勉強するぞ!よりそっちのほうが勉強が捗るというのもありますが。
講義を受ける
さて、実際に講義を受けます。だいたいグループディスカッション→クラスディスカッションという流れです。
MBAの授業では完全に攻め身です(笑)受け身の反対という意味…
発言内容・発言率が成績評価の対象なので、中学校・高校・大学と受け身の授業に慣れ切った脳みそにはだいぶ堪えますが、がんばって発表します。
私的ポイントとしては、自信がない時ほど早く手を挙げること。
先に発表した方が後から意見がかぶることがないので勇気をもって先に手を挙げます。
しかし厳しい先生だとメッタメタになるので鋼メンタルが必要です。
グループディスカッションで4~5人程度で自分の解答を発表した時に、他の人が発表してナイスな意見だと、それも発表してOKです。「こんな議論が白熱しました」というのもクラスの学びに貢献になるからです。
講義を受けていると、講師は映画監督のように講義の流れをガラッと変えるキーポイントを話すことが多々あります。
これを予習でまとめておいたスライドにメモすると、あとから復習しやすいです。
受講後の復習
今まで手書きメモで解答をまとめて、なんとか課題提出期限に間に合わせてワードや解答欄に直書きしていました。
講師が話すキーポイントを手書きでメモに残すも、後から見たら、予習を頑張った感しか読み取れない…
個人的に思うのは、一回の講義で自分がハッとする学びがあるのはおそらくまとめると3行程度です。その3行を覚えておけば○○の資料にたどり着くとか、ここの参考図書を開けばわかるとか。
でもこの重要な3行を覚えるためにブログを書いてアウトプットしています。アウトプットほんと重要。講義の復習ほんと重要。
できれば自分が思い出しやすい方法で、Googleメモとかなんでもいいんですが、自分なりのエッセンスをまとめておくといいと思います。
というわけで、MBAケースメソッドの効率的な勉強方法でした!
みなさん頑張って勉強していきましょう~!