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語学留学で得たTOEICスコア+200点よりも価値ある語学以外の5つのValue【セブ留学】

こんにちは、まじこじまです。
今日のキャリアのお話は、語学留学の経験からお伝えします。

留学にまつわるキャリアアップへの気づきについて書いていくのですが、タイトルにある通り「語学以外」の気づきに焦点をあてます。

なぜかというと、結果的に僕は留学に行って良かったし、TOEICのスコアも+200点と大幅に向上しましたが、結局の所その後のキャリアに生きているのは語学以外の部分だからです。

留学で語学力が向上するのは当たり前(現実には上達しない人も多い)なので、それ以外の事を投稿した方が有益なんじゃないかな?と思い書くことにしました。

ちなみに、結構長いので良かったら保存して休み休み読んでくださいね。

明日から土曜までの5日間で、
5つのテーマについてそれぞれお話していく予定です。

⓪僕が留学に行くきっかけと現在の留学・語学習得事情
 👆今日の記事はこれ。余談中心

①【偏差値でフィルタリングされない学校生活】でしか得られない無限の出会い

②洗濯物を1カ月手洗いする、【不自由な生活】で感じること

③水を溜めたバケツで髪を洗う少女、渡した小銭で麻薬を買う少年

④マズいご飯と汚いトイレに適応する

多様性を受け入れた後の社会を見ることの大切さ

上記の予定でお伝えしていきます。

今日は語学留学を取り巻く事情のまとめです。


語学習得&日本脱出ブームの現状

僕は留学については結構思い入れがあり、知人がセブ留学のエージェントをやっていることから留学事情について話を聞く機会があるのですが、2022年あたりから留学は一大ブームになっています。

どのくらいブーム化というと、セブ島の語学学校には半年以上先まで空きが無いくらい。すぐに行きたいと言われても紹介できる学校が無く、実際に行くまでにはかなり前々から予約しないといけない状態になっています。

日本への閉塞感と、円安ドル高によってもたらされた欧米諸国との賃金格差などが繰り返し報道され、「海外に出た方が稼げる」という考えで留学やワーホリに行く人が増えたんですね。

オーストラリアにワーホリに行って出稼ぎをする日本人のニュースが話題になったのが半年ほど前(2024年3月ごろ)

そこから数カ月で、今度は現地で職を失い炊き出しに並ぶ日本人の姿が報じられる。。。

ロクに英語を喋れるわけでもないのに、「稼げるらしいぞ!急げ!」と行動するそのフットワークの軽さは見習う所もありますが、帰国子女でもなく、海外勤務と語学留学の経験を持っていてもビジネス英語は厳しいなぁ、と自覚している僕からすると、さすがにもうちょっと下調べくらいはしてから行こうよ、と思う次第ですが…

(そもそも、英語喋れないのに雇って貰えると思うのが大間違い
寿司が握れるとかの特殊技能があれば雇用してもらえるかもしれませんが。

僕が留学していた時に同窓生で多かったのが
「ワーホリでオーストラリアやカナダに行く前の準備段階として3カ月から6カ月くらいセブ留学で基礎を付けてから行く」
という人たちで、こうしたステップを踏んでからワーホリに行くのであれば、仕事も見つかり易いだろうし本来の目的である異文化交流や相互理解によって自分を高めることもできると思います。

僕個人の見解を言えば、「出稼ぎ」にワーホリの制度を利用しているのは異常事態だし、少し前にインフルエンサーが虚偽の申告をしてハワイに入国できず送還されたニュースが世間を騒がせましたが、裏で問題になっている「海外の性風俗産業に出稼ぎに行く日本人女性」の増加についても胸が痛むところ。

でもね、良く考えて欲しいのは例えセックスワーカーとして働くにしたって、英語の勉強はしてから行って欲しいと思います。
何でかって、「言葉が通じない」というのは「身を守れない」ということ。
言葉が喋れない外国人を守ってくれる存在はいない
警察は「正義の味方」ではなく「自国の治安と市民を守る公務員」なので、外国の警察や人々は想像以上に「喋れないアジア人」に冷たいことも忘れてはいけない。

あと、韓国とハワイ(グアム)しか行ったことない人は「あれが海外」と思わないこと。この2か所は日本のご近所さんだから特別なだけです。

海外に行くなら自衛のための最低限の語学力は必要

僕の語学力の変遷と会社員の英語事情

ちなみに、僕が留学していたのは2018年の12月から2019年の1月にかけて。
短い期間でしたが、セミスパルタの学校でがつがつ勉強した結果、TOEICのスコアが785点まで上がりました。

--まじこじまのTOEIC点数変遷--

2009年➤605点(就活前に受験)
2012年➤550点(会社の意向で受験)
2013年➤730点(海外研修勤務の一環で受験)
2018年➤580点(留学前の実力試し)
2019年➤785点(留学後の実力試しに受験)

最後時間足りないよね

日々の業務で英語を使う事って、本当に日常的に使う会社or業務でもない限り実際はないですよね。
日本にはオフィス内に外国人がゴロゴロいるみたいな会社は少なくて、日本で働く外国人はそもそも日本語が達者なため、語学力については二極化していて普通の会社員が英会話を学ぶ意味はあまりないと考えています。

実際、TOEIC785点というのは「すごいね」とは言われるものの、
転職活動においては職務経歴書の隅っこに書くお飾りでしかないです。
「英語喋れるんですか」と面接で最後の方にちょびっと聞かれて「日常会話くらいは不自由ないですね」と答えて終わりです。
商社や外資系を志すなら役立つかと思いますが、日本の大半の会社において英語がそこそこできるというのは、「手品できます」くらいの価値かなと思います。実際、日々の業務で英語使いますか?
一見潰しが効くようで、実は役に立たないスキルの代表です。

本格的に英語が必要な国際要員を登用するのであれば、
帰国子女とかネイティブレベルで英語が使える人を採ります

僕が特段、語学力を活かせる仕事がしたい!という軸で転職活動をしていないからということはありますが、英語力というのは結構ありふれたスキルになりつつあるので、飛びぬけてできるようにならない限りはあまり要らない。

というより、むしろ問題なのは海外に住んでいた経験がある人以外が海外で働く場合に必要になるのはむしろ「度胸」の方がずっと重要なスキルだということを、僕は海外勤務や留学中の経験で目の当たりにしてきています。

【度胸】こそが最大の言語スキル

どういうことかというと、言葉が喋れるとか喋れない以前に
「外国人に対してビビらない」方が圧倒的に重要。
関西人のイケイケの営業マンの先輩で、遂に海外勤務研修の終盤になっても英語力はからっきし、500点以上は必ず取れと人事部に言われていたのにTOEIC300点台で研修に参加した方が、現地の自社工場で働く社員たちと誰よりも仲良くなっていたんですね。

勝手にあだ名をつけて呼び、休日に呼び出して「あの子めっちゃ可愛いからお茶しようぜって言って来い」と一緒にナンパをさせ、毎晩のように飲みに連れて行く。

言葉が通じなくとも日本と同じ扱いで現地の人と対等に接することができるという、英語力云々の前に基礎的なコミュニケーションスキルが高い人は、結局部署移動で「国際事業部」とか言われても適応して、現地で勤務するうちにいつの間にか喋れるようになるんですね。

英語が上達しない人の特徴

これは留学の現場でも起きていて、僕よりも6カ月先にセブ島にいて、スパルタ式の学校でずっと勉強していたのに全然喋れるようになっていない学生は大量にいました。
1日8時間マンツーマンで授業、学校の敷地内では英語以外禁止、夜の外出も門限があり制限されるというのが「スパルタ式」の語学学校のスタンダードですが、そこで6カ月過ごしても話せるようにならない。

こういう人の特徴は、土日に一緒に買い物に行ってもタクシーの運転手との交渉やレストランでの店員さんへの注文、プチ旅行の計画とか、全ての行動が「友達頼み」という共通点があります。

「日本語を話さない相手とのコミュニケーションが怖い」という段階から抜け出せない人は、どれだけ長く海外にいようが話せるようになりません。

語学留学の誤解を解消して魅力を伝えたい

明日から、真面目な話中心で書いていくので今日はフランクな話を中心に。

「語学留学でセブ島に行った」という話をすると
「どうせ遊び目的でしょ」という先入観を持たれることが少なくない

日本人はいつまでこういう「自分の知らないもの、知らないこと」を頭から否定してかかる癖が抜けないんだろう?と落胆する。
(日本人は「未知のもの」に対する固定観念が強い国民性があると思う)

特にバブル期の「海外駐在と言えば現地で接待を受けるのが仕事」みたいなイメージが強く、タイやフィリピンに男である僕が行くと風俗店で遊ぶのが目的みたいな見方をされるのだが、いい加減こういうイメージをアップデートして欲しい。

そういうお店で安く女性を買って遊びまくれるほど日本人が裕福ではない時代になっていることは、恐らく理解してもらえるはずだ。
一方で、多分アップデートされていないのは東南アジア諸国は逆にどんどん経済成長しているということ。

【豪遊】できるような場所ではなくなった

タイのバンコクはこういう所

セブ島だってこんなところだ

もちろん、ちょっと悪意のある切り取り方をしているだけで、日本よりもずっと「貧しさ」を感じる地域は沢山あるけど、少なくとも手取り30万円の人間が毎晩豪遊できるような場所ではない

実際に移住してみたら「日本と物価が変わらない」と脱出できなくなって貧窮する人もいる。

現地のチェーン店でご飯を食べて300円~400円とか。
松屋の牛めしが2024年8月現在430円。日本が果たして豊かな国かどうか。

みんな本気で「英語を学びに来ている」

上達しない人がいる、という現実は確かにあるが
学習意欲なく留学に来る=遊び目的で来る人は殆どいない。

リゾート中心でゆるい校風の学校に行けば、そういう人もいるし
現地で勉強についていけなくなって勉強を断念する学生もいるが

時間割

毎朝8時から夕方18時まで10コマのクラスが間の休憩5分で詰められているこのスケジュールを見ても「遊びに行ってたんでしょ?」と言えるかな?

ちなみに、僕の行っていたCebu International Academyでは毎朝7時50分までに10問の単語テストを受けなければならず、
月~木の点数の合計が28点以下の学生は土日の外出禁止
という校則があった。

その他、門限を破ったり連絡なしの欠席にペナルティが課されて、3回も校則を破れば容赦なくKick Out(退学)になる。

語彙や文法も当然English➤Englishでの説明になる

社会人になって改めて、「本気で学生をやる」というのは学びも多いし、勉強するのが楽しくもある。会社で勤務していると、自分のタスクをこなす合間に小休憩は裁量で取れたりするし、1日中ずっと集中してノートにペンを走らせるような手の動かし方をする機会は意外と少ない。実際、10代の頃よりも確実に衰えた肉体で1日8時間勉強するというのはハードワークで、

めちゃくちゃお腹が減るから日本よりも確実にマズい食堂のご飯に適応するし、夜は9時ぐらいに寝ないと翌朝起きられない

学食の決して美味しくはないゴハン

最初の1週間は身体をこの規則正しい「学生」のリズムに適応させるのに費やして、3週間目くらいで「英語で夢を見る」体験を初めてする。

同時に、韓国人、ベトナム人、中国人、台湾人、アラブ人など多国籍な友達とのコミュニケーションが楽しくなって、フレッシュな体験を楽しむ余裕が出てきてからが留学本番。

韓国人学生が多いので、韓国資本の飲食店が多い

そして、韓国の「教育」の水準がどんどん高くなっていて、日本が1人あたりGDPで抜かされるのも無理はないと感じさせる。

日本人学生は大学卒業のタイミングや、ワーホリの限界年齢である31歳までの20代で社会人経験のある人が多くを占めるが、

韓国人中学~高校生くらいの年齢で本格的な英語教育のために親が留学費用を払って訪れている学生が多い。10代の子供にリアルな海外生活と語学力を学ぶための投資を惜しまないのだから、今後も韓国はグローバルな事業展開を推進する力で日本よりも遥か先を行ってしまうだろう。

日本で育児に熱心な子育て世代のお父さんお母さん、思い切って留学に行かせてみるという体験は通信教育やらイングリッシュスクールに通わせるよりも効果的かもしれません。

僕が語学留学を決めた理由

僕が語学留学に行ったタイミングは、1度目の転職活動の合間。
新卒で入ったLIONを辞めて、1年間自分を見つめなおす期間を設けた時。

in Singapore

もともと海外旅行が好きで、海外赴任も憧れてはいたけれど、シンガポールでの研修で思い知った一緒にシンガポールに行った同期とのレベルの違いを感じた。幼少期にロサンゼルスに住んで、現地のエレメンタリースクールに通っていた彼女は英語ペラペラ。僕と、もう一人一緒にシンガポールに行った先輩は現地で何度も彼女に「助けて!」というアイコンタクトを送ることになった。

プレゼン資料を英語で作るときにはGoogle翻訳で何とかなっても、
質疑応答が始まると途端にパニックになる。

英語で現地のスタッフから質問される。
僕はヘラヘラと笑みを浮かべながら、チラッと同期の顔を見る。

情けない、口では「いつか海外勤務したい」と格好いいことを言いつつも、僕は海外勤務するということがどんなことか全然分かっていなかった。

それでも、ベルリッツに通ったりレアジョブみたいなオンライン英会話をどれだけやってみても越えられなかった壁は、現地で生活することで超えられた気がした。

目に映るものが全て英語の世界

1日のうち60分を英語の勉強に充てるよりも、身の回りに英語しかない世界に24時間身を置いた方が絶対に習得が早いのは確かだ。

ビジネスで英語を使わなくてもいいが、大好きな旅行で海外を飛び回るときに、不自由しない程度には英語が使えるようになりたい。

そんなわけで留学に行ってみたわけだが、自分でも想像していた以上の色々な学びがそこにはあった。

リーダーシップの発揮、交わってこなかった世界の住人との出会い、洗面台で全ての衣類を手洗いする生活、LGBTの教師がそこら中にいる学校。

「人生を変える方法」として有名な言葉がある。

人間が変わる方法は三つしかない。
一つは時間配分を変える、
二番目は住む場所を変える、
三番目は付き合う人を変える、この三つの方法でしか人間は変わらない。
もっとも無意味なのは「決意を新たにする」ことだ。かつて決意して何か変わっただろうか。行動を変えない限り、決意だけでは何も変わらない。

大前研一『時間と無駄の科学』

時間配分、住む場所、付き合う人
留学はこの3つを同時に変えることができる。
転勤なんかもそうですね。最近は転勤を命じられたら辞めてしまうみたいな人が増えているけれど、なんて勿体ないんだろうと感じる。

僕は自分がどれだけオジサンになろうといつかもう一度留学に行こうと思っている。語学だけではなく、そこには沢山の自分の世界を広げる気づきがあったので、自信をもってお勧めしたい。

いまは予約を取るのがなかなか難しいかもしれませんが、まとまった時間が取れる機会が訪れたら、「もう一度学生をやってみる」のはいかがでしょうか。

明日からの投稿につづく。

※お世話になっている知人のサイトなので、再掲しておきます

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まじこじま〻現役フリー人事・バックオフィス系コンサルタント
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