百合。本当に恋してた。
夏の水風呂、私の肩によりかかって
眠った彼女を感じて、
このまま時間が止まればいいと思った。
私は本命にしかチョコあげないんです!
って男の人に言って、
彼女にチョコを投げた。
下で話そう、と言って
不意に抱き締められて。
私は泣いた。
彼女も泣いてた気がした。
だから思った。
いつも幸せで居てね。
じゃないと私が報われないから。
私は彼女と生きていけたらと
思った程だった。
だから、幸せで居てね。
忘れないで。10年前の恋。
部屋に飾ってある写真は、
色褪せてきてたのに気付いた。
いま、幸せかなあ。
彼女のことを思い出すと。涙がでてしまうの。