会議、会議、会議 1,317 文字
また会議だ。
連日、会議、会議、会議。
とにかく会議、会議、会議ばかりやっている。
今日の9:30からのB3会議室での会議の議題は
「会議の抜本的削減について 第7回」。
会議削減のための会議をするという理由のわからない会議だ。
それも過去に6回も会議をしている。
会議の結論はとっくに見えている。
それは「必要のない会議はしない」。
そしてこの何回かの会議は、必要のある会議とはいったい何で、必要のない会議とはいったい何なのかでもめている。
そして、10:30から予定されているC4会議室での会議は「効率の良い会議の進め方ついて 第9回」。
効率の良い会議をすると言いながら、ダラダラとランチまでの1時間半の会議をもう8回もやっている。
毎回、各部門の公平性を鑑み、参加者が各自5分の持ち時間で(実際には5分以上かかるのだが)意見を述べるのだが、40人近く集まると意見を出すだけで数回はかかってしまうのだ。
いったいいつこの会議の終わりが見えるのかまったくわからない。
こういう会議から効率の良い会議について良い意見が出るとは思えない。
ランチを挟み、13:30から1時間で予定されている小会議室での会議は「会議削減化 経営陣への報告方向性について 第3回」。
前回までの2回の会議は役員報告会にどの役員に出てもらうかで大いにもめた。
そして今回はようやく決めた出席役員の都合の良い日程の確認と参加メンバー各人のスケジュールすり合わせだそうだ。
この会社は、報告すべき内容がどうであれ、まずスケジュールありきで物事が決まっていく。
そして15:00から2時間で予定されている会議は「会議室の公正・公平な予約のための会議室予約ルールの見直し 第5回」。
会議が多すぎて、慢性的に会議室が足らない。
それでいつも会議室の取り合いが発生する。
ある部門が数週間に渡り特定の会議室を抑えてしまう暴挙も発生し、予約ルールの見直しが急務なのだ。
会議の日程は決まっても場所が決まらないという馬鹿なことがまま発生している。
そして今回の午後三時の会議も場所は「未定」となっている。
最悪、外部の貸し会議室を使うことになるかもしれない。
今日は「NO残業デイ」なので、一般社員も管理職も17:00までには退社しなければならない。働き方改革のおかげだ。
なので15:00からの会議が終わったら今日はお終いだ。
あまりの会議の多さに、誰もが通常業務をデスクでする暇がない。
なのでほとんどの出席者が会議に自分の仕事を持ち込んで内職をしている。メールとLINEを使い業務上のコミュニケーションも会議中に行っている。
そうでもしないと仕事が回らないのだ。
かくいう私も例外ではない。
明日が締切となっている課内の人事査定を会議中に終わらせ、できれば今日中に人事に送付するつもりだ。
会社から参加を義務づけられた本日14:00からのオンラインセミナーはZOOMでつなぎ受講する予定だ。Bluethoth イヤホンを片耳にして小さな画面にして見ていれば問題なかろう。
昨日、同僚からセクハラを受けたという相談があった女性スタッフには、どこかでLINEで話を聞いておこう。
それにしても、この忙しさはなんとからならないものだろうか。