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<リヴァイアサン>

「あんたなんか頼るわけないだろ。カスみたいな資産じゃ、俺の退職金以下しか取り分ないんちゃうけ?」

万国共通のエディプスコンプレックスで父親にキツイ言葉をかけたらしい、おじさん。

それは道徳的にも倫理的にも間違っていたが、論理的に正しかった。

おじさんがその父から相続した雀の涙みたいな遺産と違って、優良企業の退職金はでかかった。

「私出て行きますからね」

おじさんは、奥さんに愛想を尽かされ、ひとりぼっち。

金を半分持って行かれてしまった。

けれど、愛人がいる。

しかし、その愛人も別の金持ちに乗り換えたらしい。

で、退職金の1/4を諸々の和解金として持って行かれた。

それでも、まだギリギリ退職金の方が遺産より大きい。

-お尋ね文書-

税務署から何やら封書だ。

退職金をもらったからだろう。

開けると、退職金の所得税の源泉徴収が終わってないということだった。

迂闊だった。会社も不親切だ。

けれど、税率も知れているし、退職金には控除もある。

あれ???

退職金にかかる所得税は、自分だけで払うの?

遺産は分割協議して、各人で払うのに?

ていうか、贈与税、相手が払ってないときは、こっちが払うのか???

親の言うことは聞いとくもんだ。

<フィクションだそうです。そりゃそうだ。税務署がこんな仕打ち、するわけ、ないよね????w w w>

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