サナトクマーラ外伝 カラと宗

森の中 少女のカラがシクシク泣いている。キノコをとっていた宗
カラの廻を数匹のオオムラサキが舞っている
「どうした、大丈夫か?」
「シクシク」
「どこか痛いのか?」
カラ頭を振る
「道に迷ったのか?」
ソウ独白
困ったな、もうじき日が暮れる、この子の仲間が探しているだろうし
ここで野宿して待つか
ソウ、ショイカゴを下ろして火をおこしだす。
焚き火の廻に串刺しのキノコ
ソウ「そら、焼けたよ、食べな」
カラにキノコを差し出す。カラ受け取る。
カラの頭でオオムラサキが休んでいる。
焚き火が消えている。朝日が差し込む。
スズメバチが数匹飛んで来る。
「見つけた!」
カラを目指して飛びかかる
ソウ応戦
「やめろ!」
スズメバチ
「邪魔が入った、女王様に報告だ」
「オウ!」
スズメバチ飛び去る。
ソウ
「大丈夫か!」
カラ頷く
「また襲って来るかも知れない
すぐにココを離れよう」
木々を抜けてススキの原っぱに出る。
息をつく2人
ソウ「ハア、ハア、ここまで来れば一安心」
「休憩しよう、俺は近くの小川で水汲んでくる」
「ここで待ってて」
カラうなずく
小川の土手に生えていた竹で竹筒を作り水を入れ戻ってくるソウ
カラ、原っぱで笑い声をあげ廻を
舞う蝶々と戯れている。色々な蝶々。
「!」ソウ見とれる
女王蜂が出現
「やっと見つけたわ、カラ」
「貴方が一族の最後の1人」
「悪く思わないでね、皇帝様のご命令なの」
女王蜂、カラに向けて毒針攻撃
ソウ「危ない!」
避けきれずソウに当たる
ソウ「うう」
カラ「ワタシノセイ、ゴメンナサイ」
カラ「ジョオウバチ、ワルイコ」
カラ「テフテフ!」
無数のオオムラサキが女王蜂の廻を舞う
女王蜂「!」
カラ「紫玉!」
女王蜂を取り込んで蝶々が紫の玉に固まる。
玉に閉じ込められた女王蜂
カラ「破!」
玉は砕け砂となり消える。執筆中です。










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