若手が中心となって様々な仕事にチャレンジできる環境! 新日本海フェリー株式会社
新日本海フェリー株式会社は、日本海唯一の長距離フェリーを運航する会社です。舞鶴(京都府)からは小樽(北海道)への直行便を運航している他、敦賀(福井県)~新潟~秋田~苫小牧東港(北海道)の寄港便、敦賀(福井県)~苫小牧東港(北海道)への直行便、新潟~小樽(北海道)の直行便も運航しています。
舞鶴支店は約20名の従業員が勤務しており、なんとその半数は20代前半だそうです。
今回は窓口業務を担当している入社2年目の岡本 明日香(おかもと あすか)さんと貨物業務を担当している入社6年目の佐藤 諒一(さとう りょういち)さんのお二人にお話をお伺いしました。
事務作業だけではない!幅広い業務
お二人のお仕事について教えてください
岡本さん「私は主に窓口業務を担当しています。昼勤務と夜勤務の2シフトあるのですが、昼は電話でお問い合わせ対応や予約受付、夜はお客様相手に発券業務や、館内放送などで乗船案内をすることが多いです。ターミナルとフェリーをつなぐゲートの操作を行うこともあります。
船の予約を取る時は、細かいルールがとにかく多く大変です。最初は、全部頭に入れられないと思いましたが、できた時に褒めてもらえるのが心の支えになり頑張れています。
窓口業務の仕事は、例えばマレーシアや、イギリスなど世界各地から来るお客様と直接話せることはとても面白いです。私はあまり英語は話せないのですが、ジェスチャーなどで言いたいことは伝わります。世界中の色々な人の話を聞くことで、擬似旅行ができたような気分になり、楽しいですね」
佐藤さん「私は主に乗下船作業に係る業務を担当しています。具体的に言うと、フェリーに積載されているトラックや乗用車の振り分けですね。フェリーが港に入る前に予約の状況を見ながら、ここに何台、ここに何台という原案を作ります。パズルみたいな要領になり、ここがまず難しいポイントです。
船が入ってくるとその通りに作業を開始するのですが、これも難しい作業です。例えば隣り合った番線には同時に積載できないため、今ここに入っているなら、次はこっちに誘導するというようなことを臨機応変に対応する必要があります。
ミスをして20分くらいのロスタイムを出してしまったこともあります。幸い、その時は問題になりませんでしたが、船の出港を遅らせる可能性もあるので、本当に気の抜けない作業です。とはいえ、慣れてくるとパズルゲームのような感覚で仕事をすることができます。僕の趣味はゲームなので、楽しく理想的な仕事です。
例えば、接客業では通常、お客様の対応をずっと行いますが、この職場では色々な仕事をまとめて経験できるので、色々なことを試してみたい人にはおすすめの職場です。大阪の物産展で北海道の商品を売るなんていう業務もありますね(笑)」
研修はフェリーに乗って!
入社してからの思い出はありますか?
岡本さん「社員研修はとても充実していると思います。4月に入社して1週間、各支店の新入社員が北海道の小樽本店にフェリーで集まります。その後10月にフォローアップ研修があり、半年間で身についたことを発表します。
佐藤さん 「研修にいく際は本州側の従業員が一緒のフェリーに乗って行くんです。そこで初めてフェリーに乗ったことも印象深いですし、行くまでの船の中で仲良くなることができました。
フォローアップ研修の最後は大きいレストランのスペースを貸切で使用させてもらい、みんなでチーズフォンデュをしたこともいい思い出です。同年代の子で集まる機会を設けてもらえるので、仲良くなるきっかけになります。他の支店に電話をかけた時、同期が出ると嬉しいですね」
舞鶴の魅力をお客様に伝えたい!
お二人とも舞鶴出身ですが、この仕事をやっていて舞鶴で良かったと感じることはありますか?
岡本さん「色々なお客様に舞鶴の良さを伝えられることは嬉しいです、舞鶴に住む人の中には舞鶴には何もないという人もいるのですが、引揚記念館、赤れんがパークやとれとれセンター、ちょっと離れて天橋立など、おすすめの場所は多くあります。そういう地元の良さを案内できる機会があるのは嬉しいですね」
佐藤さん「舞鶴は地元なので、友人と休みの日に遊べることがいいことですね。仕事でミスをして落ち込んだ時でも、友達と会ってリフレッシュをして、また頑張ろうという気持ちになれます。会社には、学生時代から仲が良かった同期もいるので、それも大きな心の支えになっています」
フェリーから見る夕日は絶景!移動から非日常を体験
今度は視点を変えて、お客様についてです。フェリーへの乗船はお客様にとってどんな価値があると思いますか?
岡本さん 「私が窓口でお客様にフェリーを利用しようと思ったきっかけを聞くと、やはり、本当に旅行好きな方が多いように思います。『やっぱり時間はかかってしまうけど、自分の車や自分のバイクで旅したい』という声や『フェリー自体に乗ったことがないので乗ってみたい』という意見が多いですね。フェリー内のおすすめの場所は、オープンデッキです。海の景色を眺めながら風が感じられて、とてもくつろぐことができます。特に、夕日が沈む時は絶景ですね」
佐藤さん 「フェリー上は、日常ではなかなか体験できない環境だと思います。インターネットが繋がらないことはデメリットではあるのですが、『デジタルデトックス』という言葉があるように、デジタルから離れることで、精神を安定させるという役割もあると思います。船の中には大浴場や娯楽ルームなど、多彩な設備があったり、色々な地域のご飯が食べられたりしますし、ホテルがそのまま海の上を移動するようなものです。ゆったりとホテルにいながら20時間で小樽についてまた観光できるというのがいいですよね。単なる移動手段以上の価値が提供できているのだと思います」
前向きな若手社員が中心となって会社を引っ張っている新日本海フェリー株式会社。私もこの取材をしながら、フェリーに揺られて北海道に旅立ちたくなりました。単なる移動手段ではなく、移動中も価値を提供し続けてくれる新日本海フェリーさんの今後にますます期待ですね!