舞鶴の事業者と一緒に発展を! 株式会社ホリグチ
株式会社ホリグチは、1941年に創業。創業当時は建設業でしたが、現在は火力発電所のメンテナンス事業をはじめ、ECサイト「海の京都市場」や地域情報サイト「まいぷれ」の運営、さらに、お土産品の開発、企業のHP作成や行政のライティング案件なども手がける、多角的な事業を行っている会社です。今回は社長の堀口宏之(ほりぐちひろゆき)さん、営業部長の児島信行(こじまのぶゆき)さん、広報部長の堀内華子(ほりうちはなこ)さんにそれぞれお話を伺いました。
1番から9番バッターを揃える!多彩な事業で今からの時代を乗り切る
まず、社長である堀口さんの経歴と、ホリグチの事業について教えてください。
堀口さん「私は舞鶴には何もないと言われて育ち、会社も継ぐつもりはありませんでした。大学に行き起業をしようと思ったのですが、やりたいことが見つからず、信販会社で営業として2年間勤めていました。
ただ、その会社の仕事は激務で、とても疲弊していたところ、当時関連会社であった堀口商事を経営する伯父から声をかけられ、24歳のころ舞鶴に帰ってきました。
最初は建築資材の販売からスタートしましたが、起業したいという思いも残っていたことから、28歳の時に別会社を興し、高齢者向けの配食サービスを始めたんです。
その後もホリグチの経営の中でエステ事業など本業とは直接関係ない幅広い分野の事業をスクラップアンドビルドしながら、2010年から社長を務めています。
それからも、野球でいう1番から9番バッターを揃えたいという思いで「その時代にあった事業を立ち上げる」をモットーに、多角化を進めています。今は火力発電所のメンテナンス事業が4番バッター(主力)ですが、仮にその事業の業績が悪くなったとしても、他の事業が次の4番バッターになれるように立ち上げた事業を育てています。」
決め手は社長の人柄!ホリグチを支える多様な人材
それでは次に、児島さんと堀内さんの現在の仕事内容と入社したきっかけを教えてください。
児島さん「私は営業部長として、営業全般を担当しています。地域情報サイト「まいぷれ」やECサイトの登録者を増やす仕事、事業者さんの商品開発サポート、それ以外にもホリグチで扱っているお土産物、お水、塗料までなんでも販売しています。
2017年、実家の卸売会社が無くなったのですが、その際堀口社長から声をかけていただき、前職でのお土産事業と当時事務員だった従業員も一緒に引き継いでいただけることになりました。
事業の引き継ぎのなかで社長と話し、従業員の繁栄、地域の発展を考えているところに共感し、ホリグチでお世話になることに決めました。
それまでは経営者として休みなく働いていたのですが、ホリグチの従業員となれば勤務時間の管理もきっちりしており、子供と会う時間を作ることもできるようになりました。」
堀口さん「児島とはJC(青年会議所)で一緒に活動していたこともあり、もともと人となりを知っていました。取引会社さんから慕われている姿をみて、ぜひ一緒に働いてほしいと思いました。
児島が入ったことで、持ち前の営業力で色々な事業が舞鶴だけにとどまらず広まっていき、会社としても第二創業期といっていいほど、成長が加速しています。」
堀内さん「私は主に営業の裏方全般を担当しており、まいぷれの編集、webページの制作や画像編集、新人の育成を行っています。
地元を離れ仕事をしていましたが、出産を機に舞鶴へ。最初はパート勤務として働いていました。子どもが小学校に上がるタイミングで転職しようかと考えていた時に「短時間・ 週3日程度」という求人がホリグチからでており、その条件とまいぷれの仕事が面白そうだと思い応募しました。
面接時、「子供の行事(参観日や運動会など)は優先OK、子供の預け先が無い日はリモート勤務に切り替えたり、会社に連れてきて勤務してもいいよ」と言ってもらい、入社を決意しました。社長のお言葉通り、子供の行事は最優先させてもらっていますし、子供を連れて出勤したこともあります。
子育て中でも仕事をしやすい環境を整えてくださったので、子供の成長と共に仕事の幅を広げることができ、現在は子供も中学に上がりましたので、今度は自分が会社に恩返しをする番だと思っています。」
堀口さん「当時、舞鶴には子育て世代で能力はあるけど働いていない人が多いのではないかと感じ、試しに勤務時間を短く設定して求人を出してみたところ、堀内が最初に応募してくれました。今は、リモート勤務も可能にしており、さらに働きやすい職場になっていると思います。」
会社の成長、関わる事業者の成長が何よりの幸せ
皆さんが働いていて、嬉しいと感じることを教えてください
児島さん「ホリグチに関わってくれる人が幸せになってもらうことが私の幸せです。
家業を経営していた時から、ホリグチに入社したことで、人生を一度リセットしました。自分が困っていた時に助けてもらうことが多かったので、今度はお世話になった人に恩を返したいと思いますし、困っている人がいれば、その人に寄り添って一緒に乗り越えていきたいです。
担当店舗さんで創業したての時から仕事の範囲を超えてサポートさせてもらった人がいるのですが、その人は「それまで商売がしんどかったけど、楽しくなった。希望がわいてきた。」と言ってくれました。私もそれを聞き、この仕事をしていてとても嬉しかったです。
また、まいぷれを見て登録店に人が来てくれることはもちろん、登録事業者さんがまいぷれを他の事業者さんに勧めていただけることが嬉しいですし、まいぷれを通してその会社に新入社員が入ってくるといった発展をしていくのも楽しいですね。」
堀内さん「まいぷれを始めた頃(8年前)は、広告=紙面のイメージがまだまだ根強かったのですが、まいぷれを見てくださる方や「見て、行ってきました」とお声をかけてくださる方が増え、まいぷれ=ホリグチという認知も深まりました。
その結果、「まいぷれって面白いね!」「ホリグチっていい会社だね!」と言ってもらうことが増えて、嬉しく思います。
実際に当社の求人に、まいぷれを見ての応募や、周りから勧められての応募も増えました。人が増えればさらにできることも増えますし、周りも勧めてくださるいい会社なのが嬉しいですね。」
堀口さん「堀内の言う通り、社員が揃ってきて、できる仕事の幅が広がってきました。今月2人、来月1人入社予定です。雇用を増やせていることも、舞鶴への地域貢献の一つだと思っています。
コロナが落ち着いてきたこともあり、納涼会を久しぶりに開催しましたが、とても盛り上がりました。従業員が楽しんでいる姿を見るのは嬉しいですね。」
舞鶴のお店の魅力を一緒に作る!まいぷれ事業
ここまで、まいぷれの話が何度か登場しましたが、まいぷれのお仕事についてもう少し教えていただけますか?
堀口さん「まいぷれは「地域貢献できる事業をしたい」との思いで、地元のお店やイベントの情報をまとめているサービスで、2015年にスタートしました。現在は約200件のお店を登録しています。
舞鶴には色々な面白いお店やイベントがあります。地域内で人が動けば、地域内にお金が落ち、活力も生まれる。地域外に出て物を買ったり、地域外に遊びに行く人を、少しでも地域内で循環させることができたら、それは地域貢献だと考えます。」
堀内さん「やみくもに営業をするのではなく、信頼できるお店からまいぷれに掲載しています。
記事を作る際には、事業者さんにフォーマットに記入してもらって終わりではなく、自分たちで取材に行って情報を聞き出します。一緒に写真も撮影し、新しい魅力を伝えられるように記事を書きます。事業者さんに顔出しをしてもらうことで、できるだけ人に焦点を当てるようにしており、記事を読んだ人にも、親近感がわくようにしています。」
児島さん「運営(ホリグチ)と事業者さんの距離が近いことが特徴で、掲載後のフォローもしています。かなり労力がかかる仕事なので、地元資本で経営しているお店や、自分たちが応援したいお店を掲載しています。現在は京都府北部の5市と協定を結んで運営しており、公共性の高いサイトになっています。」
地元愛が強い若者が働きたい会社に!
最後に、仕事に対するこだわり、今後の展開を教えてください
堀口さん「地元愛が強く、住んでいる街をよくしたいと思っています。働き方を含め、今の時代に合った事業展開を進め、良い意味で「舞鶴らしくない」を広めていきたいと考えます。
新卒の社員も去年1人入社し、来年も1人入社予定です。「舞鶴には帰ってきて働くところがない」と言われるのは舞鶴の経営者の責任です。少しですが帰ってくる場所を作れたのは嬉しいですし、地元愛が強い子のもっと大きな受け皿になりたいです。
元気な会社が何社かあれば地域も元気になると思いますし、舞鶴にはそういう思いの経営者仲間がたくさんいることも励みになっています。
舞鶴と会社の両軸の発展を目標にこれからも邁進してまいります。」
社員の方々も社長も同じ目線で、自分の会社の成長だけでなく、舞鶴の事業者、そして舞鶴全体の発展を考えているホリグチさんのスケールの大きさに圧倒されました。ホリグチさんの活躍で、都市部に劣らない舞鶴の魅力に多くの人が気付く日も近いですね。
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