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皆さんの自動車のフロントガラス、実は舞鶴産かも?風通しのいい文化で若手から活躍!! 日本板硝子株式会社

日本板硝子株式会社は、1918年に会社を大阪で設立。世界最大級のガラスメーカーとして、日本をはじめ、欧州、北米、南米、アジアの各地に主要製造拠点をおき、世界100ヵ国以上で製品を販売しているグローバル企業です。

舞鶴事業所では主に自動車用ガラスを製造しており、運転の際に必ず視界に入るフロントガラスとリアガラス(キャビンの後ろ)の生産が主力です。
また、建築用ガラスでは、住宅やビルの窓ガラスに加え、太陽光パネルの基盤となるガラスの製造も行っています。さらに、ガラス素材を活用した製品として、家庭用複合機のスキャナ機構や化粧品の材料なども手掛けています。

先進のガラス技術を駆使し、高機能・高付加価値の製品作りに携わるお二方にお話を伺いました。

今回のインタビューに答えてくれたのは、製造2課APBL2ラインの山田 歩(やまだ あゆむ)さんと油江 謙太(ゆごう けんた)さんです。

インタビューを受けてくれたお二人 左:山田さん 右:油江さん

国内で3台に1台が採用!日本板硝子が支える自動車ガラスの技術力

日本板硝子株式会社舞鶴事業所の仕事内容について教えて下さい

山田さん「舞鶴事業所では、自動車用ガラス、薄板のガラスを製造しています。そのなかでも、国内向けの自動車用フロントガラスは舞鶴事業所で生産しており、ざっくりといえば国内の自動車の3台に1台のフロントガラスがここで製造されています。例えば、デザイン・車内空間・乗り心地のどれもが洗練された、トヨタ自動車の車種『ヴェルファイア』『アルファード』のフロントガラスも舞鶴事業所が主力で手掛けています」

ご自身が手掛けたガラスが街中を走る車に取り付けられているということですよね?

山田さん「そうですね。自分たちが心を込めて作ったフロントガラスが街中で活躍しているのを見ると誇らしく思います。実は、自分が購入した車にも自分が製造に関わったフロントガラスが使われていた・・・なんてこともありました(笑)」

皆さんの車のフロントガラスの左下、こんなマークがあれば舞鶴産です!

舞鶴の自然と友人が支える豊かな暮らし

お二人が日本板硝子に入ったきっかけはなんでしょうか?

山田さん「私は舞鶴内の高校を卒業後、舞鶴を離れ大阪で勤務していましたが、中途採用で日本板硝子に入社しました。地元である舞鶴に戻れば、頼れる人間が多く、住み慣れた場所で、働きやすい環境が魅力に感じました。また身内が日本板硝子で働いていたこともきっかけの一つです」

油江さん「私も舞鶴の高校に通っていました。高校時代は野球部に所属し、大学進学も考えていたのですが、進路相談の先生より「日本板硝子への道を今後のために作って欲しい」という話をされ、日本板硝子の面接を受けることにしました。父親も同じ職場であり、背中を押してくれたのもきっかけです」

ガラスの曲率を計測している様子

舞鶴で働くことの良さは感じていますか?

山田さん「小さい時から一緒に過ごした友達や家族が近くにいるので、仕事でストレスを抱えても、話を聞いてもらえたり、意見を聞いてもらえたりすることがとても大きいです。慣れ親しんだ舞鶴で働くことの良さを実感しています。そもそも、ストレスを溜めること自体が少なくなりましたし、のびのびしている田舎の方が自分には合っているんだと気付かされました」

油江さん「幼い頃から舞鶴の海で釣りをしており、今も変わらず釣りができることは嬉しいです。野球部の先輩も数名地元にいるので、野球やソフトボールのお誘いを受けてリフレッシュできています。今年は、大学を卒業した地元の友達が舞鶴へUターン就職をしたので、友人が近くにいることへの安心感もあり、プライベートも充実しています」
 
お2人の楽しそうな話を聞きながら、舞鶴の居心地の良い空気を感じ、慣れ親しんだ仲間や家族との人間関係が与えてくれる安心できる気持ちって大切なものだと改めて感じました。

お2人の楽しそうな話を聞きながら、舞鶴の居心地の良い空気を感じ、慣れ親しんだ仲間や家族との人間関係が与えてくれる安心できる気持ちって大切なものだと改めて感じました。

0.1mmの精度にかけるこだわりと難しいガラス製造への挑戦

実は、今回のインタビューで実物を見せて頂き驚いたことがあります。私たちが日々運転している時に必ず視界に入っているフロントガラスは、なんと真っ平ではなくカーブしているというのです。それでも視界が歪まず運転できるのは、高度な技術がたくさん詰まっているからこそだと改めて実感しました。そんな技術の結晶であるフロントガラスを日々作り続けている山田さんと油江さんに製造工程を教えて頂きました。

フロントガラス、実は車に合わせて曲がっているんです

製造工程のなかで、難しいところやこだわりをもって取り組んでいるところはありますか?

山田さん「ガラスを製造する工程としては、まず大きな板ガラスを切断し、車種ごとの形状に切り出します。その後、プレス機でガラスを曲げて、車にフィットするように立体的な形状を作ります。その後、2枚のガラス間に中間膜を挟んで接着し、品質検査を経て出荷します」

油江さん「私たちはこの工程の中でプレス機でガラスを曲げる部分の担当です。プレス自体は機械が自動で行うので、私たちの作業はガラスの厚みや車種に合わせてプレス機の設定調整です。0.1mm単位で細かく数値を調整しながら歪みやガラスの品質に問題がないかチェックします。外気温によってもガラスの変形しやすさが異なるので、1日の中でも微調整が必要です。プレスの力加減の強弱でガラスが歪んで割れる事もあり、割れてしまうと大幅に時間をロスしてしまうので非常に重要です。難しい製品をより簡単に加工できるように日々ワンチームで力を合わせて取り組んでいます」

ガラスの板厚検査の様子

年齢の垣根を越えた連携と信頼が育む、風通しの良い職場

仕事をする中で、チームの雰囲気はいかがですか?

山田さん「私たちのチームは、年齢や経験に関係なく、みんなが意見を言いやすい環境です。チームの年齢の幅は広いですが、上司も若い世代の意見を尊重してくれて、何か問題があればすぐに相談できる雰囲気があります。
風通しが良いことで、結果的に製品の品質向上にもつながっていると思います」

油江さん「上司が私たちの意見をよく聞いてくれるので、働きやすいです。仕事の内容も重要ですが、職場の雰囲気が良いとモチベーションも上がりますね。お互いにコミュニケーションを取りながら作業できるので、チームワークが大事だと感じます」

山田さん「他にも、社内のソフトボール大会や社員旅行があるので、そういったイベントでは仲が深まります。有給休暇もしっかり取れる環境ですし、プライベートでも仲良くしてくれる先輩後輩がいてくれてとても心強いです」

職場対抗のソフトボールイベントはとても盛り上がります

最後に今後の展望や目標があれば教えて下さい

山田さん「今の上司が意見を言いやすい環境を作ってくれるように、自分たちも何年か経った先には、自分も先輩として風通しのいい文化をつくって行けるようにしたいと思っています」

油江さん「私は、まだ一番若手ですが、これから後輩も入社してくるので、後輩たちの支えになってあげられたらと思います」

世界最大級のガラスメーカーとして、私たちのくらしに欠かせないガラス製品を作り続けている、日本板硝子株式会社。これからも持ち前のチームワークで安心安全で快適なドライブを陰から支えてくれることでしょう!

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