始めに
この記事は「ニンジャスレイヤーTRPG」第2版に「ネジレ・ニンジャクラン」を追加する非公式のルールセットである。NM(ニンジャマスター)はこのルールセットに含まれるルールを自由にセッションへ導入することが出来る。ネジレ・ニンジャクランのPCをセッションに持ち込む際は、専用効果を使用してよいかNMに確認を取ること。
https://diehardtales.com/n/n20b0ff1f0f25
ネジレ・ニンジャクランとは?
ネジレ・ニンジャクランはアンオフィシャルなクランであり、公式には(2022年2月現在)存在しない。
ネジレ・ニンジャクランは、『苦痛の跳ね返しと肉体の変容』を主軸とし、肉体をより完成させ、『ねじれ』るべくして、ジツの開発を行ってきた。古代にドク・ニンジャクランから分派し、イタミ・ニンジャクランやアクマ・ニンジャクランとも接近した中規模のクランであり、来たる立ち枯れの時代においてその勢力を大きく減じたものの、サイバネ技術の発達によって勢いを取り戻しつつある。
効果:
公式の基礎ジツと同様の形でジツやスキルを獲得できる。
チドク・ジツのような自身へのダメージによって発動するジツと、特殊な条件で発動するヘンゲめいた系統のジツを含めた、やや独特の挙動を示すジツ系統である。
各ジツには、効果に付随してフレーバー・テキストが収録されている。
追加のスキルやジツ
ネジレ・ニンジャクランのジツ/スキルリスト
『☆◉苦悶の報酬』
『☆◉自傷の悔悛』
『☆◉血の盟約』
『☆◉煮え滾る油の血』
『☆◉凍える水銀の血』
『★◉邪な献身』
『★◉ネジレ・サツキ/ネジレ・ジキ・ツキ』
『☆ネジレ・チドク・ジツLv1-3』
『★ネジレ・ケショウ・ナオシ』
『★ネジレ・フカツ・ジツ』
『★ドク・トラップ』
『★★ネジレ・モウドク・ジツ』
『★★グレーター・ドク・トラップ』
『★★ネジレ・スリケン』
『★★鋼鉄への変容』
『★★肉への変容』
『★★★ねじれた肉体』
☆◉苦悶の報酬
ネジレ・ニンジャクランのソウル憑依者にとっての初歩の秘儀。おのれに与えられた苦悶の内に、カラテの高まりを見出すスキル。
☆◉自傷の悔悛
ネジレ・ニンジャクランの第二の秘儀。自らの肉体を傷つけることで天啓を得る。イタミ・ニンジャクランのものと似ているが、物理的な回復を伴わない。
☆◉血の盟約
このスキルを獲得したニンジャは、自身の血を浴びたモータルの精神を操り、ジョルリめいて操作することが可能である。
☆◉煮え滾る油の血
このニンジャの血液は、熱された油の如く高温である。触れるものに火傷を負わせることが出来るが、コリ・ジツなどによる冷却には弱い。
☆◉凍える水銀の血
このニンジャの血液は、超低温の水銀である。触れるものに凍傷を負わせることが出来るが、通電性が著しく高まっているため、デン・ジツには弱い。
★◉邪な献身
他者の前にその身を投げ出し、ダメージを肩代わりするスキル。ネジレ・ニンジャクランのニンジャにとっては、その献身は次なる攻撃への一手である。
★◉ネジレ・サツキ/ネジレ・ジキツキ
ネジレ・ニンジャはかの暗殺拳、チャドーのヒサツ・ワザを自らのねじれの中に見出すことに成功した。しかしそれはあくまでも模造品に過ぎず、威力は真なるものとは比べ物にならない。
☆ネジレ・チドク・ジツLv1-3
ネジレ・ニンジャが、ドク・ニンジャクランのものを参照し編み出したジツ。血液を猛毒のものに変え、自らを傷つけた敵を苛む。ネジレ・ニンジャは、この扱いの難しいジツを、ゲニンらにも使えるように軽量化した。
★ネジレ・ケショウ・ナオシ
肉体が損壊してもなお戦うためのジツ。カラテを籠めた血液の糸で千切れた肉を繋ぎ止める。しかし、肉体の本来のパフォーマンスは失われていることに留意するべきだろう。
★ネジレ・フカツ・ジツ
敵から受けたカラテを術者の肉体に留め置き、特殊なカラテ・パルスとして任意の対象に受け渡すジツ。
★ドク・トラップ
より直接的に相手を攻撃するためのジツ。猛毒の血液の噴射、血で精製した武器による強襲、ひそかに仕込んだ毒物による罠などを総括しドク・トラップと呼称する。
★★ネジレ・モウドク・ジツ
チドク・ジツを更に強力にしたもの。噴き出す鮮血は、敵対者をより熾烈に苛む。しかし、失血死には注意するべきだ。
★★グレーター・ドク・トラップ
ドク・トラップの更なる強化版。より高位のソウルを持つものが使用できる。
★★ネジレ・スリケン
自らが受けた物理的ダメージを蓄積させ、破壊的なエネルギーに変換して放出する恐るべきジツ。呪詛返しとしての要素も含む。
★★鋼鉄への変容
一部のニンジャのみが有していたヘンゲの能力は、バイオサイバネ技術の発展により花開いた。ネジレ・ニンジャクランの者は、特に埋め込まれたバイオサイバネとは正反対の性質のヘンゲを発現しやすい。
★★肉への変容
一部のニンジャのみが有していたヘンゲの能力は、サイバネ技術の発展により花開いた。ネジレ・ニンジャクランの者は、特に埋め込まれたサイバネとは正反対の性質のヘンゲを発現しやすい。
★★★ねじれた肉体
このニンジャの肉体は究極的にねじれ、歪み、もはや人にも見えぬ領域にまで達している。
『ねじれた頭部』:頭部に相当する2つ分のスロット、交渉判定難易度+1、回避ダイス-1
『ねじれた胴体』:胴体に相当する2つ分のスロット、交渉判定難易度+1、回避ダイス-1
『ねじれた腕部』:腕部に相当する2つ分のスロット、交渉判定難易度+1、回避ダイス-1
『ねじれた脚部』:脚部に相当する2つ分のスロット、交渉判定難易度+1、回避ダイス-1
追加のサイバネ・バイオサイバネカスタムパーツ
以下に示すカスタムパーツは、ネジレ・ニンジャクランの【ジツ】値を保有していない場合でも装備することが出来る。
▷重油の涙(頭部用サイバネ)
意図的な改造か副作用かは不明だが、装備者の涙は、攻撃者のヘイキンテキを乱す重油に変ずる。
・このサイバネを装備したニンジャがチドク系統のジツで相手の【体力】を減らした場合、付属効果として【精神力】に対してさらに1ダメージを与える。ターン中1回限りの使用。
▷▷無数の心臓(胴体用サイバネ)
このニンジャには、無数の機械心臓が埋め込まれている。
・【体力】+4。
・シナリオ中に受けた『即死!』効果を、自動的に『痛打+1D6+6』に変換する(シナリオ中、2回使用することが出来る)。
△はらわた鞭(胴体用バイオサイバネ)
自分の内臓を武器にする必要があるかは不明だが、とにかく血は染みついている。
・内蔵型の『ムチ』として扱われる。この装備によるあらゆるダメージは『毒属性ダメージ』となる。
・この装備は『☆◉煮え滾る油の血』『☆◉凍える水銀の血』によるダメージ種別変化の影響を受ける。
・例外として、この装備による『痛打』ダメージは無属性として扱われる。
△△+△△血液凝固器官(胴体用バイオサイバネ)
血液を固めるための追加臓器。硬質な血の武器は切れ味に優れる。
・このバイオサイバネは、胴体部もしくは脚部の2スロットに加え、頭部もしくは腕部のバイオサイバネスロット2つを占有する。
・装備獲得時、「カタナ」「ノダチ」「ムチ」「ヤリ」「チェーンソー」「カタナ二刀流」「アサシンダガー」の中から1つの種別を選ぶ。
・(選択した武器の基礎攻撃難易度により消費コストは変化する。Nならば【体力】2、Hならば【体力】3、Uならば【体力】4)。
・自分の手番開始フェイズに、瞬時の行動として【体力】を消費することで、このPCは血液でできた近接武器を装備する。タツジン・ワザの適用は可能である。
・どの形状でも武器スロットは占有しない。
・このサイバネにより生み出された武器は、攻撃時に出目4が2つ以上存在した場合、エンハンスによる『毒属性ダメージボーナス+1』を得る。
この際、装備者が『◉◉グレーター級ソウルの力』を所持している場合、エンハンスは出目4が1つ以上存在した場合に発動する。
この際、装備者が『◉◉アーチ級ソウルの力』を所持している場合、エンハンスは常に発動している。
・この装備は『☆◉煮え滾る油の血』『☆◉凍える水銀の血』によるダメージ種別変化の影響を受ける。
ルールセットの改訂について
このルールセットは試験的なものであり、予告なく改訂される場合がある。変更、追加が行われた箇所は表記ゆれの統一などルールに影響を及ぼさない些細なものでない限り基本的に明記される。NMは最新のデータに拘らず、好きな版のデータを用いて構わない。
利用規約
このルールセットのデータが含まれるリプレイなどを公開する場合、公式ルールとの混同を避けるため可能な限りこの記事を引用元として明記すること。「ダイハードテイルズ」公式以外による無断の商用利用は法的に認められた例外を除いて原則不可。
参考資料:「ソウルワイヤード」ダイハードテイルズ
画像出典:https://unsplash.com/photos/hokONTrHIAQ
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