見出し画像

ニンジャスレイヤーTRPG2版プラグイン:『タツジン:古代パンクラチオン』

この記事は、ニンジャスレイヤーTRPG二版に、素手による新たなタツジンスキルを追加するための非公式プラグインである。NM(ニンジャマスター)はこのルールセットに含まれるルールを自由にセッションへ導入することが出来る。このスキルを所有するPCをセッションに持ち込む際は、専用効果を使用してよいかNMに確認を取ること。

◉◉タツジン:古代パンクラチオン

古代パンクラチオンとは、古代ギリシャにおいて盛んであった格闘技の総称である。打撃技と組技を基本とし、“目潰しと噛み付き”の2つのみが禁則事項とされたパンクラチオン使いのイクサは荒々しいものであった。その使い手には、相手に組み付く精密さと瞬発力が必要とされたという。

しかしながら、そのように相手を傷つけることに特化した武術であったが故にドーとして粗野であり、プラトン(長命、恵まれた体格、何よりリングネームとしての名が伝わっている点から、彼はニンジャであることは間違いない)からは「不完全なジュージツと不完全なレスリングの混合」と酷評された。

ヘレニズム時代になり、アレキサンダー大王の欧州制覇や古代ローマカラテ文明の隆盛に伴い、古代パンクラチオンは数々のポリス文化と共に忘れ去られることになった。しかしながら、そのカラテスタイルは古代ローマカラテの『一角獣の構え』としてより洗練され、カラテ史に残っていくこととなった。

現代ネオサイタマにおいては、古代ローマカラテ会のより懐古的な派閥など、一部にて古代パンクラチオンの復古運動が行われている。

前提:【ワザマエ】7以上、【ニューロン】7以上、素手
効果種別:素手格闘系タツジン

基礎効果:
このキャラクターは、【ワザマエ】、【ニューロン】でも素手攻撃を行うことが出来る。それぞれの値が7以上の場合、その能力値使用時にのみ適用される『連続攻撃+1』を、13以上の場合、その能力値使用時にのみ適用される『連続攻撃+2』を得る。【カラテ】以外を用いる場合、サツバツ出目が【6,6,6】、ナムアミダブツ!出目が【6,6,6,6】となる。サツバツ出目2が出た場合1か3に置換する。

『●戦闘スタイル:精密ジャブ連打』:
ボクシングの原型ともされる恐るべき連撃。『●連続攻撃+1』となり、【ワザマエ】もしくは【ニューロン】で『近接攻撃』を行う。ターゲット敵1体固定。1発につきダメージ1(『サツバツ!』『痛打』『エンハンス』不可)。敵はこの攻撃に対し『カウンター不能』。

『●戦闘スタイル:ガイア攻め』:
関節を極める寝技こそが、パンクラチオンの神髄である。敵が『崩れ状態』以上の状態異常の時にのみ選択可能。サツバツ出目が【6,6,5+】(【カラテ】を用いた場合【6,5+】)となるが、与えられる能力値ダメージが-1され、ナムアミダブツ!が発生せず、『即死!』も発生しない。『痛打』不可。『エンハンス』は可能。また、この攻撃フェイズ中、使用者は『●叩き伏せ』の効果を獲得する。
使用者の【カラテ】値が7以上12以下の場合:
能力値ダメージが通常のものになる。
使用者の【カラテ】値が13以上の場合:
『痛打』が発生する。

『●戦闘スタイル:ヘヴィナックル』:
【カラテ】でのみ判定可能。『●連続攻撃1』を得る代わりに、基礎ダメージが2となる。『集中時』かつ【精神力】1をコストとして使用した場合、『●連続攻撃1』は消失し、このキャラクターは自分の持つ『●連続攻撃』を適用できる。。

【6,6,5】『●ワザ:イナヅマナゲ』:
ゼウスの雷めいて敵を放り投げ、無力化させる。この『近接攻撃』が命中した場合、相手は次の手番開始フェイズまで【崩れ状態】となる(『回避:HARD』)。さらに付属効果として、自分の任意の隣接マスへと敵を直ちに再配置してもよい。『●戦闘スタイル:ガイア攻め』の時に、このワザを発動させることはできない。


【6,6,5】『●ワザ:テュフォン・ツキ』:
マウントを取った相手に対する恐るべき肘打ちやパンチ。『●戦闘スタイル:ガイア攻め』の時にのみ選択可能。この攻撃は、『痛打』+2となる(『回避:HARD』)。

回避【6,6】『●ワザ:アイギス・ガード』:
敵の動きを見切り、カラテを収束させた拳で攻撃を弾き逸らし、敵の体勢を崩す。このキャラがカウンターを発生させ、かつ『回避判定』の出目に【6,6】が含まれていた場合、ダメージを与える代わりに、その敵を直ちに『崩れ状態』にする(『回避:HARD』)。

◉ヒサツ・ワザ:メデゥーサ・ツイスト

コブラ・ツイストの原型であるとも言われる恐るべきカラテ技。蛇めいて腕に絡みつき、関節を極め、破壊する。ギリシャのコブラ・ニンジャクラン分派が編み出したと神統記には記されている。

取得前提:【ワザマエ】10以上+『◉◉タツジン:古代パンクラチオン』
コスト:精神力1 または 回避ダイス2
効果種別:ヒサツ・ワザ

このニンジャが素手装備時の『近接攻撃』で『ナムアミダブツ!』を出した時、その効果を直ちに『●ヒサツ・ワザ:メデゥーサ・ツイスト』に置き換えてもよい。

●ヒサツ・ワザ:メデゥーサ・ツイスト』:この『近接攻撃』を『サツバツ!』の『出目5:腕部破壊』とする(『回避:U-HARD』)。この攻撃によって対象の体力が減少した場合、さらに1D3の追加ダメージを与える。

◉ヒサツ・ワザ:レイジ・オブ・アレス

憤怒のままに敵対者を組み伏せ、肉体を破壊する連撃を放つ古代パンクラチオンの奥義のひとつ。その狂暴さから、神統記にも記される狂乱の戦神アレス(彼もまたオリュンポス十二忍の一人であった)の名が捧げられた。


取得前提:【カラテ】10以上+『◉◉タツジン:古代パンクラチオン』
コスト:精神力1 または 回避ダイス2
効果種別:ヒサツ・ワザ

このニンジャが素手装備時の『近接攻撃』で『ナムアミダブツ!』を出した時、その効果を直ちに『●ヒサツ・ワザ:レイジ・オブ・アレス』に置き換えてもよい。このヒサツ・ワザが回避されなかった場合、『連続攻撃』がまだ残っていたとしても、「攻撃フェイズ」はそこで終了する。

●ヒサツ・ワザ:レイジ・オブ・アレス』:この『近接攻撃』は『痛打+1』となる(『回避:UH』)。回避されなかった場合、敵は投げられ、地面に叩きつけられる。攻撃側は直ちに追加の「攻撃フェイズ」を割り込みで得たかのように、素手による近接攻撃(寝技)を行う(回避不能)。この攻撃時、『サツバツ!』が【6,5+】で発生する。

◉ヒサツ・ワザ:アキレス・ヌキテ

古代パンクラチオンの奥義。カウンター時、相手のカラテ・パルスを探り、もっとも脆弱な一点を突き、多大な出血を強いる。恐るべき速度の貫手であり、英雄アキレスが得意としたとイーリアスに記されているが、トロイア戦争時にパンクラチオンが確立されていたかは疑わしい。
アマクダリのニンジャ、スパルタカスはこの奥義を参照に、『剣の構え』を生み出したという。

前提:【ニューロン】10以上+『◉◉タツジン:古代パンクラチオン』
コスト:精神力1 または 回避ダイス2
効果種別:ヒサツ・ワザ、カウンター
 
このニンジャが素手装備時に『カウンターカラテ』を発生させ、かつその『回避判定』の出目に【6,5+】が含まれていた場合、その効果を直ちに『●ヒサツ・ワザ:アキレス・ヌキテ』に置き換えてもよい。

●ヒサツ・ワザ:アキレス・ヌキテ
:この『カウンターカラテ』のダメージを2とする(『装甲貫通2』『回避:UH』)。1ターン中1回までの使用。【体力】を減らした場合、付属効果として敵に『流血1:HARD』の効果を与える。

流血効果を受けた敵は、自分の手番開始時ごとに、出血や燃料漏出による回避不能かつ軽減不能の1ダメージを受ける。この状態異常は、『移動フェイズ』か『そのほかの行動』を消費し、『カラテ判定:HARD』に成功しないと解除されない。流血効果は累積する。

終わりに

このルールセットのデータが含まれるリプレイなどを公開する場合、公式ルールとの混同を避けるため可能な限りこの記事を引用元として明記すること。「ダイハードテイルズ」公式以外による無断の商用利用は法的に認められた例外を除いて原則不可とします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?