イベントのはじめかた
チャリティイベントを気付いたら10年続けているのですが、ちょこちょこと「私の地元でもサンタランを開催したいのですが、どうしたらよいのでしょうか」というお問い合わせが来ます。
問い合わせてこられる方の殆どが、イベント等したことがない、でもサンタランの趣旨に賛同して是非地元でもできれば…という方です。
他にお仕事をしながら、という方も多いです。
ちなみに私もイベントを全く開催したことがありませんでした。
2年半程、国際会議場では働いていましたが、自主企画などがない施設だったので、基本的に貸館業務に携わっていただけです。
(机が何本、どういった形でレイアウトしましょうか?映像は使われますか?的なことをお客様と打ち合わせし、あくまで施設の貸出がメインでした)
何かのイベントの実行委員会に入ったことすらありませんでした。
大学院こそ、イベント学(International Festival & Event Management)を専攻しましたが、実際の現場と学問的なものは全く別ものです。
勿論、学問的に学んだからこそ、仕組みを考えて、より広がる形に組み立てることはできますが、実務に関してはド素人でした。
そんなところからスタートしたサンタランの企画が10年続くイベントになった経緯を、出来るだけ細かく、やさしく書いていこうと思いますので、将来自分でイベント開催したい!と思っている方の参考に、ちょっとでもなれば幸いです。
それでは早速最初のステップから紹介します。
開催したいイベントがどんな規模かにもよると思うのですが、まず最初の最初にすることはこんなイベントをしたい!と口にすること。
やりたいことは言葉にしないとみんなは気付いてくれません。
え、そんな簡単なこと?とびっくりされると思うのですが、意外と今回話すステップでつまづいて、実施されないイベントって結構多いです。
サンタランでも、結局問い合わせはしてこられたけれど、そのあと続かない…というのも結構あり、大体このステップで止まってしまうパターン。
むしろ、ここを突破すると、あとは大概何らかの形になっていきます。
ちなみに私が最初にサンタランがしたい!と口にした相手は母でした。
私の母は別にイベント業界のプロでもなく、普通の専業主婦でした。
それでもそのことがきっかけでサンタランは日本で開催され、気付けば数千人規模のイベントになり、今や日本全国各地で開催されるようになりました。
別にそこまでの規模でなくても…という方が多いとは思います。
それでも20人とか100人とか、ちょっとした勉強会や講演会でも、イベントをしたいならまず口に出すこと。
あなたがそのイベントをしたいこと、あなたの家族や友人は知っているでしょうか?
何故そこまで口に出すことが必要なのか。
それは口に出す、ということは仲間を集めること、だからです。
至極当たり前のことですが、イベントは1人ではできないものです。
ある程度の数のお客さんを呼ぶ、となると1人では出来ることが限られます。
仲間が多ければ多いほど(ただ意見を出すだけではなく、一緒に動いてくれることが前提)そのイベントの可能性は広がります。
そういう意味で私の場合、最初の仲間は母でした。
そしてその母が次なる仲間へと繋いでくれたのです。
私のやりたいことを知っていた母は、(頭の隅にそのことを覚えていて、そういった情報をキャッチする態勢になって)偶然テレビで大阪の街を明るくする団体が設立されたことを知り、教えてくれました。
「ここにメールしてみたらできるんじゃない?」と。
厳密には繋ぐ、というか、情報提供ぐらいかもしれません。
結果的に私の場合はそこから仲間がぐん!と広がるのですが、そこは次回書くとして、とにかくここの仲間づくりは物凄く大切です。
この後の集客やら、何だったらイベントの成功にも影響してくる土台の部分になります。
もしその仲間作りが難しい、難航している、と思っているなら、1つ戻って、知り合いやらに「口に出すこと」を繰り返すに限ります。
(1度言った相手にも繰り返し話すことで、相手があぁ本気でやりたいんだ、と認識してくれたり、情報提供をしてくれる確率が高まります)
この人もそのイベント開催に興味ありそうだよ、と紹介してくれる人も現れるかもしれません。
そして仲間、という言葉の印象から、なんとなく既に知り合いであるイメージがありますが、そんな必要はありません。
私の場合、今のイベントを開催している仲間は、イベントを始める前からの知り合いはほぼゼロです。
みんなイベントに関わるまで見も知らぬ人たちだったのです。
知らない人同士がイベントを通じて仲間になった、というのが正しいです。
なお、仲間集めにはそこそこの行動力は必要です。
紹介されたら、是非会いたい!と言って会いに行ってみる。
この団体どう?と言われたらとりあえずダメもとでメールしてみる。
私の場合も、今となっては「あの時メールが来たことから始まったなぁ~」とお酒が入った仲間のおじ様たちの思い出話にされています。
まずは
①やりたいイベントについて口に出す
②仲間を集める
この2つが最初の最初の1歩になります。
沢山の記事のなかから読んでくださって有難うございます! いただいたサポートは新しい本を購入する費用に使わせていただきます。