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【募集中】チャンスがほしい方

先日の竹井さんのお話のなかで、地方から東京へ何故若者が出ていくのか、それは「地方に仕事がないから」ではない、ないのは仕事ではなく「地方にはチャンスがない」と思われているからだ、というお話がありました。

でも実はチャンスは全くないわけではありません。身近に何か頑張っている人を応援したい!と思っている人達はいます。
その例として、恐らくほとんどの方がご存知ないと思うのですが、私の所属する団体では現在大阪を盛り上げよう、と頑張る人を応援するアワードを開催しています。

そのアワードは第2回たかじんアワードといいます。
HPを見てもらうとわかる通り、こちらは故やしきたかじんさんが遺された基金によって、大阪を明るく元気にしよう、という方に贈る為に開催されています。


私自身は現在はこのたかじんアワードの主催団体であるOSAKAあかるクラブという団体(中身としては異業種交流団体のような団体です)の理事なので、完全にこのアワード側の人になるのですが、既に功績を残した人に、というレジェンド部門はともかくとして、ホープ部門、こちらは現在とっても穴場ですので是非沢山の方に知ってほしいと思っています。

何故わざわざそんな話をするか、というと、私自身がこのたかじんアワードの0回目の受賞者だったんだろうなと感じているからです。

このアワード自体はやしきたかじんさんが亡くなられた後に設立されたものなので、2009年に私がOSAKAあかるクラブを知ってイベントの企画を持ち込んだ当時は、たかじんさんは勿論ご存命、アワードはありませんでした。設立されたばかりの、大阪を盛り上げようと思っているいち任意団体でしかありませんでした。

そんな団体に私の企画は採用され、当時のメンバーのサポートを得て、Osaka Great Santa Runというイベントを開催するという夢を叶えることになりました。
それは今回のアワードのグランプリ賞金100万円よりも、もっともっと価値があるものだったと個人的には感じています。

ただ、その頃から約10年がたち、環境もメンバーも変わり、私が10年前に夢をかなえてもらった時とは団体としての状況も異なっています。

今10年前の私が企画を持ち込んだとして、同じように企画を形にできるかというと難しいかな…というのが正直な印象です。
しかしそれでも10年前の私のような人たちが、大阪で頑張ってみよう!!と思う程度には背中を押せるのではないか、と思うのです。


私自身は生まれも育ちも兵庫県(西宮市)、現在の住まいは京都と、実は大阪には住んだこともない人間です。OSAKAあかるクラブに関わるまで、大阪はキタと呼ばれる梅田より先はあまり行ったこともないし、天王寺や難波の位置関係もぐちゃぐちゃ…という有様でした。
最初にOSAKAあかるクラブのメンバーに会った際には、皆そんなに大阪好きなんだ!とその大阪愛に圧倒されました。
(ちなみに兵庫県内でも神戸市民は神戸に恐らく同じくらい熱い想いを持っているそうですが、私はちょうど大阪と神戸の間だったのでそのあたりの感覚が大阪・神戸市民等に比べると弱かったのかもしれません…でも西宮は地元として大好きですし、甲子園球場は西宮市にあります!笑)

しかし10年、大阪が大好きな、人情の街・大阪のイメージそのまんまの、世話焼きお父さんお母さんのような人たちに囲まれ、娘のようにSanta Runの企画と共に面倒をみてもらいつつ、様々なご縁が広がりました。
時に、実の両親より世話焼きな方もいらっしゃって、Santa Runという企画を超えて、お世話になった方も沢山います。
そしていつの間にか私は大阪という街、そして大阪にいる人たちが大好きになりました。

しかし、上でも書いた通り、10年という月日が流れ、当時いたメンバーも私自身も10歳年をとりました。たかじんさんが亡くなり、やはり以前よりOSAKAあかるクラブとしての勢いは弱まり、更に今東京は2020年のオリンピックラッシュに沸いているようで、より「東京にはチャンスが多くある」ようになりました。OSAKAあかるクラブ内でも実際お仕事で東京に行く方、呼ばれる方も増えましたし、先日は大阪の企業・パナソニックが遂に東京に本社を移した…というニュースも流れました。

皆さん、お仕事があるので東京に行こう、というのは仕方がないとは思います。誰もが生活していかなくてはいけません。
ただ、私としては大阪に別段興味もなかったところから、大阪を明るくしよう!というメンバーに囲まれて、大阪を好きになったのに、今になって東京に!という動きは少し寂しいなと感じます。

そんな環境の変化もあり、OSAKAあかるクラブという団体がどれぐらい続くかは私にはわかりません。
個人的には団体の形にはそれほど固執はしませんが、設立当初にあった「大阪を元気にしよう」という想いが何らかの形で残って、大阪を盛り上げる種を撒けたらいいのに、と思います。

その最後の手段として、たかじんさんが遺された「たかじんアワード」がチャンスを残してくれているのでは、と思うのです。
大阪で頑張っている、まだ日の目を見ていない人たちの背中をちょっと押して、一緒に大阪で頑張ろうね!という、そんなアワードであってほしい、そう思うのです。

エントリー要綱や昨年の受賞者を見ると、パフォーマンス等をやっている方に限るのかな?という印象になっていますが、それには限らない、社会貢献でもいいし、大阪の一企業でこんな形で頑張っているでも良いよ、と確認しました。自推他薦問いません。

これをきっかけに誰か頑張っている方とまたお知り合いになれるのを楽しみにしています!是非ご応募お待ちしています!

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