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家計簿データで見る「メロン」は富裕層が買っているのか
ある日、家計簿サービスの運営を行っている筆者が分析用データを眺めているときに、一つの疑問が沸いた。「高級フルーツの代名詞とも言われるメロンはお金持ちが買っているのだろうか。」
今回はメロンについてのデータを見ていき、メロンの購入者がどのような人なのかを筆者の妄想も交えながら見ていきたいと思う。
【全体傾向】
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まずはメロンの購買トレンドを見ていきます。
そもそも、野菜果物のような生鮮食品には季節性があるため、上記のようなグラフになることが多いです。
メロンについては、毎年6月~7月の購買が多いため、データからこの時期が旬なのではと考えることができます。
1000人あたり購入金額を見てみると、2023年6月は12,514円となっており直近3か年で見ると季節性はあるものの6月断面では年々増加していることが分かります。
【データの深掘り】
もう少し詳しく知るために、データを深堀していきたいと思う
◆性年代別
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男女共に、年代が上がっていくほど、購入金額も増加していく傾向がある
男女間で比べると、女性の方が購入金額が多い傾向にある
◆年収帯別
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高年収帯については、サンプル数が少なかったため、グラフに波があるが、世帯年収が上がるとメロンの購入金額も伸びていく事が分かる
やはり富裕層はメロンをよく食べるのか?はたまた、贈答用などなのだろうか?
◆エリア別
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エリア別でみると北海道エリア、中部エリア、関東エリアの順となっている
北海道は夕張メロンなどブランドのメロンがある
中部エリアは静岡県が温室メロンの生産量日本一
関東エリアは茨城県がメロンの生産用日本一
上記から、購入量と生産量には一定の相関がありそうだと考えられる。
生産量が多い事で、日ごろからメロンが身近にあり、購入することも多いのではないだろうか
◆職業別
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職業別で見てみると年代と相関して定年退職者が最も多い
次いで、家事手伝いが上がってきているのは、高所得者や定年退職者の奥様が購入しているのではないかと推察できる
また、有職者のところを見ていくと公務員や教員が上位となっており、これは筆者のイメージだが、比較的お堅めの職業が上位に来ている印象
【まとめ】
メロンの購入が増える時期は6月~7月
良く買われているのは北海道エリア、中部エリア、関東エリアと生産量が多い都道府県が含まれるエリア
買っているのは60歳以上の定年退職後の方々が最も多い
年収帯が上がると購入量も増える
上記の傾向から、富裕層やある程度生活に余裕がある層、メロンの生産地などで、メロンとの距離が近い層などに購入されていることが分かりました。