Meat Is Murder/The Smiths(1985)(2016/10/9)
【レビュー】
前回の流れで、言わずと知れた、Smiths の代表作の一つをレビューします。
9月28日のMorrissey ライブでも、アンコールで4、この方のテーマ曲でもある9、の2つがピックされておりました。
名盤の誉れ高い本作ですが、今聴いても素晴らしいです。
9をはじめとするMorrissey の病的なリリック、Johnny Marr の神経質なギターはもちろんなのですが、今回あらためて聴き直して、リズム隊が非常にしっかりしているなと。
今回のライブで演奏された4ですが、正直、ライブ映えするという印象はなかったのですが、下手したら踊れるくらいにリズムが強靭な曲だった、という発見もありました。
で、アルバムタイトルでもある9。
先のライブでも、メインテーマ的に長尺を取られており、挙げ句がヘッダーの写真のとおりです。
発売当時から、なんぼ何でもメンドくさい曲だな、と思っていたのですが、30年後に、屠殺の映像をバックに長々と聴かされ、最後にこれを流されたので、もう勘弁して欲しいなと。
しかし、この方には、「これがまたMorrissey」と思わせるだけのコクがあります。
他方で、長年のリスナーも、「それはそれ、これはこれ」と聴き流して、帰りには肉を喰うというタフさを備えております。
そこはMorrissey も多分分かっていて、もうほとんどプロレス的なのですが、ともあれ、丸くならず、我々に刃物を突きつけて欲しい、と真に思っております。
【結論】
★5。
極端なメッセージの捉え方は人それぞれですが、とにかく聴き手に何かしらを突きつけてくるのは確かで、それは今でも全く色あせておりません。
必聴であります。
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