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初期のRCサクセション/RCサクセション(1972)(2018/9/9)


【レビュー】

不定期に、年代順にStones のレビューを行なっているのですが、もう一丁、RCでもやってみようと思います。

メンバーの了解なく、発表にあたりメチャクチャにいじられた、ということで、本人たちも非常に不服だった、というファースト。

確かに、オーバー・プロデュースというか、フォーク色とロック色が中途半端に混じった感じで、メンバーたちが憤慨するのも分からんではない、という感じはします。
ただ、これはこれで、作品として悪くはないとは思うのです。 
長電話という70年代的風景を描いた1、清志郎のセンス爆発の4。

そして、本作のキモは、長らくうたわれ続けた名作の2と、のちに「コブラの悩み」でライブヴァージョンが発表された10ではないかと。
フォーク的、若者的な情緒と、反体制的、邪悪な面、の両面が混在しているのがRCの魅力であり、その萌芽が、2と10が平気で混在している、ということだと思ううのです。

その意味で、RCは、この段階で既に概ね完成していたのでしょう。
まさに、才気あふれるファースト・アルバムであります。


【結論】

★4。
後年の作品ほどのまとまりはないですが、必聴です。
ベスト盤・プレイリスト入りは、迷いますが、上述の1、2、10。

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