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Laughin' Vap Complete Tracks/Laughin' Nose(1985)(1986)(2005)(2017/10/29)


【レビュー】

前回の続きで、今度は、メジャーデビューしたVap盤。

宝島とのタッグであっという間にメジャーな存在となり、ついにはレーベルもメジャーのVapへ、というサクセス・ストーリーに乗っかったLaughin' Nose。
本作は、「Laughin'Nose」「S.O.S.」「Laughin'Roll」のアルバムに加えて、野音のバラマキ・ソノシート(Disc2の13、14)、その他、ライブ音源などのボーナス・トラックを加えたお得盤。
オリジナル・アルバムが入手困難な現在、嬉しい作品であります。

で。

まあ、非常に表現が難しいのですが、私は、毎月宝島を貪るように愛読しており、インディーズ時代の段階では、Laughin'Nose も、カッコいいかなと思ったりもしておりました。

が、メジャーデビューあたりから、どうにも乗り切れなかった。
やはり、仲間同士を大切にしそう、異様に酒が好きそうなビジュアル、確信犯的というよりは天然で知性を感じさせない、という、要はヤンキー的テイストが如実に見えてきてしまったのですね。

加えて、作品の内容。
なんとなく記憶がぼんやりしていたので、ままよと聴き始めたのですが、いや、正直、きつい内容でした。

特に、ファースト・アルバムを中心としたDisc1。
当時、よく、メジャーに移ってセルアウトした、みたいな批判を受けていたのですが、そういう問題ではない。
曲のクオリティもさることながら、プロデュースがひどすぎます。
チャーミーの歌は異様に浮いているし、バンドの演奏も何でこんなに下手くそに聴かせるかな、という出来。
そもそも曲も練れていないし、リメイクしたインディーズ時代の曲も、数段カッコ悪くなっている有様。
メンバーも、よくこれで発表したな、というのが率直な感想です。
やっぱ、レコード会社の思うがままにやられちゃったのかな、とか、少し寂しさすら感じます。

Disc2になって、だいぶマシになってきますが、前半は、ほぼほぼ聴く価値は無し。
いや、ちょっと残念でした。

【結論】

★2。
本当にこんなだったかな、と疑ってしまうような内容でした。
めげずに、次回はEMI編。

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