Close To You/The Carpenters(1970)(2017/9/17)
【曲目(original)】
1. We've Only Just Begun
2. Love Is Surrender
3. Maybe It's You
4. Reason To Believe
5. Help
6. (They Long To Be) Close To You
7. Baby It's You
8. I'll Never Fall In Love Again
9. Crescent Noon
10. Mr. Guder
11. I Kept On Loving You
12. Another Song
【レビュー】
Carpenters のオリジナル・アルバムを取り上げてみます。
多分、日本で有名なのは「Yesterday Once More」が入っている「Now & Then」だと思うのですが、オリジナルアルバムの中で一番売れた作品はこちら。
Carpenters はシングル・ヒットが多すぎで、どうしてもベスト盤に目が行ってしまい、その他の曲は目がいきにくいのですが、まあ、どれもこれも素晴らしいカレンのヴォーカル。
とはいえ、正直、全部が全部キャッチーなメロディーというわけではないのですね。
本作も、ダントツでいいメロなのは、やっぱり、シングルになった1や6。
Beatles のカヴァーである5のアレンジも、換骨奪胎というかはっきり言って最悪なのですが、カレンの歌声だけは別格。
全てを浄化する強力な洗剤のようなもので、フニャフニャ、日曜の午後、yogibo の如し。
カレンの莫大な才能が溢れる、天才的な作品であります。
【結論】
★3.5.。
とはいえ、単に綺麗な作品ということでもなく、「Now & Then」のときにも書いたのですが、カレンのその後を考えると、また違った聴こえ方がしてきます。
本人たちの意図とは違い、アメリカの裏表を感じてしまう作品でもあります。