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Black And Blue/The Rolling Stones(1976)(2019/6/2)


【レビュー】

前作でMick Taylor が脱退、ヒョイと捨てられ、新たに入ったのがRon Wood。
本作が、Ron が加入した新生Stones の第一作となります。

Stonesファンの意見の趨勢、は、よく分からないのですが、私自身は、キャラも含めて、Ron Wood はあんまり好きではない。 一言で言うと、ちょっと陽性すぎるのですよね。

時代の流れや加齢もあるにせよ、現に、このあと、Mick Jagger 中心にStones の健康化が加速していきます。
そのピークが、アメフトのジャージで登場した81年アメリカツアーだったりするわけで、そこで離れてしまったファンも相当に多いと推測されるわけです。

まあ、その話は追い追いするとして、本作なのですが、Ron Wood 云々は別にして、あまり評判がいい作品ではないようです。
散漫、曲のクオリティが低いなど、それも分からないではないのですが、私自身は、結構本作は好きだったりします。

確かに、上記のメンバー交代があって、雰囲気が変わったな、とは感じられるのですが、その明るさの兆しと、かつてのドロっとした部分が微妙にミックスされていて、なかなかに味わい深いのです。
曲で言えば、ベタなバラードの4、シンプルなロックの8などでしょうか。
そして、これまた少数派なのですが、大した工夫も見られない、レゲエのカヴァー曲の3が個人的に大好きです。

細かい記憶が定かでは無いのですが、多分、初めて、吉祥寺の中古レコード屋で購入したStones のアルバムが本作だったはずです。
トータルで見れば上位にはあがりませんが、そんな体験も含め、捨て置けない作品であります。


【結論】

★4。
一般的に、冷静に見ればもっとずっと低いでしょうが・・。
ただ、ジャケットは、さすがに、当時からカッコ悪いなあ、と思っていました。 Stones は、一部を除いて、往々にしてジャケットのセンスが悪いのですが、本作はトップランクにダメ。それも評判に影響しているかもしれません。
プレイリスト入りは、上述のとおり3、4、8です。 シングルの有名曲7は凡曲。

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