Wild Honey/The Beach Boys(1967)(2017)(2017/8/27)
【レビュー】
近時、未発表曲・ライブを含んだ再発盤が出た、本作。
本体は、1967年12月発売。
1967年、つまり、1月にDoors のファースト、5月に「Sgt.Peppers」が発売された、イノベーションに満ち溢れたとされる年。
そんな中、「Smile」が頓挫、「Smiley Smile」というトンチキな残骸を発表(でも、私は大好きですが)、という大失敗を経てドロップされたのが本作。
で、これです。
オープニングのタイトル曲は、変なオルガン(かな?)でスタート。
サイケっぽいと言えば前述の作品群につながる部分も無い訳では無いですが、新時代の到来に高揚するというよりも、ひたすら脱力する感じです。
まあ、売れなくて当然。
Beach でもないし、Boys でもない、考えようによってはひたすらドラッギーな作品。
Carl Wilson がR&Bに手を出した、みたいな言われ方もするみたいですが、単に3でStevie Wonder をカヴァーしたからと思われ、ラストに至るまで、もう、徹底してひたすら変で、違和感の塊、といった方が正確だと思います。
要はこの雰囲気が受け入れられるかどうか、だけであり、個人的にはこの時期の沈んでいたBeach Boys が大好きで、本作も、もちろん大好きであります。
25分未満と超短い作品なので、ぜひ、お聞きいただきたいです。
【結論】
★5。
上述の再発盤、アウトテイクやライブも素晴らしいです。
Beach Boys は、もうちっとアーカイヴを整理して欲しいのですが、本当に聴き飽きないバンドであります。
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