見出し画像

ジャックスの世界/ジャックス(1968)(2015/4/27)




【レビュー】

このブログも、地味でタラタラながら長年やっているなあ、と思いつつ、過去ログを見返してみたら、本作を取りあげてないことに気づきました。

ジャックス、早川義夫、1968年作品。
日本のロックの創世記の名盤として、必ずあげられる作品。
今でこそ手に入りやすくなっておりますが、80年代〜90年代は廃盤となっており、私も、その頃、高い金を出してボックス・セットを買い、ようやく耳に出来たというレジェンドぶり。
加えて、ミチロウが1をカバーしていたり、宝島で何度か金科玉条の如く取り扱われたり、とえらくハードルを上げられた状態。

非常にドキドキしながら聴きましたが、上がりきったハードルも何のその、予想以上にガツンときたことを今でも覚えております。

やはり、何と言っても早川義夫の地獄のようなヴォーカルでしょうか。
ライブ音源などを聴くと、MCの声が意外と普通で笑えたりしますが、本作は本当に凄い。
特に1、3、4などは、油断しているとアッチ側に引き込まれそうになります。

加えて、独特の詩的センスが凄まじい。
4なんて、どういう発想でこんなリリックが出てくるのか理解出来ず、恐怖すら感じます。

自分的には、パンクに入れ込んでいた頃に出会った作品であり、ああ、こんなにも過激で、しかも詩的なバンドがあるんだ、とえらく感動したものです。
発売から50年近く経っていますが、全く古びていない、逆エバーグリーンな作品であります。


【結論】

★5。
文句無し。
なお、廃盤になっていた原因は、3の歌詞、要は「啞」という単語が出てきたから、と言われております。
まあ、阿呆極まりない理由で、素晴らしい作品を閉じ込めていたものです。 再発されて、本当に良かった。


いいなと思ったら応援しよう!