No Dice/Badfinger(1970)(2024/10/27)
【レビュー】
Beatlesの遺伝子を継ぐ、と言われたバンドのうち、時期的にシームレスだったのがBadfinger。
同じAppleということもあって、弟分のイメージも強いです。
なんですけど、今現在、どのような評価なのか、すら曖昧なほど、地味。
一番有名なのが多分本作だと思うのですけど、何とも、70年代初期の切ない、というか、いなたい雰囲気満載。
初期Wingsとともに、「ああ、夢の60年代が終わったなあ」感が非常に強い音です。
やっぱり、Pete はじめ、早逝したメンバーが多かったりして、しかも巨大過ぎるBeatles の直下にいて、ということで、切なさが先行してしまいますかね。
もちろん、それはそれで趣があって、4、5というハイセンスなポップも散りばめられた、中々の作品なのです。
【結論】
★3。
本当に、悪くない作品なのですよ。
日本で唯一、といってもいい積極的支持者だった松村雄策さんが亡くなってしまったのもまた不運ですが、是非、一度聴いていただきたいし、光が当たるといいな、と切に思っているのです。