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FINAL CARNIVAL PLUS ONE/キャンディーズ(1978)(2020/6/28)
【レビュー】
今度は、百恵ちゃんから若干時を遡って、キャンディーズのラスト・コンサート。
1978年。
キャンディーズの解散も、これまた子どもながらに結構大騒ぎだったことを記憶しております。
と言ってもまだ7歳、もちろんレコードを聴いてはいませんでした。
恐らくは「8時だョ!全員集合」に頻繁に出ていたからで、要は、「ドリフのお姉さん」的に見ていて、その流れで解散、というのを知ったのだと思います。
なので、音源としてはベスト盤くらいしか聴いたことがなく、今回、初めて本作を聴いてみました。
まず、冒頭(レコードの1枚目A面)がカヴァー曲、しかも6曲も、というところで、エッ、と戸惑います。
どうも、キャンディーズのライブでは定番の演出だったらしいのですが、アース等、異様にソウル色が強く、明らかに曲のチョイスが偏っています。
まさかドリフ繋がりで志村けんの影響でははないと思いますが、あんまり似合わないなあ、というのが率直な印象。
もちっとポップに、それこそロネッツだったりシュプリームス辺りの方が盛り上がったのでは。 単純に長いし・・。
で、ここを耐えて、ようやくアイドル・ヴァージョンのコンサートのスタート。
一気に盛り上がるのですが・・・次に度肝を抜かれたのが14。
ラスト・アルバムに収録されたオリジナル曲で、Wikipediaによればランちゃんが作詞作曲とのことなのですが、歌詞がもう異様。
どうやら、人の手を転々と渡った人形の話なのですが、3人目の持ち主は、 「私のことが嫌い 自慢の髪の毛引っ張って 声をお出しといじめるの」と、地獄絵図。
で、最後は、 「言葉を知らない 私は人形」。
この曲をニッコニコな感じで歌うのが強烈すぎます。
その後は、本当にようやく、ヒット曲オンパレード。
冒頭、途中と若干削がれるところはありますが、いいグループ、いい曲揃いだな、と今でも思います。
本当に、陽性で、元気がもらえる感じです。
平成以降にはあまりない、すっと感情移入しやすいアイドルだったのですね。
短かったですが、ちょっとだけでもリアルタイムを経験できて良かった。
なお、30以降はスタジオ盤なのですが、これは余計、というか、別作品にするべきではと思います。
【結論】
★4。
もう一度話を戻すのですが、これ。
どうやら14のスタジオ・ヴァージョンにライブの映像を載せたみたいなのですが、リアルに怖すぎ。