Some Girls/The Rolling Stones(1978)(2020/2/9)
【レビュー】
Stonesの1978年作品。
デラックス盤(上記もデラックス版です)が出たこともあり、近時は比較的評価が高くなっていると思われますが、以前は、「Stones がディスコにすり寄った」と、結構評判が悪かったと記憶しております。
まあ、確かに、ポッと最新作として本作を聴くと違和感を覚えるのは確かで、ましてやネット環境も無く情報がロック雑誌等に限定されていた時代であれば、ロック原理主義者が「裏切り」と感じるのも分からないではありません。
しかし、2020年代となった今、Stones が売れるのが大好きバンドであることは周知の事実であって、音も実は結構雑食なので、ほとんどシームレスな流れの中の作品に思えます。
60年代にはサイケに乗って「Satanic Majesties」を作り、ちょっとレゲエに触れたらジャマイカで「Goats Head」を録音し、といった感じです。
ただ、今の目から見ると、1978年のイギリスにいて、何でパンクではなくてディスコかね、という気はします。
この頃、Stones はパンクに目の敵にされておりました。
そんな中で、オリジナルパンクを出すなり、逆に、徹底的にパンクをコケにする作品を出していれば、相当ロック界の風景も変わっただろうなあ、と、少し残念に思ったりもするのであります。
【結論】
★3。
内容に全然触れていませんでしたが、トータル性はイマイチ、個々の曲はいいです。
プレイリスト入りは3、9、10。
1は、メロはどうしようもなくキャッチーなれど、Mickのヴォーカルがあまりにしつこく、個人的にはパスであります。