HEAD/The Monkees(1968)(2023/7/16)
【レビュー】 【結論】
【レビュー】
最近、ややマイナーな60年代のアルバムを掘る(ほどではないが、「触れる」)ことが多くて、出てきたのが本作。
昔、本ブログでもファースト・アルバムを取り上げたことがあり、もちろん、Monkees 自体は超メジャーなグループなんですが・・・ Wiki によれば最高なんと45位、本作で、極端に人気が落ちてるようで。
そもそもMonkees は作られたアイドルグループではあって、実力が追いつかないまま自我に芽生えて、という時期だったのは原因の一つでしょう。
確かに、2、9はCarol Kingが関わってたり、11はNilsson。
メンバー作の作品も4がMichael Nesmith、13がPeter Torkなど、悪くはないのですが、個々の楽曲のポップさは明らかに減っていて、それまでの煌びやかな作品に熱狂していたファンが離れるのは当然かもしれません。
あとは、やっぱりサイケに浮かれたというか、飛びついたんでしょうね。
映画のサウンドコラージュ的なのも多くて、Sgt.Peppers のフォロー作品の中でもかなり散漫。
ただ、このインチキサイケ感、Satanic Majesties の更に劣化感、個人的にはかなり好きなんですよね。
この後、Monkees はずるっと落ちていき、音楽的にもあまり振り返られることはないのですが、勿体無い。
腐りかけの果物は一番美味しいわけで、出自と時代に翻弄されまくった本作、今でこそ再評価すべきです。
【結論】
★4。
こんな高評価つけるのは私くらいでしょうか・・。
なお、映画は、サブスクはおろか配信もなくDVDも廃盤。
YouTubeにフルムービーがありましたが、当然字幕無し。 チラ見した感じ、いかがわしいことこの上ない。
いつか字幕版で見たいものですが・・・。
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