Je t'aime... moi non plus/ Jane Birkin and Serge Gainsbourg(1969)(2023/7/23)
【レビュー】
Jane Birkin、逝去。
一般のニュース番組でも取り上げられていたのは驚きましたが、おそらくは、エルメスのバーキンの生みの親(?)的エピソードが有名なのが大きいのでしょう。
モデル、女優、歌手とマルチな活躍をしており、東日本大震災のときにも来日していた、隠れた親日家。
音楽面では、これもベタですが、Serge との共作の本作がアルバムの代表作なのでしょうね。
正式タイトルは、「Jane Birkin/Serge Gainsbourg」。
1を初めて聞いたのは10代後半だったと思うのですが、まあ、こんなにエロい人がいるのかと。
巨乳ではないが気品のある体、元祖ウィスパー・ヴォイス、不道徳の権化のような相方のSergeとの絡み。
西洋の「時には娼婦のように」。
これ、音無しのPVがあってレストアした、みたいなことが書かれてます。
もともと公式の映像なのかは分かりませんが、インモラルさはありつつ、シャレオツ。
やっぱり、音だけの方がもっと直接的にエロい。21世紀の今でも軽ボッキ必至の、明らかなわいせつ(いたずらに性欲を興奮または刺激させ、かつ、普通人の正常な性的羞恥心を害し、善良な性的道義観念に反する)楽曲。
その他、Serge との掛け合いがこれもエロい6、France Gallを泣かせたフェラチオ讃歌の10等、聞き応え抜群。
こんな60年代のフランス的、いや、セルジュ夫妻的エロさ、時々欲しくなりますが、最適な逸品です。
【結論】
★4.5。
アルバムとしては1が入ってないヴァージョンが多いみたいなので、その点は要注意です。
なお、世代的には、娘のシャルロットの現状が気になるところ。 ジャストのタイミングで母娘の映画が公開される・・・と思ったら、アンタが監督ですか。 活動はしていて、何よりです。
もともと、あんまり人付き合いがうまくないイメージ通りでしたが、リセの象徴のような存在だったシャルロット。
少しずつでいいから、是非、もう一度オーバーグラウンドに出てきて欲しいものです。