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不妊検査はやっとくもんだなぁと思った話

妊活を始める前に不妊検査をすることにした。

検査の流れ

夫婦でクリニックに行って、看護師さんから各検査項目の説明だったり、どの検査プランにするかなどのヒアリングを受けた。

真っ先に思ったのは、検査って思ったより時間が掛かるのね…!だった。
私の場合は全4回(夫は3回)以下の流れでクリニックに行く必要があった。

1.カウンセリング(初回訪問時)
2.生理中にする検査
3.生理じゃない時にする検査
4.結果報告

私が妊活に無知すぎるのもあったけど、
何度も来なくちゃいけないと思ってなかったので、土日空いてて、夜遅くまでやってるクリニックにしておいて本当に良かった。
生理のタイミング合わせないといけない検査項目もあるので、平日だとなかなかスケジュールがとれず、それこそ検査に何ヶ月も…という可能性もあっだと思う。私の場合はカウンセリング〜結果報告まで1ヶ月弱くらいだった。

検査の結果

結果的には、
まずは普通に妊活して自然妊娠目指してトライしてみて、ダメだったら不妊治療を検討でいいと思うよ、とのことだった。
現時点で、妊娠可能性ゼロではないことにホッとしつつ、夫婦ともども検査により判明した気になる点もあった。

まったく予見していなかったのだが、私は多嚢胞性卵巣症候群の気があるようだった。
「気があるようだった」と薄ぼんやりしたワードなのは、
医師からそう診断された訳ではないが、検査結果の数値と検査中の医師の発言から、いろいろと調べた結果、多嚢胞っぽいなと私が憶測でものを言っているだけだからです。

最初に「おっ」と思ったのは、超音波検査で子宮や卵巣のチェックをしてもらった後、画像をもとに先生から解説してもらってるとき。
「卵巣のなかに卵がいっぱいあるねぇ。でも生理はきてるんだよね?」と聞かれた。
私は何を懸念しての質問なのか分からず、とりあえず生理は問題なく来ていたので「あ、はい。」と答えた。
「そうだよね、じゃ問題ないかな。」
この会話はそれで終わった。

診察を終えての帰り道、
卵巣のなかに卵がいっぱいある?卵子ってことだよね?
卵子の数が分かる検査(AMH)もこれからあるし、少ないわけじゃないならいいことなのか?
いや、先生のあの言い方はポジティブではなかったよな…?
と、(今思うと)無知が炸裂した脳内で急に不安になっていた。

というのも、私は今までほとんど婦人科系の悩みを抱えたことがなかった。
婦人科系の検診で引っかかることもなかったし、何より生理不順に悩んだことがなかった。
私の生理周期は30日程度で、ずれても2~3日のズレで毎月毎月律儀なくらい正確に生理が来ていた。
生理前症状も、周りの友人と比べるとおそらくかなり軽い方で、腹痛も生理初日にたまに痛む時があるくらいで日常生活への影響は全くなかったし、生理前に些細な事でイラッとすることはあれど、「生理前だしな」で気持ちのコントロールはできる程度だった。
(私には言わないだけで、夫には被害が出ていたのかもしれない)

加えて、基礎体温にも問題がなかった。
受診の3か月ほど前から基礎体温の計測をスタートしていたが、
生理がくると体温が下がり、排卵日前後で体温がぐ~と上がり、次の生理までは体温が高いままで、また生理日に下がる…
おぉ~本当にちゃんと2相になってんだなぁと人類の神秘に思いを馳せるくらいには、私の基礎体温は問題がなさそうだと思っていた。

そんな感じだったので、
正直あまり自分の体には問題ないだろうと高を括っていたのもあり、
先生から「卵巣に卵がいっぱいあるねぇ」と言われた時も、何も予備知識がなかったので、何を言われているのかも分からず「へぇ」みたいな阿保みたいな返事をした気がする。

急に不安を感じ、私の体に何が…と思って先生の言葉をそのまま調べたら、
もう速攻で「多嚢胞性卵巣症候群」がヒットした。
不妊の原因のなかでもポピュラーなもので、日本人女性の20人に1人くらいは起こる可能性がある、症候群自体の原因はまだ分かっていない、などなど。いくらでも情報が出てきた。
肥満が原因の場合もありとの情報も結構あり、BMIを調べて、私は肥満ではないな…と自分を励ますなどした。
今できる対策としては、健康的な生活を送るくらいしかないかもな、と思った。

多嚢胞性卵巣症候群と診断されるにはいくつか条件があるらしく、
以下を全部満たして、はじめて「多嚢胞性卵巣症候群」とされるらしい。
1)月経が不順である
2)卵巣に小さな嚢胞(卵胞)がたくさんある
3)男性ホルモンが高くなるなどホルモン値のアンバランスがみられる

最後の結果報告の時に分かったが、
私のホルモン値は案の定バランスが崩れていて、
FSH(卵胞刺激ホルモン)よりもLH(黄体形成ホルモン)の数値が高かった。
先生に「多嚢胞気味かもね~」と言われたときは、もうめちゃくちゃ調べた後の進化した私だったので(ね、やっぱりそうでしたよね)という気持ちで仙人のように結果を受け止められた。

検査をして良かった

数値として結果が出てしまった…というショックはあったものの、
とりあえず先生からは、生理も体温も問題ないし、普通に妊活してみて〜とのことだったので、予定通りまずはしばらく自然妊娠目指してトライ。

ちなみに、私にだけ問題があったかというとそうではなく、夫は精液検査の結果、精子の運動率が基準を下回っていた。
夫はまぁ健康優良児で、関心するほど健康的な毎日を送っている人なので、おそらく自分の体は大丈夫…と私と同様思っていたようで、結果に落ち込んでいた。

まぁ、こればかりは誰が悪いということもないし、
お互い痛み分け(?)ということで、それぞれ今の自分ができる対策を出し合って、生活に取り入れることにした。

100人いたら100人が同じことを言うと思うけど、
自分の体をちゃんと知れるという点で検査を受けて本当に良かった。
検査項目について、きちんと調べることで妊活・不妊治療への解像度も上がったし、今後子どもがどうなるかとは関係なく、今回の生活習慣の見直しは将来的に健康的な人間でいる、という観点でも無駄にならんと思う。

あとは夫婦で検査受けたのもよかった。
お互いの身体機能について話す機会ってないけど、
先生から&数値で示されるので、もう真っ向から向き合うしかないね!みたいに、腹を括れた気がする。
(あと一緒に検査に行ったので、婦人科って混むんだよ、とかそういうことを身をもって夫に実感してもらえたのも良かった。)

結果的には100点満点ではなかったけど、
得たものは大きかったので、まぁ良し。


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