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大切なものは失って気づくにゃー

2020年3月。

2年強勤めた会社を辞めた。

入社するまでに落ちた会社は5〜6社。

障害者雇用で大手医療系人材会社に入社できた。

副業の方が本業の収入を超えていた、というのも理由のひとつではある。

だけれども。

「自分の市場価値いくらだと思ってます?」

というチームの上司の一言で不適応を起こしてしまった。

今思えば、そんなに気にすることはなかったかもしれない。
それでもその時は自分が障害者だから優遇される日々の小さなこと(例えば掃除を免除されることとか)に対して罪悪感を覚えていたから、自分は必要とされていないと思う最後の気持ちに背中を押した。

ある意味ではこれもマイクロアグレッションなのかもしれない。

上長や直属の上司からは「評価している。これからも一緒に働きたい」と言ってもらった。

最後の挨拶をしたとき、人事の人に「人生に添い遂げることができなくて、ごめんなさい」と言われた。
人事部長には「本当に残念に思っている。申し訳ない」と言われた。

辞めてからも、お仕事ではたくさんの方に助けていただいてきた。

それでもやっぱり、大きな会社というのはとてもすごい。

まず、設備がちがう。
あれだけの設備を整えるのには莫大なお金がかかっている。
あれだけの設備を整えている社長はすごい。

そして関わる人の数がちがう。
たくさんの人と人が日々話し合い、そこで働く人たちのためにどうすればもっとよくなるか考えている。
その大きな意思決定をしている社長はやっぱりすごい。

そして会社員はすごい。
会社員というだけで社会的に守られていることがたくさんあった。
それは会社が半分お金を払ってくれていたから。

これらのことはすべて失ってから気づく。
だけど、失ってからでは遅い。

もし今後また会社員になることがあったら、"ある"ということに感謝して精一杯会社のために働きたいと思う。




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