カウンセリングで思い出したこと
あんまり自分の被害体験って書いたことないと思う。
最近カウンセリングでは帰りたくない帰りたくないってなってた。
それが行きたくない行きたくない、先生に会いたくない会いたくないになってしまって。
先生に会ったら帰らなきゃいけないからならもう最初から行かなければ良いじゃんかと。
昨日の帰り際、いつものようにせんせいと帰りたくない帰りたくないをやってたんだけどふと自分の内側に「どうして帰りたくないの?」と問いかけてみた。
するとこのような映像が浮かんだ。
#1
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今日も帰りたくない。
だって帰れば僕の居場所はどこにもないから。
僕に用意された場所は1畳もない寝るだけの狭いスペースと裏口と冷蔵庫の間の段ボール一箱分のスペースのみ。
1Fで物音を立てれば上から奴が降りてくる。
今日は何をされるかな。
首を絞められるだけならいいな。眺めてるだけでいいから楽なんだよねあれ。
あぁ、そういや昨日はフォーク刺されたんだった。ナイフ刺したら死んじゃうからって。フォークなら死なへんからって。
軽々持ち上げられちゃうから太らなくては。でもおばあちゃんが入院してから僕だけ何も食べるものがない。給食だけじゃお腹が空くなぁ。お母さん次いつ帰ってくるんだろう。もうお金もなくなっちゃうよ。
うつ伏せで頭抑えられながら「死ぬギリギリがいちばんおもしろいからな」「おまえがしんだらおもんないねん」って言われたけど、死ぬギリギリっておもしろいのかな。試してみたいよ。しんだら面白くないって言ってるから死んじゃだめだな。死んだらお母さんがもっといじめられてしまう。
でも……いや、なにもない。
そういや前におばあちゃんが言ってたけどあれはどういう意味なんだろう。
「あんたはあの男を繋ぎ止めるためだけに生まれた子どもやねん」って。
そういやタンスの引き出しの鞄から大阪拘置所からの手紙が出てきたなあ。
「もうすぐ産まれますね。本当にごめんなさい。」
「赤ちゃんは元気ですか。必ず3人で一緒に暮らしましょう」
お父さんは犯罪者…?見てない。何も見てない。見なかったことにしよう。
もしこのままお母さんが帰って来なかったら土曜日サッカー行けるかな。電車賃ないかもしれない。
強くならなきゃ。もっともっと強くならなくちゃ。あぁおなかすいた。
早く明日になったらいいのに。とりあえず明日は学校行って給食食べよう。って思ってても朝になったらお腹空くの治るんだよなぁ。
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あぁそうだった。
僕は毎日家に帰りたくなかったんだ。
だから先生との安心安全から離れるのが嫌で帰りたくなかったんだな。
だけど今の家もとても安心安全。
不安な要素は何もない。
帰りたくなかったのはあのときの自分で今の自分じゃない。
だから大丈夫。大丈夫。
原因と理由がわかったからケアできる。
ひとつずつひとつずつ、信頼できる人たちがまわりにちゃんといるから背中を預けよう。
大丈夫。いつでもみんなそばにいる。
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