愛着なんて、いらない。
誰がこんな好き好んで
人が離れていくようなこんなつらいことをしなければならないのかと改めて考えていた。
ほんとうはぼくだってメンバーに対して
「つらかったね」
「それはたいへんだね」
「くるしかったね」
などと共感ベースで居られたらそれはそれはたいそう楽なんやろなと思う。
だけどそんなことしてる間に人は簡単に死んでいくんだよな。
事業をつくる
事業を進める
一緒に何かやりたいって勝手にぼくを理想化して近づいてきて勝手に幻滅して離れていく。
もうほっといてくれよ。ぼくは自分のことしか考えてないよ。唯一考えてるとしたら亡くなった友人のことくらいだ。人の気持ちなんて生まれた時からわからないんだよ。勝手に理想化して幻滅して離れていく前に、なにがよくなかったのかどうしたらよかったのかせめておしえてくれよ。
人にぶつけることができるのは、結局のところそれだけの余裕があるんだろうなと自分を振り返っておもうけど
「わかってほしい」
って誰にだよ。
誰もわかるわけがない。
医者や心理士にぶつけたって
それはあくまで他人だ。
ぼくを抱えてくれる人などこの世にはいない。
自分で自分を抱えて生きていくしかないんだよ。
ならなんであの人は
ぼくに手を差し伸べた。
「だいじだよ」
「たいせつだよ」
って何度もぼくを抱きしめたこと。
その温もりを知ることがなければ
こんなに苦しい思いをすることはなかった。
愛着なんて必要ない。
中途半端に持つ方がよっぽど生きづらくなる。
そんな気持ちを抱えている。